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2023年01月31日 イイね!

ボルテックスジェネレータへのいざない

ボルテックスジェネレータへのいざない

【要約】
ボルテックスジェネレータに手を出し始めたお話。未だ検証中につき結果は後日。あと燃費測定は難しい。


【背景】
アルミテープ除電チューンで遊んでいたところ、みん友さんから「ボルテックスジェネレータは付けないの?(意:付けるよな?・・・な!)」と柔らかく暖かい圧力を背中に受け、手を出す事に。



俺の中の悪魔が「ボルテックスジェネレータで遊べ」と囁いている



【ボルテックスジェネレータとは】

ボルテックスジェネレータ、通称VG。
アルミテープ除電と並ぶお手軽チューンとして巷で人気の空力改善パーツです。

車が走ると後方に大きな渦が発生し、これが燃費の悪化や風切り音の発生、安定性低下の要因になります。

そこで車体に小さな突起をつけることで小さな渦を発生させ、大きな渦の発生を抑えたり後方へずらす。これがボルテックスジェネレータ(和訳:渦発生装着)の原理です。


vortexはカタカナ読みするとボーテクスですが、ドイツ語風に「ル」を読むのは何故なんだぜ

飛行機には早くから取り入れられてきたパーツですが、近年のトヨタ車にもさりげなく実装されています。燃費お化けのアクアはもちろん、箱型車や果てはランクルにまで。

新型ランクルのボルテックスジェネレータ(VG)


MX-30にもボルテックス的な突起がしっかり標準ジェネレートされていました。何気に嬉しい。

フロントの底面にさりげなくワンポイント



そしてこのVG、飛行機やトヨタ車でなくとも後付けでお手軽に体験できるパーツが色々売られています。

ど定番の星光産業様謹製ボルテックスジェネレータ


と言う訳で軽く調べたボルテックスジェネレータチューン、効果も確かな物の様ですし、手軽に面白く取り組めそうなので、悪魔の囁きに誘われて私もVGで遊ぶことにしました。


【目的の設定】
遊ぶにあたってまずは目的設定です。
アルミテープは走り心地改善を目的にしてました。ボルテックスジェネレータの場合は、

① 風切り音低減
②燃費改善

の2点を目的に取り組みます。

ついでに
③後方の泥跳ね巻き上げ低減
もできたらいいなぁ、くらいの意気込みです。


【①風切り音低減】

MX-30は通常走行時は風切り音がほぼしませんが、60km/hを超えたあたりから後方で「ヴォー〜ゥオー」と風切り音が発生し、同乗者と長時間会話する高速道路では少々邪魔です。

マッドフラップ取り付け時 にも言及した、後方の空気の巻き込みによるものと思われます。
VGで後方の空気の流れを整えて、風切り音低減を目論みます。
音の計測器は用意しておらず、頼りない耳を頼りにフワっと体感測定です。

まずは試しにと、風切り音低減の声をよく聞く施工箇所、ドアミラーにVGを付けてみました。


結果・・・変化なし!それもそのはず、MX-30は元々ドアミラーから風切り音が聞こえないので。無いものは減らない。

カサンドラの鬼の泣き声も聞こえない


空力的に良く考えられたドアミラーということが再確認できました。

まぁドアミラーは軽いジャブで、本命は後部の風切り音です。現在検証中で、今のところ良い結果は出せていませんが追ってご報告します。


【②燃費改善】

マイルドハイブリッドながらも燃費は今一つのMX-30。モーターの恩恵を受けない高速走行時は特に顕著で、16〜18km/L程度です。

街乗りメインの車種ですし、知ってて購入したので不満は無いのですが、VGで燃費改善できれば、毎月の日本車売上ランキング外になって久しいMX-30の後押しができるかもと期待しています。

とあるサイトでは「VGによる燃費改善効果は1%程度」との情報もありますが、みんから諸先輩の証言を見るに、10%くらいは改善できるのではと期待していますが果たして。




あちこちに貼って効果測定中。今のところ成果無し



【燃費測定方法】

これまでまともに燃費測定した事がありませんでしたが、いざ始めると何と難しい世界なのかと頭を抱えます。
アクセルワークの微妙な操作で燃費が変わるのは勿論、周囲の交通状況、気温、湿度、風向きなど、様々な要素で燃費はコロコロ変動します。

なるべく同一条件になるよう以下の工夫をしました。

・クルーズコントロールで速度一定
・深夜帯
・気温は4℃〜-1℃、風速4m/秒以下
・エアコンオフ、風量1、温度24
・ブレーキ踏んだらやり直し
・決まったポイントで燃費計をリセット
・風向き対策で往復の平均
・車線変更は最小限
・燃料は85%以上
・各走行前に15分のクールダウン
・検証前に毎回未施工状態の燃費を計測

