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荒胃荒のブログ一覧

2023年01月20日 イイね!

MX-30の静電気的経絡秘孔

MX-30の静電気的経絡秘孔面白半分で手を出した静電気対策でMX-30の走り心地がかなり向上した事に気を良くして、ここにもアソコにもと色々貼り付けて遊んだ結果を共有致します。
除電ガチ勢の方々と比べ狭く浅くはありますが、MX-30オーナー皆様のご参考になれば幸いです。


除電を学ぶためトヨタのアルミテープチューン発表当時のネット民のコメントを漁っていると、トヨタ発表のオススメ施工箇所の図を「経絡秘孔」に例える方が居ました。「アルミテープはオカルト」派による皮肉ですが、なかなかどうして言い得て妙と得心します。

ヴィッツ除電秘孔


私的ベスト秘孔は残悔拳です


車の静電気除電は、施工場所や方法によって様々な結果をもたらします。
そしてその効果は車種により変動します。

同じツボでも人によって効果があったりなかったり。(サウザーなど)
効能の原理が解明されてたりあやふやだったり。(無想転生など)
正に除電チューンは車の秘孔と言えます。

除電に取り憑かれた先人達も試行錯誤で効能を発掘なさり、私にはその探究心溢れる姿がありし日のアミバ様と重なります。

無意識に「様」を付けてしまうキャラベスト3(私調べ)に入るアミバ様の研究風景


除電も秘孔も失敗や勘違いの積み重ね、その繰り返しです。

失敗してもこの余裕。アミバ様にとっての木人形(デク)と、除電マニアにとってのアルミテープ。気軽に失敗出来るのがアルミテープチューンの魅力の一つですね。


前置きが長くなりすぎました。アミバ様の話になると時間が経つのも忘れてしまいそうです。

閑話休題

MX-30に効いた/効かなかった除電のツボはコレだ!

凡例:○効果あり、△効果なしor不明、×悪化


【外装】
フェンダー4隅:◯
タイヤハウス:◯
ホイール:未確認
エアバルブ:◯
フロントガラス上:△
フロントガラス下:×
リアガラス上:△
リアガラス下:△
リアスポイラー:△
ドアミラー:△
マフラー:△
ルーフとフロントガラスの隙間:◯
リアバンパー下:△
リアゲート両脇:△

【エンジンルーム】
エンジンカバー:◯
エアクリーナーカバー:△
インテークマニホールド:△
ヘッドライト上部:△
バッテリー:◯

【内装】
ステアリングコラムカバー:◯
ステアリング:×
フローティングコンソール:△
エアコン吹き出し口:△
バックミラーの付け根:△
アクセルペダル:未確認
ブレーキペダル:未確認
座席:未確認
運転手:未確認



以下、それぞれの効能を解説します。特筆事項の無い一部△は割愛。


【フェンダー4隅】◯
直進性向上によるステアリング振動低減。
4隅一度に施工したため前後どちらが有効かは不明。

【タイヤハウス】◯
直進性向上。50km/hのコーナーで舵角安定。タイヤの接地性が向上したように操舵レスポンスがリニアかつしっとり。サスの働きが良くなったようにコーナリングの横荷重が安定。

【エアバルブ】◯
足回りの放電時間の短縮。コンビニでの買い物や給油の時間で車から静電気がかなり減るようで、運転再開時の走行性が心地よい。
ただしそのせいで検証実験が難航。アルミテープ貼り付け作業中に放電が進むため、テープが効いたのか放電されたせいなのかが判別つきにくくなった。
転がり抵抗が減ったような感覚も。燃費が目に見えて良くなった訳ではないので、あくまで感覚。

【フロントガラス下】×
ガラスに接してる樹脂部分にもペタリしたところ燃費が悪化。今までは11〜12km/lのコースが、10〜11km/lに。
良い効能は特に感じない。
トヨタ様オススメ箇所だが、MX-30の場合ここは貼らないほうがよい。

