
今日は超久々、4年ぶりに理科実験のカテゴリにブログを投稿します。先日硫黄の同素体を作製しました。この
みんカラでも8年前に載せたことがありましたが、あの後新たな事実がわかり、
実は教科書等の表記が一部変わりました。以前紹介した時はゴム状硫黄は黒褐色と紹介しましたが、
現在は条件によってはゴム状硫黄は黄色になるという記載に変更されています。とはいえ、高校での実験においては高価な薬品は基本的に購入できないため現在でも黒褐色のゴム状硫黄を作製しています。でも教科書が黄色となった今、やはり作るなら黄色で、ということで黄色のゴム状硫黄を作製しました。使用する硫黄粉末がほんの僅かですが違うだけで全く違う色のものができます。ちなみに
車のタイヤにも強度や弾性を高めるために硫黄が使われています。これはブリジストンのホームページでも記載されています。
さて、今日は硫黄ということで、硫黄怪獣サルファスの登場するエピソードを紹介します。ただ、今回はかなりマニアックな回になります。硫黄怪獣サルファスが登場するのは平成ウルトラセブン誕生30周年記念3部作という地上波放送ではなくビデオ作品の第2話「地球より永遠に」に登場する怪獣です。ビデオが発売されたのは1998年7月5日です。昭和のウルトラセブンを知っているとはじめは違和感を感じる部分があるのも事実ですが、かつての
フルハシ隊員が地球防衛軍の参謀として登場したり、ダンもダン本人として登場、BGMも昭和時代のものが使われています。1本だけしか視聴しないと違和感だけが残ってしまうかもしれませんが、全話視聴すると意外と平成ウルトラセブンというものも良い作品だなと思えてきます。なお、平成ウルトラセブンはビデオ作品ということで1本が20数分ではなく、約60分の作品になっています。ということで、スクリーンショットはいつもの4倍の32枚用意しましたので、切り取った映像とともにエピソードを紹介していきます。
長浦市近郊の不動岳から大量の硫黄ガスが発生、ウルトラ警備隊は調査のため現地へと向かった。ミズノ隊員が現場で大気の検査をすると、そのおよそ90%が硫化水素だった。
隊員たちが調査を終了し、基地へと帰ろうとしたその時、カザモリが上半身裸の不審な男を発見する。男は硫化水素の充満する現場で呼吸装置も無しに行動していた。カザモリは急いで後を追うが見失ってしまう。するとカザモリの背後に現れた男はカザモリを襲い、酸素マスクを外してしまう。カザモリは倒れてしまうが、シマ隊員とサトミ隊員によって追い詰められた男は麻酔弾を撃たれ眠らされる。
男は基地へと運ばれ、ミズノ隊員が男の体を解析した。その結果、男の体内から新種の硫黄細菌が検出された。新種の硫黄細菌は酸素を嫌い、硫化水素からエネルギーを作り出す性質があった。フルハシ参謀は宇宙人が人間を改造した可能性があると考え、シラガネ隊長に不動岳周辺の再調査を命じた。
その頃、不動岳近くの三崎町にダンが現れる。
三崎町には不景気なのにもかかわらず破格の待遇で求人をしている不思議な会社があり、そこに仕事を求めて集まった若者たちが行方不明になるという事件が多発しているという噂が広まっていた。ダンは三崎町にあるスナック「オリオン」へと入店、すると店内にいた若者たちが不穏な空気になる。ダンはその空気を背中で感じながら、カウンターに座りミルクを注文する。
するとママのナツミからミルクを飲んだら早くこの町から出た方がいいと言われるが、ダンは仕事を探さなければならいからそれは無理だと返す。その時ダンの背後から若者たちが襲いかかるが、ダンが若者たちを押さえ込むと店内の若者は全員退散していった。ナツミはダンに店に泊まっていくよう促す。ダンは店内に泊めてもらうこととなった。その夜、ダンがソファで寝ていると、突然夜中に電話が鳴り出す。ダンは一呼吸置いてから電話に出ると、受話器から「ウルトラセブン、ここにお前の居場所はない。この町からすぐに立ち去るのだ。」という声が聞こえてくる。ダンが誰だと尋ねると電話は切れた。その時店の2階からナツミの悲鳴が聞こえ、ダンは急いで2階へと向かう。するとそこは硫黄ガスが充満していて、倒れていたナツミの手には黄色い液体の入った目薬ビンがあった。間もなくしてパトカーが店へと近づいてくると、ダンは自分を陥れるワナだと勘付き、目薬ビンを手に取り急いでその場から立ち去った。
ダンはその後町を彷徨っていると、近くにある公衆電話がいきなり鳴り出した。不審に思ったダンは電話ボックスへと入り電話を取ると、先ほどと同じ声の主から「この町にいる限り、お前がかかわった人間は同じ目に遭う。」と宣告を受ける。