上記で往復20キロのコースを走行します。
ほぼ直線で高低差もほとんどなし。なかなか良いコースが近くにあり僥倖。

周囲の車に影響されない、迷惑にならない速度として65km/hと90km/hの2パターンで走行します。

これだけ条件を整えれば大丈夫だろうとタカを括っていましたが、さにあらず。未施工状態で同じ日に同条件で走っても±0.4km/Lくらいの変動が生じるので度し難い。

オーゼンの髪型がエアロスタビライジングフィンに見えてきた今日この頃


という事は最低でも0.5km/Lくらいの変化が無いと効果があったとは言えません。変動率で言うと3%以上です。この時点で上述の「燃費改善効果は1%」説の壁を越える必要がある、と・・・。

走行距離を100kmくらいに延長すれば変動も収束するでしょうが、金銭的時間的要因もさることながら、交通量、高低差、コーナーなどの変動要因が増えてしまいますし、この辺りが妥協点と判断します。

測定結果はそのうち経絡秘孔図的にご報告差し上げます。

【雑記】
ブログタイトルは皆さん良くご存知の雑誌「BURRN!」の超不人気コラム「プログレッシブロックへのいざない」からのオマージュです。

ピンと来た貴方はキングクリムゾン時をすっ飛ばす


おっと犬画像を忘れてました、危ない危ない



Posted at 2023/02/01 00:09:15 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
2023年01月20日 イイね!

MX-30の静電気的経絡秘孔

MX-30の静電気的経絡秘孔面白半分で手を出した静電気対策でMX-30の走り心地がかなり向上した事に気を良くして、ここにもアソコにもと色々貼り付けて遊んだ結果を共有致します。
除電ガチ勢の方々と比べ狭く浅くはありますが、MX-30オーナー皆様のご参考になれば幸いです。


除電を学ぶためトヨタのアルミテープチューン発表当時のネット民のコメントを漁っていると、トヨタ発表のオススメ施工箇所の図を「経絡秘孔」に例える方が居ました。「アルミテープはオカルト」派による皮肉ですが、なかなかどうして言い得て妙と得心します。

ヴィッツ除電秘孔


私的ベスト秘孔は残悔拳です


車の静電気除電は、施工場所や方法によって様々な結果をもたらします。
そしてその効果は車種により変動します。

同じツボでも人によって効果があったりなかったり。(サウザーなど)
効能の原理が解明されてたりあやふやだったり。(無想転生など)
正に除電チューンは車の秘孔と言えます。

除電に取り憑かれた先人達も試行錯誤で効能を発掘なさり、私にはその探究心溢れる姿がありし日のアミバ様と重なります。

無意識に「様」を付けてしまうキャラベスト3(私調べ)に入るアミバ様の研究風景


除電も秘孔も失敗や勘違いの積み重ね、その繰り返しです。

失敗してもこの余裕。アミバ様にとっての木人形(デク)と、除電マニアにとってのアルミテープ。気軽に失敗出来るのがアルミテープチューンの魅力の一つですね。


前置きが長くなりすぎました。アミバ様の話になると時間が経つのも忘れてしまいそうです。

閑話休題

MX-30に効いた/効かなかった除電のツボはコレだ!

凡例:○効果あり、△効果なしor不明、×悪化


【外装】
フェンダー4隅:◯
タイヤハウス:◯
ホイール:未確認
エアバルブ:◯
フロントガラス上:△
フロントガラス下:×
リアガラス上:△
リアガラス下:△
リアスポイラー:△
ドアミラー:△
マフラー:△
ルーフとフロントガラスの隙間:◯
リアバンパー下:△
リアゲート両脇:△

【エンジンルーム】
エンジンカバー:◯
エアクリーナーカバー:△
インテークマニホールド:△
ヘッドライト上部:△
バッテリー:◯

【内装】
ステアリングコラムカバー:◯
ステアリング:×
フローティングコンソール:△
エアコン吹き出し口:△
バックミラーの付け根:△
アクセルペダル:未確認
ブレーキペダル:未確認
座席:未確認
運転手:未確認



以下、それぞれの効能を解説します。特筆事項の無い一部△は割愛。


【フェンダー4隅】◯
直進性向上によるステアリング振動低減。
4隅一度に施工したため前後どちらが有効かは不明。

【タイヤハウス】◯
直進性向上。50km/hのコーナーで舵角安定。タイヤの接地性が向上したように操舵レスポンスがリニアかつしっとり。サスの働きが良くなったようにコーナリングの横荷重が安定。

【エアバルブ】◯
足回りの放電時間の短縮。コンビニでの買い物や給油の時間で車から静電気がかなり減るようで、運転再開時の走行性が心地よい。
ただしそのせいで検証実験が難航。アルミテープ貼り付け作業中に放電が進むため、テープが効いたのか放電されたせいなのかが判別つきにくくなった。
転がり抵抗が減ったような感覚も。燃費が目に見えて良くなった訳ではないので、あくまで感覚。