間違えたら剥がせば良いやの精神で。

【ドアミラー】△
一般的には風切り音低減効果が有名だが、MX-30はもともと風切り音が少ないため違いを感じない。燃費も特に変わらず。

【マフラー】△
一般的な効能に排気音の低減が挙げられるが、MX-30では特に・・・

【ルーフとフロントガラスの隙間】◯
隙間が空力的に悪さをしてそうなのでアルミテープで塞いでみたところ、ダウンフォースが増したかのように車体の安定性向上が見られた。
風切り音も減った気がしなくもない。除電の効果なのか隙間塞ぎ効果なのか判別できず。
なお見た目がアレなので実験後剥がした。

【エンジンカバー】◯ オススメ!
アクセルの踏み込み量に対するエンジン出力が増加。
回転数低くても上り坂を楽に登っていく感覚。
シフトアップ、シフトダウン時のショック低減。
バッテリー残量制御/回生ブレーキ制御の改変。(後程詳細説明)


【インマニとエアクリ】△
特に変化は感じず。敢えて言うならエンジン音に雑味が増えたような気がしなくもない。

【バッテリー】
オーディオ音質向上。
私は未確認。詳しくはみんカラ「猫み」様の整備手帳を。

【ステアリングコラムカバー】◯
シフトアップ、シフトダウンのショック低減。減速時に気軽にシフトダウンでエンブレを使えるようになった。
貼りすぎるとステアリングが軽くなる。軽ステが好みじゃない方は注意。

【ステアリング】×
静電気の塊である人間の手が最も触れる所なので何らかの効果を期待したが変化なし。手触りが気持ち悪くなるだけなので貼らない方が良い。降車時の静電気痛が気になる人は効果あるかも?

【留意事項】

この検証結果はMX-30特有の結果の可能性があります。マイルドハイブリッド制御への影響等。

未確認の項目はそのうち検証予定です。

効果無しと謳っている項目であっても、あくまで私の感覚での話で、科学的実験手法に基づいていませんし数値化もできてませんので、もしかしたら何か効能があるかも知れません。
また、貼る量や方法が誤っている可能性もあります。

効果ありの項目についても、複数の組み合わせで初めて効果を発揮する可能性もあります。エンジンカバー+インマニとか。

【総括】

色々除電した結果、全体的にコンフォートな走り心地になりました。ハンドルはしっとりかつ正確に。タイヤもしっとり安定。一番満足したのはエンジンとシフト。CVTに迫る滑らかさでAT変速の楽しさもありつつ。
大変満足しております。車両価格100万アップくらいの感覚です。


除電はいいぞ


と言うよりも、元々MX-30はこの走りなのではないか、私の車両がハズレ個体だったのではないか疑惑もあります。
試乗時に抱いた走り心地への感動が、納車時には感じられませんでした。新車なので部品が馴染んでいないだけかと思っていましたが。
それにシフトショックに不満を持っていたのは私だけのようですし。



私のMX-30レビュー。もしかして通常個体はシフトアップ時にモーターアシストしていた???


だとするとハズレでないMX-30はもっと評価されて良い車だと思います。
独自の秘孔を開拓したアミバ様ももっと評価されても良いと思います。

・・・ブログ書いてて思いましたが、私が三下噛ませ犬のアミバ様に敬称を付けるのは、実験を繰り返すあくなき探究心に対し子供心に敬意を抱いたからではと今更ながら気付きました。

同じ噛ませ犬でもヤ○チャとは目線が違います

以上です。
静電気のブログなのか北斗ブログなのか書いてて良くわかんない内容になりました。
なお無想転生は秘孔ではないというツッコミはご遠慮下さい。


【おまけ】
以下、上述のエンジンカバーの効能について補足します。


マイルドハイブリッドであるMX-30は回生ブレーキでバッテリーを充電しますが、通常走行ではバッテリー残量が半分以下(6目盛のうち2〜3目盛)になるよう制御されているようです。他オーナー様の記事を見る限り、目盛4以上になるのは長い下り坂など特殊な条件の場合のみ。

しかし除電後、街中走行でバッテリー目盛が5に。初めてこの状況に遭遇したのですかさず停車し記念写真。


そしてMX-30は4目盛以上のとき、加速時に積極的にモーターアシストが働き、上の画像にその様子が表示されます。アシスト表示も初めて見ましたが走行中なので写真撮れず残念。

