
6月第3日曜日は父の日です。母の日に比べクローズアップの度合いがいつも小さいような気もしますが、それでも昔に比べれば広告表示等も増えてきた印象です。まぁ残念ながら父親に対するリスペクトというよりも、メーカーの販売戦略のためだと思われますが・・・。
ブログの写真は今日フロントにパーツを一つ追加したので、それを載せました。色々と想定外のこともあり、当初の予定とは違う仕上がりになりましたが、まぁ良しとしておきます。
そしてストーリー紹介は、母の日はウルトラの母が初めて登場した回を取り上げたので、父の日もウルトラの父が初登場した回を取り上げます。エースキラーの回も衝撃でしたが、ウルトラの父が初登場した際の敵、ヒッポリト星人はウルトラマンAの中でも最も衝撃の大きかった回だと思います。そのためか、平成に入ってもシルエットに変化はありますが劇場版などで度々登場しています。ウルトラ兄弟を倒し、それを助けるためにやってきたウルトラの父さえも追い込む最強の相手でした。ストーリーは前後編的な2話仕立てになっているので、一気に2話分紹介します。最初に19729月29日年放送の「全滅!ウルトラ5兄弟」、そしてその翌週10月6日に放送された「奇跡!ウルトラの父」を紹介します。
光化学スモッグ注意報が出ていた夏の東京に突如宇宙一強いと自称するヒッポリト星人が出現、通報を受けたTACはファルコンとタックスペースで現場に急行する。
しかしTACの攻撃は全てヒッポリト星人の体をすり抜けてしまう。
何もできないTACに、ヒッポリト星人はウルトラマンAの引き渡しを要求、北斗と南は竜隊長の命令を無視しタックスペースでヒッポリト星人に突っ込みながら、ウルトラマンAに変身しようとする。しかしその時、どこかから「エースになってはいけない。お前たちの勝てる相手ではない。」という声が聞こえ、変身不能になってしまう。タックスペースはヒッポリト星人の体をすり抜け無事だったが、ヒッポリト星人はウルトラマンAの人形を取り出し首を叩き折り挑発しながら姿を消した。
竜隊長は命令を無視した北斗と南を一喝した後、ヒッポリト星人の調査をするよう指示した。北斗と南が上空から調査をしていると、道路で横転している車を発見、地上へと降りる。車のそばに運転手が倒れていた。北斗と南は急いでその元へと駆け寄ると、運転手は超獣が谷間に立っていて、その超獣に衝突したと話す。そして子どもの誕生日プレゼントに用意していたウルトラマンAの人形の首を超獣に切断されてしまったと話す。運転手はその人形を子どもに渡してほしいと北斗と南に告げると息を引き取った。
北斗と南は超獣と衝突したという運転手の証言から車を調べ、超獣の肉片を採取、基地へと持ち帰る。それを梶隊員が分析したが、超獣の細胞のようでもあるが断言はできないと他の隊員たちに説明する。
北斗は食い下がるが、竜隊長にTACは確証の無いものには手出しはできないと咎められてしまう。それでも北斗はせめて人形だけでも子どもの所へ届けさせて欲しいと竜隊長に頼み込むと、竜隊長は被害者の家族にTACは何もしてあげられなかったとし、自分も同行するといい、新しいウルトラマンAの人形を購入し亡くなった運転手の家へと向かった。運転手の家へと到着し、運転手の息子のヒロシとその姉と対面する竜隊長と北斗。そして北斗がウルトラマンAの人形を手渡すが、ヒロシは父を亡くした悲しみと助けてくれなかったウルトラマンAへの怒りで人形を投げ捨ててしまう。
竜隊長と北斗が基地へと戻ると隊員たちは電話の対応に追われていた。市民からウルトラマンAを早く星人に引き渡せという電話が相次いでいた。山中隊員がこの際ウルトラマンAを星人に引き渡してしまったらどうかと竜隊長に言うが、竜隊長はそれに激怒し隊員たちを怒鳴りつける。その時街にヒッポリト星人出現の一報が入り、TACは出動する。しかしまたしてもヒッポリト星人の前に何もできず、ファルコンは撃墜されてしまう。
北斗と南の乗るタックスペースも撃墜されると、二人はウルトラマンAへと変身する。ウルトラマンAは街で暴れるヒッポリト星人をよそに、運転手が証言した谷間へと向かった。
そして谷間で自分の姿を街に投影しているヒッポリト星人の本体を発見、アローショットで攻撃する。その瞬間、街で暴れていたヒッポリト星人の虚像が消滅。竜隊長は北斗が話していた運転手の証言が当たっていたのかもしれないと勘付き、隊員たちと谷間へと急ぐ。ウルトラマンAは優位に戦いを進め、再度アローショットを放つが、ヒッポリト星人が突如姿をくらましてしまう。
そしてウルトラマンAの隙をみてヒッポリト星人はヒッポリトカプセルにウルトラマンAを閉じ込め、さらにカプセル内部にヒッポリトタールを流し込んでウルトラマンAをブロンズ像へと変えてしまう。
ウルトラマンAは力尽きる寸前に、ウルトラサインを出し、それによって直後にゾフィ、ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャックの4兄弟が駆けつけるが、4兄弟が地球に来た時には既にウルトラマンAはブロンズ像の姿になっていた。