電話が切れると、ちょうどそこにタクシーが通りかかり、ダンに乗っていくよう誘う。ダンは文無しだと断るが、運転手はそれでも快くダンを乗車させた。そしてビジネスホテルまで送り届けると、運転手は自分の幼なじみがやっているホテルだからタダで泊めてくれると言い残しその場を去って行った。しかしその瞬間、ホテルが謎の爆発火災をおこしてしまう。三崎町でのスナック殺人事件はニュースになり、そのニュースをたまたまフルハシ参謀が見ていると、重要参考人としてダンの写真が映し出された。すぐにダンのことに気付いたフルハシ参謀は、不動岳周辺を調査中のシラガネ隊長にダンを探すよう頼んだ。シラガネ隊長は近くで調査していたサトミ隊員とカザモリを呼び、ダンの写真を見せ、ダンを探すよう指示した。カザモリは以前、ヴァリエル星人事件の時にダンと出会っていたが、調査の邪魔をされ、ダンを怪しんでいた。
ポインターで三崎町へと向かう車中、カザモリはダンを絶対捕まえると意気込んでいた。そしてポインターが橋にさしかかった時、車の前に突然ダンが飛び出し、カザモリは慌てて急ブレーキを掛ける。しかしカザモリとサトミ隊員が車を降りるとそこにダンの姿はなかった。カザモリが辺りを見渡していると、橋桁の隙間からダンらしき男が手招きしているのを発見、カザモリは一人橋の下へと降りていく。するとカザモリの背後にダンが現れ、怒ったカザモリがダンを捕まえようとするが逆に取り押さえられてしまう。そしてダンはカザモリと一心同体となる。
ダンが乗り移ったカザモリは一瞬にして車内へと戻ると、そこに戻ったサトミ隊員に三崎町にエイリアンの気配があり、一連の事件は奴らの仕業だと告げ、隊員服から私服に着替えるよう指示し急いで三崎町へと向かうよう話す。サトミ隊員は「カザモリ君に何がわかるの」と文句を言いながら渋々三崎町へと入る。しかし二人の後をつけてきた若い男3人が突然二人を襲おうとするが、カザモリによって取り押さえられてしまう。ダンが同化しているカザモリは超人の能力を身につけていた。男を取り押さえたカザモリは仕事が欲しいから案内してくれと男たちに言うと、男らはカザモリとサトミ隊員、そして仕事の募集に応募してきた若者たちをワゴン車に乗せ、老朽化した工場へと連れて行く。そしてカザモリたちに指示があるまで奥の部屋で待機するよう告げ姿を消した。
サトミ隊員はカザモリに何故この町が怪しいと思ったのかと尋ねると、カザモリは勘だとはぐらかす。すると呆れたサトミ隊員が部屋を出ようとするが、カザモリはそれを制止する。カザモリには出入り口の扉に普通の人間には見えない電気柵が見えていた。カザモリが上着を脱いで電気柵めがけて投げつけると柵に当たった上着から火花が飛び散った。その後若者たちが男たちに呼ばれ、部屋を出て行く。その様子を遠くから見るカザモリとサトミ隊員。すると男たちの中にナツミの姿があった。怪しげな空気に気付いた若者たちが逃げようとすると、男たちに捕まり、全員その場から連れ去られてしまった。サトミ隊員に部屋に残るよう指示し、カザモリは男たちの後を追った。そしてカザモリは防波堤でナツミを発見、ナツミは昔はこの町の人たちはみんな優しかったと話す。しかしそんな人たちはみんな出ていってしまったと話す。カザモリはナツミに何故この町から出て行かないんだと尋ねるとナツミは生まれた町だからと答えるが、ナツミは突然苦しみ出し、その場から去って行ってしまう。
カザモリとナツミの様子を遠くから見ていたサトミ隊員だったが、突如ガッツ星人が現れ、サトミ隊員はさらわれてしまう。サトミ隊員の悲鳴を聞いたカザモリは急いで工場へと戻る。工場内では隠れていた男たちがカザモリに襲いかかるが、それを倒しカザモリは工場の奥へと進んでいく。すると奥で苦しみながら何かを探すナツミの姿を発見する。カザモリはそれを見てナツミにこれが欲しいんだろと言って黄色い液体の入った目薬ビンを見せ、ナツミにそれを投げ渡す。それはダンがスナック「オリオン」で回収した目薬ビンだった。目薬ビンを受け取ったナツミは黄色い液体を目に落とす。苦しみから解放されたナツミはカザモリに自分たちは硫黄細菌のおかげで生きていられると話し始める。ナツミや工場の男らはガッツ星人によって硫黄細菌を移植させられた人間だった。ナツミは地球は汚れきってしまっていて生まれ変わる必要があると告げる。そしてガッツ星人により硫黄細菌を移植された新人類だけが新しい世紀を生き延びるんだと告げ姿を消してしまう。
その頃、工場内では若者たちが炉の中で硫黄細菌を植え付けられようとしていた。サトミ隊員も炉の中に入れられてしまう。カザモリはウルトラセブンに変身し炉の前に駆けつける。しかし再びそこにナツミが現れ、人類を滅ぼそうとしているのは地球そのものだと告げ、ウルトラセブンに理解を求めるが、ウルトラセブンがそれに応じないとみるや姿を消してしまう。そして入れ替わるようにして現れるガッツ星人。