注意:普段は3目盛以下に制御しているのはバッテリー劣化抑制のためと思われ、このチューンによるバッテリー活性化は劣化を早める恐れがあります。命を削って剛力を呼び出す刹活孔のごとく。


刹活孔ならぬアミバ流北斗神拳・・・


・・・の末路


普段から若干のアシストが効いてた気もしますが、アシスト表示が出た時は明確にモーター音が作動して大変気持ち良い。加速感も若干滑らかで気持ち良い。

ドライブフィールに違和感を与えず、かつ気持ち良さは向上するこのモーターアシスト。EV分野では後発ながら、走りの楽しさを追求するマツダスピリットの一端を感じます。
ハイブリッド試作機的扱いの車両にしてこの完成度に、これからのマツダEVに期待せざるを得ません。

ただしi-stop、テメーはダメだ


(MX-30だけダメっぽいですが。)

【おまけ2】


風呂上がり後のフワフワ噛ませ犬の図
Posted at 2023/01/22 11:22:46 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2023年01月18日 イイね!

スムーズな運転の練習備忘録 21 垂直シート

スムーズな運転の練習備忘録 21 垂直シートドラポジを一時的に変えたら車の挙動を掴めるきっかけになったお話。


マツダはドライビングポジションに拘った車作りをしていますが、運転手の体格は十人十色、万人に共通の完全正解ドラポジというのはおそらく存在せず、その人その人に合ったポジションを見つける必要があります。

マツダの取説や動画でドラポジの決め方を説明する際も「背もたれの角度は○度」のような説明はせず、「お腹の窮屈感が無くなるまでシートを倒す」というようなフワっとした説明になってます。

このお腹の窮屈感がなくなる角度というものが私はイマイチ分からず、やむなくマツダのドラポジ解説サイトの画像のこの方を参考に、背面シートの角度を60度くらいにしていましたが、



先日i-DMsメンバーの方より「シートを倒しすぎ」とのご指摘をいただき、自分のドラポジを見直してみる事にしました。

メンバーの方曰く「骨盤を立てて、背骨がまっすぐ上に伸び、その背骨に頭が楽に乗っかるように座るべし」とのこと。「歩く時、直立する時の姿勢がそのままドラポジになるのが最も楽でかつ繊細な操作を素早く出来る姿勢である。肩や首に力を入れずとも重さ5kgの頭を支えられるように。」と。



自動車評論家五味氏も「MX-30はシートを立てて座る車」と評しておられましたし、なるほど一理あると実践してみることにしました。

目測85度くらいまでシートを立てるその姿勢はかなり窮屈に感じます。慣れ親しんだスタイルから新たな領域に踏み込む事は得てしてそういうものと割り切り、暫くこのドラポジで練習してみることに。

そうして1,000kmほど走ってみましたが、やはり窮屈感は消えず、やむなくシートを少し倒し、現在は75度くらいの角度にしています。

しかしこのシートを立てるドラポジで練習している間に思わぬ副次効果を得る事ができました。サスの沈み込みを感じ取れるようになったのです。


恥ずかしい話、私は今までブレーキを踏むと車体前方が沈み込むという挙動を感じ取れずにいました。
ですが、しなやかな運転をするためのコツの一つが車の姿勢変化を操る事ではないかと、i-DMs諸先輩方の言動やブログから察しておりましたし、更にはあの國政久郎先生もこうおっしゃっております。
================
少し慣れてくると、クルマのいわゆるピッチング――制動によって姿勢が前のめり方向へ変化していく様子を感じ取ることができるようになる。フロントタイヤがつぶれる感触。アームやリンクの関節部分のゴムブッシュがたわむ感触。フロントのスプリングやダンパーが縮む感触。
(中略)
制動Gの傾きをどれだけ立てればいいのか。それを決めるのが、制動中のクルマの姿勢変化。イメージとしては、クルマが前のめりになる速さよりも速く急激にならないよう制動Gを立ち上げる