【フロントガラス下】×
ガラスに接してる樹脂部分にもペタリしたところ燃費が悪化。今までは11〜12km/lのコースが、10〜11km/lに。
良い効能は特に感じない。
トヨタ様オススメ箇所だが、MX-30の場合ここは貼らないほうがよい。

間違えたら剥がせば良いやの精神で。

【ドアミラー】△
一般的には風切り音低減効果が有名だが、MX-30はもともと風切り音が少ないため違いを感じない。燃費も特に変わらず。

【マフラー】△
一般的な効能に排気音の低減が挙げられるが、MX-30では特に・・・

【ルーフとフロントガラスの隙間】◯
隙間が空力的に悪さをしてそうなのでアルミテープで塞いでみたところ、ダウンフォースが増したかのように車体の安定性向上が見られた。
風切り音も減った気がしなくもない。除電の効果なのか隙間塞ぎ効果なのか判別できず。
なお見た目がアレなので実験後剥がした。

【エンジンカバー】◯ オススメ!
アクセルの踏み込み量に対するエンジン出力が増加。
回転数低くても上り坂を楽に登っていく感覚。
シフトアップ、シフトダウン時のショック低減。
バッテリー残量制御/回生ブレーキ制御の改変。(後程詳細説明)


【インマニとエアクリ】△
特に変化は感じず。敢えて言うならエンジン音に雑味が増えたような気がしなくもない。

【バッテリー】
オーディオ音質向上。
私は未確認。詳しくはみんカラ「猫み」様の整備手帳を。

【ステアリングコラムカバー】◯
シフトアップ、シフトダウンのショック低減。減速時に気軽にシフトダウンでエンブレを使えるようになった。
貼りすぎるとステアリングが軽くなる。軽ステが好みじゃない方は注意。

【ステアリング】×
静電気の塊である人間の手が最も触れる所なので何らかの効果を期待したが変化なし。手触りが気持ち悪くなるだけなので貼らない方が良い。降車時の静電気痛が気になる人は効果あるかも?

【留意事項】

この検証結果はMX-30特有の結果の可能性があります。マイルドハイブリッド制御への影響等。

未確認の項目はそのうち検証予定です。

効果無しと謳っている項目であっても、あくまで私の感覚での話で、科学的実験手法に基づいていませんし数値化もできてませんので、もしかしたら何か効能があるかも知れません。
また、貼る量や方法が誤っている可能性もあります。

効果ありの項目についても、複数の組み合わせで初めて効果を発揮する可能性もあります。エンジンカバー+インマニとか。

【総括】

色々除電した結果、全体的にコンフォートな走り心地になりました。ハンドルはしっとりかつ正確に。タイヤもしっとり安定。一番満足したのはエンジンとシフト。CVTに迫る滑らかさでAT変速の楽しさもありつつ。
大変満足しております。車両価格100万アップくらいの感覚です。


除電はいいぞ


と言うよりも、元々MX-30はこの走りなのではないか、私の車両がハズレ個体だったのではないか疑惑もあります。
試乗時に抱いた走り心地への感動が、納車時には感じられませんでした。新車なので部品が馴染んでいないだけかと思っていましたが。
それにシフトショックに不満を持っていたのは私だけのようですし。



私のMX-30レビュー。もしかして通常個体はシフトアップ時にモーターアシストしていた???


だとするとハズレでないMX-30はもっと評価されて良い車だと思います。
独自の秘孔を開拓したアミバ様ももっと評価されても良いと思います。

・・・ブログ書いてて思いましたが、私が三下噛ませ犬のアミバ様に敬称を付けるのは、実験を繰り返すあくなき探究心に対し子供心に敬意を抱いたからではと今更ながら気付きました。

同じ噛ませ犬でもヤ○チャとは目線が違います

以上です。
静電気のブログなのか北斗ブログなのか書いてて良くわかんない内容になりました。
なお無想転生は秘孔ではないというツッコミはご遠慮下さい。


【おまけ】
以下、上述のエンジンカバーの効能について補足します。


マイルドハイブリッドであるMX-30は回生ブレーキでバッテリーを充電しますが、通常走行ではバッテリー残量が半分以下(6目盛のうち2〜3目盛)になるよう制御されているようです。他オーナー様の記事を見る限り、目盛4以上になるのは長い下り坂など特殊な条件の場合のみ。

しかし除電後、街中走行でバッテリー目盛が5に。初めてこの状況に遭遇したのですかさず停車し記念写真。


そしてMX-30は4目盛以上のとき、加速時に積極的にモーターアシストが働き、上の画像にその様子が表示されます。アシスト表示も初めて見ましたが走行中なので写真撮れず残念。