ウルトラセブンはガッツ星人にエメリウム光線を放つが、光線はすり抜け、ガッツ星人は3体に分離、ウルトラセブンを取り囲む。ウルトラセブンはガッツ星人に光線を浴びせられ倒れてしまう。
そこにまたしてもナツミが現れる。ナツミはガッツ星人からのメッセージだというディスクをウルトラセブンに渡した。
その後基地内のポインターの車内で気を失ったカザモリが発見された。カザモリが持ち帰ったディスクはすぐさま解析にかけられた。解析の結果はすぐに参謀会議に諮られた。解析によるとマントルプリュームによって地球は火山活動が活発化し人類は10年以内に滅亡することがディスクには予言されていた。会議ではガッツ星人の力を借りて新人類として生き延びるかどうかの議論が続いた。そして多数決の結果、人類の未来を残すことは自分たち自身で努力し、ガッツ星人の力は借りないという結論に至った。
その結果を受け、ウルトラ警備隊と防衛軍は三崎町の工場へと乗り込む。門を強行突破すると、硫黄細菌を植え付けられた若者たちが襲いかかる。若者たちを麻酔弾で眠らせ、隊員たちは工場奥へと進んでいく。
そしてカザモリは炉からサトミ隊員を救出、サトミ隊員をシマ隊員とミズノ隊員に預け、奥に人がいないか見てくると言ってさらに奥へと突き進んでいく。
工場奥には黄色い液体の入った目薬ビンを握りしめたナツミがいた。
カザモリはナツミに工場を出ようと話しかける。しかしナツミは何も攻撃も破壊もしない地球に愛される新しい肉体を得ることができたのに、なぜそれを分かってくれないと拒否、その時シラガネ隊長がウルトラホークで工場にミサイルを撃ち込んだ。倒壊した工場からガッツ星人の宇宙船が出現する。
倒壊した工場ではナツミはカザモリに見守られながら息を引き取った。
ガッツ星人の宇宙船は不動岳へと向かうと、岩山に向かって光線を発射、岩山が割れ硫黄怪獣サルファスが出現する。シラガネ隊長は本部に残っていたルミ隊員に怪獣の分析を指示、ルミ隊員が分析するとサルファスも体内に硫黄細菌を持ち、そのエネルギーを利用していることが判明した。
サルファスはもともと地球にいた地底怪獣だったが、ガッツ星人によって硫黄細菌を植え付けられ凶暴化した硫黄怪獣だった。カザモリはウルトラアイを取り出すとウルトラセブンへと変身、サルファスの前に立ちはだかる。
サルファスは硫黄細菌ガスでウルトラセブンを苦しめる。
しかし立ち直ったウルトラセブンによって攻撃され、ワイドショットで倒れる。
しかし硫黄細菌ガスで耐久力を得ているサルファスはワイドショットを受けても再び立ち上がり、全身から高温のマントルスチームを発生させ空を覆い尽くしてしまう。
太陽エネルギーを遮られたウルトラセブンは額のビームランプが点滅、ピンチに陥る。それを見たシラガネ隊長はウルトラホークを急上昇させ気流を作り出しマントルスチームを除去する。ウルトラセブンは太陽エネルギーを吸収し体力を回復させるとサルファスに反撃を開始、最後はネオワイドショットでサルファスを倒した。
不利になったガッツ星人は宇宙船で逃げようとするが、それもシラガネ隊長のウルトラホークによって撃墜された。事件が解決しカザモリと一心同体となっていたダンはカザモリと分離する。そしてダンはカザモリの前に姿を現し、「人類は人類として立派に生きて欲しい。人類の未来の未来は君たち若者が決める。」と言い残し姿を消した。
隊員たちは基地へと戻ると、そこにフルハシ参謀が現れる。そしてカザモリに「カザモリ隊員に化けたお前はダンなんだろ」と詰め寄り周りの隊員たちを困惑させていた。
スナックや公衆電話など、平成と名はつくものの、色々な場面で時代を感じる描写が見られます。ただ
無理なのはわかりますがポインターという名前をつけておきながら車両がCR-Vというのはちょっといただけないです。かわりにSNXも採用されていてそこはなかなか贅沢だなと思います。防衛チームの車両もまた時代を映しています。近年では日産のリーフが採用された例もあるくらいです。もっとも最近は防衛チームが存在しないものもあり、面白みが半減している点も否めません。来月からは新しいシリーズウルトラマンルーブが始まるようですが、どうやらまた斬新なシリーズになりそうです。
フォトギャラリー:硫黄の同素体~黄色のゴム状硫黄~
https://minkara.carview.co.jp/userid/343721/car/641598/4761628/photo.aspx