民明書房刊「四輪の書」より

================

四輪の書を読んで我が意を得たりとブレーキ踏み始めの姿勢変化を感じ取ろうと試みましたが、感じるのは前方への制動Gばかりで、フロントが沈む動きを掴むことは出来ませんでした。

それから数ヶ月、一向に姿勢変化を感じる事が出来ずにいましたが、シートを立てるドラポジがその壁を打ち壊してくれました。


シートを傾けて体を後ろに預けるこれまでのドラポジは、重力により上体に対し常に斜め後ろにGがかかっているような状態です。
ブレーキを踏むと体に前方向へのGがかかりますが、寝かせたシートに預けている何十キロの上体を浮かすほどのGではありません。
そのためGの発生は主に座面との接点やフットレストを踏ん張る足で感じていました。

対して垂直に座るドラポジは、体にかかる重力が真下に作用し、前後方向へのGはデフォルトゼロの状態です。そこにブレーキによる前方Gがかかると容易く体が前につんのめります。

もちろん体が前に倒れないように体幹に力を入れて姿勢を維持するわけですが、この「上体に前方Gがかかる」「それに体幹で抗う」という走りを繰り返しているうちに、サスの沈み込みを感じ取れるようになりました。



マツダの某イベントではこんな椅子での運転体験が催されたようですが、垂直シートはこれに近い経験ができるのではないでしょうか。


そしてこの沈み込みを感じ取ることが、しなやかなブレーキング、i-DMの青1ランプを点灯させる大きなきっかけとなりました。



ブレーキペダルに軽く触れると、写真の白丸辺りで僅かなGが発生。

同乗者が意識出来ない、速度計にも変化が表れないほどの微細な制動Gにより、車体が僅かに前に沈む。

沈み込みを追いかけるように、ブレーキを踏み足していく。沈み込みを追い越さないようジンワリと。沈み込みに離されないよう素早く。


そうすると同乗者に優しくかつ確実なブレーキングとなります。

微細な初期制動に対し同乗者が無意識レベルで備え、そこから滑らかに制動Gを増加させていくと、既に備えが出来ている同乗者にとり「いつの間にか減速が始まっていた」状態になり、ブレーキ不快指数を低減出来ます。

と、理屈では分かっていましたが、微細な初期制動からブレーキを踏み足していく匙加減が分からず、なかなか実現出来ずにいましたが、フロントの沈み込みに合わせて踏み足していくこの感覚が良い匙加減ではないかと感じております。

優しいだけではなく、制動距離についても急制動(白ランプ)と比べても遜色ない距離で停止できるように思います。制動Gの積分を鑑みれば白ランプの方が短いはずですが、心理面ではむしろ青ランプの方が短く止まれる不思議な感覚。
i-DMs先輩のブログで「青1ブレーキはタイヤが地面をギューっと掴む感覚」と仰っていましたが、なるほどと今ならその感覚が分かります。


まだ青1ランプ点灯率は5割にも達しておりませんが、狙って練習できるようになったのは我ながら大きな進歩だと思います。

前方への沈み込みは掴めるようになりましたが、横への沈み込みは未だわかっておりません。たまに垂直シートで練習してコツを掴みたいと思います。

車の挙動を身体で感じ取れる垂直シート運転練習、体感も体幹も鍛えられてオススメです。



おせちを羨ましがる犬の図


Posted at 2023/01/18 09:42:18 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2022年12月22日 イイね!

R衝動自己分析と車に求めるもの

R衝動自己分析と車に求めるもの無性にロードスターが欲しくなる衝動に襲われる事が度々あります。

衝動のトリガーはYouTubeだったり、知人がロードスターを購入したり等々ですが、先日ロードスターのブラウントップの記事を見て過去最高の発作に襲われました。



ただでさえ国内最高峰世界有数のデザインのこの工芸品にかねてより心揺さぶられていましたが、このプラチナクォーツ×ブラウン幌×テラコッタシートのカラーリングは私の好みどストライク。年甲斐なく心がトゥンクされました。

展示車が配備されたら早速見に行こうと心がはやる一方、見たら最後、チャームされてそのまま購入という悪魔的契約に陥る未来を危惧し、その前に検討すべき諸々を熟考し心を整えておかねばなりません。

