
娘が小学生になる直前に、朝起きれるようにと私がプレゼントして、妻が可愛くしてあげると猫のシールを貼ってあげた、普通の電波時計・・・
液晶が酷くフリッカーしてしまうようになってしまい、何とかならないかと娘が持ってきた・・・
こんな状態且つ、古い電波時計なんて今時1,500円も出せば国内メーカー品でも買う事が出来るが、娘にとっては思い出の大切な時計・・・
買換えでは解決不能・・・
しょんぼり顔の娘を父が許容できる等という事はあり得ないのである・・・
やるしかない・・・
とりあえず、現状把握から開始。
アルカリ電池2本の内、1本の+-両極から液漏れしまくり、で端子が酷い状況になっていた・・・
写真は既に電池を押さえるスプリング状の電極を清掃したものですが、どうにも台座の清掃ができない・・・
時計内部の確認をしなければ駄目という状況なので、分解する事にした・・・
予想通り端子から回り込み、裏側も緑ガチガチ状態、配線は剥いても腐食が進行しており再利用不可・・・
配線を撤去して、端子から結晶化したヤツを取り除いた・・・
取り外した端子・・・
頑張って清掃した・・・
変色している個所についてはこれ以上研磨できないので、ここまでとした。
配線を交換して基板のチェックをしたが、これ以外の異常は確認できない。
まずはこれで再組付けしてみたら動いた!
電波も正常に受信するしボタンに異常も無い!
娘にはこれで一旦返却!
だが、4日後再発・・・・
電源の腐食による接触不良等でなければ、基板か液晶(周辺含む)に問題がある・・・
できれば手を入れたくない領域だが、過去に経験が無い訳ではない・・・
こいつらを再生した時の経験を活かす時がキタ・・・
※こいつらは今でも稼働する現役です。
この手のものはほんの少しでも失敗すれば復旧不能になるので久しぶりに全身全霊の分解開始である・・・
老眼辛いので、メガネは外した・・・
疑わしいのは、基板と液晶ユニットを繋ぐこの端子・・・
何となく、アルカリ液が蒸発して機器内部に充満した際に、腐食しているっぽい・・・
清掃用品を全部引っ張り出した・・・
この手の端子は接点復活材を付着した状態で組付けできないのですが、汚れを拭き取る為には必要なので用意。
一般接点用に加えて、更にシビアな部品に使用するAZ製のオーディオ端子用(ベースオイルが異なる)も用意。
手順は、銅磨きクロスで表面を清掃→接点復活材を綿棒に付けて拭き取り→付着している接点復活材を無水エタノールで全て拭き取り。
時計ケース内外の汚れは電解水クリーナーで清掃し、きっちり拭き上げる。
基板と液晶パネル側の接点は無水エタノールを綿棒に付けて拭き上げ清掃。
液晶のガラスパネルとバックライトユニット、保護用のシート等を無水エタノールで清掃。
電波時計のアンテナ線を損傷しなように知恵の輪のように丁寧に組み上げて形になった・・・。
液晶の表示、各ボタンの動作や電波受信等全てをチェックした結果、完全復活!
非常にリスキーな戦いであったが、今回は勝利できた・・・
後で娘が起きてきたら、分かるようにしておいた・・・。
結着したので寝ます・・・
Posted at 2025/09/25 08:16:07 | |
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