4兄弟がウルトラマンエースの姿を見て立ち尽くしていると、そこにヒッポリト星人が現れ、ゾフィとウルトラマンもヒッポリトカプセルに閉じ込められてしまう。ウルトラセブンがヒッポリト星人と戦っている間にウルトラマンジャックがゾフィとウルトラマンを助けようとするが、そのウルトラマンジャックもヒッポリトカプセルの餌食となってしまう。
一人残されたウルトラセブンは果敢にヒッポリト星人に挑むが、ヒッポリト星人が両目から放ったヒッポリトアイライフルを浴びるとついにウルトラセブンもヒッポリトカプセルに閉じ込められ、4兄弟全員がブロンズ像へと変えられてしまう。
ちょうどそこに到着したTACの隊員たち。隊員たちはその光景に衝撃を受ける。
そして第27話へ。
谷間で立ちつくすTACの隊員たちにヒッポリト星人は地球を引き渡し降伏しろと要求するが、竜隊長はそれを毅然とした態度で断った。
そしてパンサーで一旦基地へと戻ろうとする隊員たちの前に市民が駆け寄ってきて降伏しろと迫る。
竜隊長は市民たちを説得し隊員たちと基地へ戻る。そしてヒッポリト星人に対する作戦会議が深夜まで続けられた。その会議の中で、街に現れたヒッポリト星人は北斗が話していたようにスモッグに投影した幻影ではないかという結論に至った。そして竜隊長は梶隊員に細胞破壊ミサイルを携帯用に改造するよう指示、残りの隊員たちにはそれぞれ次の戦いに向けての準備をするよう指示した。竜隊長と美川隊員だけが残った本部では、帰ってこない北斗と南に美川隊員が花を手向けようとすると、竜隊長はまだどこかで二人は生きているかもしれないと言って、花をどかすよう告げる。そして一人基地の外へと出て行った。
竜隊長はヒッポリト星人の犠牲となった運転手の息子ヒロシとその姉の元を訪れた。ヒロシはTACがヒッポリト星人の言うことを聞かなかったせいで父親とウルトラマンエースが死んでしまったと竜隊長に怒りをぶつける。竜隊長はヒロシの姉から父親が使っていたというお守りを受け取りその場を後にした。
竜隊長が基地へと戻ると同時にヒッポリト星人が街に出現、竜隊長はまだ未完成の細胞破壊ミサイルを梶隊員に用意するよう命令、エネルギーが足りなくてもその分至近距離で攻撃すればと考えた。そしてTACが出動しようとすると、梶隊員も自分も行かせて欲しいと竜隊長に頼み込む。自分だけ生き残るわけにはいかないという梶隊員の強い思いに竜隊長はそれを許可、TACは作戦を開始する。
竜隊長は一人本物のヒッポリト星人がいる谷間へ向かい、残りの隊員たちはファルコンとスペースで幻影と戦い、谷間のヒッポリト星人の気を引く作戦に出た。
竜隊長が細胞破壊ミサイルをヒッポリト星人に撃ち込むと、街で暴れる幻影が消滅した。しかし正体を気付かれたヒッポリト星人は竜隊長を襲いはじめる。竜隊長を火炎攻撃で負傷させ追い込んだヒッポリト星人は巨大な岩石を竜隊長めがけて投げつけようとするが、そこにファルコンとスペースが駆けつけ、ヒッポリト星人を攻撃、竜隊長の危機を救うが、どちらもヒッポリトミサイルで撃墜されてしまう。
撃墜された隊員たちは竜隊長のもとへ駆けつけるが、ヒッポリト星人の火炎攻撃で竜隊長と隊員たちは周囲を炎で囲まれてしまう。
TAC全滅の危機をむかえたその時、上空から青い光の玉が舞い降り、ヒッポリト星人の目の前で爆発、中から現れたのはウルトラの父だった。
ウルトラの父はウルトラアレイでヒッポリト星人にダメージを与えると、その隙にウルトラシャワーで隊員たちを襲う炎の渦を消化しTACの危機を救う。そしてブロンズ像にされたウルトラマンAにウルトラシャワーを発射し、ウルトラマンAを固めていたヒッポリトタールを除去する。
さらにヒッポリト星人を投げ飛ばすとクレッセントショットを発射しヒッポリト星人にダメージを与える。
立て続けにウルトラアレイで攻撃をするウルトラの父だったが、ヒッポリト星人もヒッポリトビームで反撃をする。
地球に来るまでにエネルギーを消耗していたウルトラの父はヒッポリト星人の攻撃を受け続けると、エネルギーの限界を向かえてしまう。するとウルトラの父は残り僅かなエネルギーをウルトラマンAに託し、力尽きてしまう。エネルギーを受け取ったウルトラマンAは復活し、ヒッポリト星人との再戦に挑む。
復活したウルトラマンAはパンチレーザーを撃つと投げ技とジャンプキックを繰り出し、さらにヒッポリト星人はTACの集中攻撃を浴びると、最後はウルトラマンAのメタリウム光線によって粉々に粉砕された。ヒッポリト星人が倒されるとブロンズ像となっていた4兄弟は元の姿へと戻り、ウルトラマンAがエネルギーを4兄弟に受け渡すと復活した。
しかしエネルギーが完全になくなってしまったウルトラの父は復活せず、ウルトラ4兄弟によってウルトラの星へと運ばれた。
戦いが終わり竜隊長が隊員たちと基地へ帰ろうとすると、北斗と南が帰ってきた。その後竜隊長は北斗とともにヒロシの家を訪れ、預かったお守りをヒロシに渡し、いつか父親の気持ちが分かる時が来たら、その時このお守りをもう一度見るように言い聞かせた。その時夕方の空に一番星が輝いていた。
初登場で死んでしまうという悲劇の結末だったウルトラの父でしたが、この後、ウルトラの星へと運ばれ無事復活、後のウルトラマンAの第38話で再登場して伝説怪人ナマハゲを倒す活躍を見せてくれます。