購入するならメインカーとしてか、セカンドカーとしてか
新車か中古か
ATかMTか
奥様をどう説得するのか

等々色々ありますが、最も考えなければならないのは、

そもそも自分はロードスターに何を求めているのか

です。

「ためしてガッテン」の歌でも
「君の欲しいものは何ですか 僕の欲しかったものは何ですか」
と問いかけられてますし、


某団長もこのように独りごちています。

自分が欲するものの動悸を探る事は、自分自身が何を大切にしているか、ひいてはどう生きたいのかを再認識する重要な儀式でもあります。大袈裟に言うのならば。

さて私がロードスターに何を求めているか。

これまでの車購入履歴や、心惹かれる車の傾向からして私が車全般にまず求めているのはデザイン性であることは明白です。CX-3もMX-30もデザインありきで選びましたし、その他に欲しいと焦がれる車たち、

ラシーンだったり


ディフェンダーだったり


ミラジーノだったり


500Xだったり



等々ありますが、これら全て見た目だけの話で、走り心地や実用性といった視点は二の次三の次なわけです。要は見た目で楽しむ美術品、オブジェクトとしての側面を私は強く求めているようです。

ロードスターについても言わずもがなですが、この車、前述のデザイン性もさる事ながら、マツダが掲げる人馬一体の最高峰であるドライブフィールが特色なわけで、なればこそデザインだけでなくその走り心地が自分に何をもたらすのかを考えることが、この傑作を世に出して頂いた方々への礼儀であるのだと思います。

寓話「おじさんのかさ」で情操を教育された身としては、


あるいは神も仏も信仰していない理系基質ながらも、ニュートン力学だのDNAだのを知る以前に水木先生の書籍で基礎を学んだ身であるからして付喪神なぞは心のどこかで信じているわけで、


デザイン性もさる事ながら、やはり道具は使ってなんぼの精神も持ち合わせているのです。

正直、今の車MX-30もお気に入りのデザインですし、走り心地についても充分楽しめてます。人馬一体を体現した走りは私の腕前制約上まだまだですが、それを追求する楽しさを持て余し気味です。
その上でさらなる走りを求めてロードスターを購入する必要があるのか、否か。

それを考えるにはやはり一度その走りを経験してみない事には結論は出ない、ということでディーラーに行って試乗を申し込んできました。

が、結果、市街地を10分そこら走っただけではその本質を知るには至りませんでした。

もう少し長い時間じっくり味わう必要を感じ、ロードスターをレンタルして房総半島を1日走り回ってみました。





浮気ドライブじゃ無いことを証明するためだけに友人にも付き合ってもらい、写真を奥様へ送信。


そうして1日走り回った結論は・・・

【走り心地】
残念ながら胸が高鳴り走る悦びに満ち溢れるという事はありませんでした。
これは私の運転技量、人感センサーのヘボさと、MX-30でもそれなりに楽しめている事が影響していると思われます。

やや重めのハンドルは思った通りに曲がってくれますが、MX-30でも思い通りに曲がってくれます。

軽量躯体ならではの軽快さは味わえましたが、自分にとってそれほどプラス要素に働かず、むしろMX-30のシットリした走りの方が心地よさを覚えました。


【オープンカーである事】
ロードスターを語る上では外せないこの要素。レンタカーを借りた当日は文句なし絶好のオープンカー日和となりました。外の世界と隔絶ないドライブは如何程の高揚を与えてくれるのか。

はたして、やはりこれも私には重要な要素では無さそうという事が分かってしまいました。

せっかくのフルオープンなのに、ほぼ前方しか見ない。上の景色が目に入らない。上を見ている余裕がない。
どうやら私の視野は狭く、眼鏡をかけている事が拍車をかけている模様。また運転技量にバッファが無いため風景を感じ取る余裕がないようです。


幌を開けている時の私の視野イメージ。屋根の有る無しが意味をなさない・・・


こうしておっさん2人で海沿いオープンカーという、LGBTが浸透しつつある昨今にあらぬ勘違いを招きそうな検証ドライブを敢行した結果、私にはまだロードスターは時期尚早、という結論に至り、ほっとしたような残念なような心持ちでイノシシバーガーを食し、帰りの渋滞で無駄にベンツに煽られ倒して旅を終えました。




そんなこんなでロードスターの購入は一旦見送る形になりましたが、とは言えあのデザイン・カラーリングを諦めると100%踏ん切りついたわけでもなく、ではどうするかと言えばこの世には代償行為という悲しい現実逃避方法が用意されております。

見た目重視、目で愛でるのがメインの私の代償行為とはすなわち、模造品、モデルカーです。

前述の欲しい車リストに挙げたラシーンや500Xは、現在は購入衝動に駆られることはありません。R衝動に悩み自己分析を終えたいま思い返せば、それはモデルカーを入手したからだと気付きました。

この気付きを得た直後は軽い自己嫌悪に陥りました。愛車に名前をつけたり丁寧に洗車やメンテしている諸兄に比べ、車に対する思いの浅さに我ながら呆れるばかりです。ラシーンなどは300円のガチャガチャで満足してしまう体たらく。


ひょっとしてディフェンダーもモデルカーで満足するのではと先日ラジコンを注文しましたが、この説が立証されたのなら、ロードスターブラウントップのモデルカーが発売された暁には是が非でも入手してやろうと決意すると共に、現状の表層的な楽しみ方ではなく、より深く車と向き合うためには何が必要かを考えはじめた今日この頃。

車への考え方はその人の女性への考え方に通ずるものがあると耳にしますが、私がこれまでお付き合いした方々を思い返すに、決して容姿に惹かれた訳ではないと断言できるわけで、まだまだ私にも表層的な垣根を超えて本質を愛でる素養が残されていると自らを叱咤し、車と向き合っていこうとしております。



加えて言うと、私の飼っている犬は容姿も中身も大変愛くるしく表層深層兼ね備えた魅力を感じており、短絡的に考えるならば我が家の犬のような愛で方が車にも出来たのなら、それはなんと素晴らしいカーライフを送る事ができるだろうと妄想を駆り立て、何かヒントは無いかと犬と接しているうちに2022年が暮れていこうとしております。

追伸
ブログを書いてるうちにディフェンダーが届きました。チョロQ世代の私には110より90のフォルムが好みです。いよいよもってこれで満足してしまう予感しかしない。



Posted at 2022/12/23 00:11:32 | コメント(6) | トラックバック(0)
2022年11月11日 イイね!

犬の車酔い対策 その7 制振ワッシャー施工

犬の車酔い対策 その7 制振ワッシャー施工犬が車酔いしないように色んな対策をしております。
最終章の今回は、制振ワッシャーの導入です。

制振ワッシャーとは衝撃を熱エネルギーに変換し振動を抑制する特殊合金のワッシャーです。物理学マテリアル工学に疎い自分にはホンマかいなと若干眉を濡らしたくなる代物ですが、みん友さんのオススメもあり、物は試しと導入してみました。

ワッシャーを取り付けたのはフロントサスペンションのトップ部分と、助手席下のレール部分です。

施工前後でいつものガタガタ道を45km/hで走行し、G-bowlで躍度オーバー回数を計測してみました。振動の測定場所はマツコネ前のダッシュボードと、助手席シート直置きです。

整備概要はコチラ

結果はこちら。

青がワッシャーなし、オレンジがワッシャーありです。僅かではありますが、しっかりと効果が数値として表れています。眉唾とか言ってすみませんでした。

体感としては、正直違いがわかりません。ハンドルに伝わる振動が若干マイルドになったようなそうでもないような、プラシーボの域を出ない感じですが、数値として効果が立証されている以上、私の人体センサーの精度がポンコツなせいでしょう。

助手席の乗り心地の変化を奥さんにヒアリングしたところ「わかんない」とのことでしたので、これもまぁ言わずもがな。犬に尋ねたところで「撫でて」の表情をするのみ。まぁ良しとします。

先日青森旅行で長距離高速道路や1時間のワインディングを経ても酔った素振りを見せなかったので、犬の車酔い対策はこれにて一先ず完結です。

あとはひたすら私の運転技術を磨くのみ。




Posted at 2022/11/11 07:53:51 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2022年11月01日 イイね!

地球タクシー

地球タクシー友人がテレビ業界で働いていまして、ここ数年はテレビ離れ著しい私ではありますが、彼の企画立案した番組は欠かさず観るようにしています。
コロナ禍でなかなかロケに行けなかったようですが、昨日久しぶりに彼の番組が放送されるという連絡をもらい、急な連絡だったので放送時間に帰宅する事は叶いませんでしたが、スマホ一つで録画予約できる現代科学の恩恵を感じ、帰宅後、少しお高めのウイスキーを舐め舐めしながら視聴しました。


彼は私の友人の中でも一際異才で、何がと言えばその思考回路と感性が。それらは私には到底持ち得ないもので、親しく対等に交友しつつも、いつもどこか嫉妬と羨望の念を抱いています。

そんな彼の作る番組は、バラエティを見てもどこか冷めた視点が加齢とともに増え始めた今日この頃、私にとって世界への好奇心を揺り戻すリハビリ的老化防止的役割をも担っているのですが、いかんせんこの番組、特段面白おかしい場面もなく、起承転結もなく、近いものでは「世界の車窓から」のようなマッタリしたもので、何も考えずに観ているとボケ防止の役には立たず、なんとか番組を通じて彼の思考や感性を味わおうとする滑稽な緊張感でもって視聴しています。


特異な思考と感性、幅広い知識で繰り広げられる彼との会話は大変楽しく、たまに焚き火を囲んで語り明かせば話があちらこちらと飛び火する波瀾さと、でもどこか既定路線な安心感が同居し、いつの間にやら火に焚べる薪も残り僅かと気づいた時の名残惜しさを思い起こすと、彼と会話を交わす事が如何に私にとって価値がある時間かを思い知るのです。





数年前、そんな彼が作った番組が始まる、しかも本来裏方であるはずのディレクターである彼が主役と会話する構成という、誰に需要があるかと言えば正に私にという極限にニッチな構成ということで大変楽しみにしていましたが、初回放送を視聴した時はだいぶ期待外れという感想でした。
主役にインタビューする彼の問いかけが極めて変哲面白味のないものだったからです。

その感想をそのまま伝えると彼は困ったような申し訳ないような顔で「だよね」と。

少し考えればわかる事ですが、お上の意向やリソースの限りがある中で自分を表現するというのが如何に難しいか。そして何より彼はあくまで裏方であり主役では無いという当たり前の事を私は慮っていませんでした。主役より面白い事をインタビュアーがしゃべっては番組のバランスが崩れる。

番組を通じて彼の思考や感性を味わおうとするならば、彼が直接話す言葉ではなく、主役の話をどう引き出したか、そして引き出した数多くの言葉の中から何を切り出して、どんな風景や音楽を繋げて映像にしたのかを考えるべきだったのです。




当時の私の感想は、例えるならカメラ好きの芸能人が趣味で撮った写真を見て「本人が写った写真がイマイチ」と文句を述べているような的外れな視点でした。そうではなく被写体を通じて、ファインダーを通して何を表現したかったのかを読み取るべき、そんな当たり前の思考が、彼が身近な存在だったが故に出来ていなかったと、今になって申し訳なく、また恥ずかしく思うのです。

おりしも昨夜の放送は、数年前の初回放送で訪れたベルリンの地を再訪するという企画。コロナ禍やウクライナ侵攻が街や人々にもたらした変化を追うその企画は、ひいてはディレクターとしての彼の、そして視聴者である私の視点の変化を測る放送でもありました。



そんな思いを込めて視聴すると、登場人物から漏れる言葉一つ一つ、映し出される風景の一瞬一瞬を、数年前とは少し変わって受け取る事ができ、「人は変わっていくもの」というインド系ニュータイプの言葉を思い出しながら夜が更けていくのでした。
Posted at 2022/11/02 08:24:55 | コメント(1) | トラックバック(0)

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「群馬の山奥でコソッと練習中。今日のテーマは減速から旋回に繋げる際に荷重というかトラクションというか、それが抜ける癖を矯正すること。
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何シテル?   06/07 10:02
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