注意:普段は3目盛以下に制御しているのはバッテリー劣化抑制のためと思われ、このチューンによるバッテリー活性化は劣化を早める恐れがあります。命を削って剛力を呼び出す刹活孔のごとく。


刹活孔ならぬアミバ流北斗神拳・・・


・・・の末路


普段から若干のアシストが効いてた気もしますが、アシスト表示が出た時は明確にモーター音が作動して大変気持ち良い。加速感も若干滑らかで気持ち良い。

ドライブフィールに違和感を与えず、かつ気持ち良さは向上するこのモーターアシスト。EV分野では後発ながら、走りの楽しさを追求するマツダスピリットの一端を感じます。
ハイブリッド試作機的扱いの車両にしてこの完成度に、これからのマツダEVに期待せざるを得ません。

ただしi-stop、テメーはダメだ


(MX-30だけダメっぽいですが。)

【おまけ2】


風呂上がり後のフワフワ噛ませ犬の図
Posted at 2023/01/22 11:22:46 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2023年01月18日 イイね!

スムーズな運転の練習備忘録 21 垂直シート

スムーズな運転の練習備忘録 21 垂直シートドラポジを一時的に変えたら車の挙動を掴めるきっかけになったお話。


マツダはドライビングポジションに拘った車作りをしていますが、運転手の体格は十人十色、万人に共通の完全正解ドラポジというのはおそらく存在せず、その人その人に合ったポジションを見つける必要があります。

マツダの取説や動画でドラポジの決め方を説明する際も「背もたれの角度は○度」のような説明はせず、「お腹の窮屈感が無くなるまでシートを倒す」というようなフワっとした説明になってます。

このお腹の窮屈感がなくなる角度というものが私はイマイチ分からず、やむなくマツダのドラポジ解説サイトの画像のこの方を参考に、背面シートの角度を60度くらいにしていましたが、



先日i-DMsメンバーの方より「シートを倒しすぎ」とのご指摘をいただき、自分のドラポジを見直してみる事にしました。

メンバーの方曰く「骨盤を立てて、背骨がまっすぐ上に伸び、その背骨に頭が楽に乗っかるように座るべし」とのこと。「歩く時、直立する時の姿勢がそのままドラポジになるのが最も楽でかつ繊細な操作を素早く出来る姿勢である。肩や首に力を入れずとも重さ5kgの頭を支えられるように。」と。



自動車評論家五味氏も「MX-30はシートを立てて座る車」と評しておられましたし、なるほど一理あると実践してみることにしました。

目測85度くらいまでシートを立てるその姿勢はかなり窮屈に感じます。慣れ親しんだスタイルから新たな領域に踏み込む事は得てしてそういうものと割り切り、暫くこのドラポジで練習してみることに。

そうして1,000kmほど走ってみましたが、やはり窮屈感は消えず、やむなくシートを少し倒し、現在は75度くらいの角度にしています。

しかしこのシートを立てるドラポジで練習している間に思わぬ副次効果を得る事ができました。サスの沈み込みを感じ取れるようになったのです。


恥ずかしい話、私は今までブレーキを踏むと車体前方が沈み込むという挙動を感じ取れずにいました。
ですが、しなやかな運転をするためのコツの一つが車の姿勢変化を操る事ではないかと、i-DMs諸先輩方の言動やブログから察しておりましたし、更にはあの國政久郎先生もこうおっしゃっております。
================
少し慣れてくると、クルマのいわゆるピッチング――制動によって姿勢が前のめり方向へ変化していく様子を感じ取ることができるようになる。フロントタイヤがつぶれる感触。アームやリンクの関節部分のゴムブッシュがたわむ感触。フロントのスプリングやダンパーが縮む感触。
(中略)
制動Gの傾きをどれだけ立てればいいのか。それを決めるのが、制動中のクルマの姿勢変化。イメージとしては、クルマが前のめりになる速さよりも速く急激にならないよう制動Gを立ち上げる

民明書房刊「四輪の書」より

================

四輪の書を読んで我が意を得たりとブレーキ踏み始めの姿勢変化を感じ取ろうと試みましたが、感じるのは前方への制動Gばかりで、フロントが沈む動きを掴むことは出来ませんでした。

それから数ヶ月、一向に姿勢変化を感じる事が出来ずにいましたが、シートを立てるドラポジがその壁を打ち壊してくれました。


シートを傾けて体を後ろに預けるこれまでのドラポジは、重力により上体に対し常に斜め後ろにGがかかっているような状態です。
ブレーキを踏むと体に前方向へのGがかかりますが、寝かせたシートに預けている何十キロの上体を浮かすほどのGではありません。
そのためGの発生は主に座面との接点やフットレストを踏ん張る足で感じていました。

対して垂直に座るドラポジは、体にかかる重力が真下に作用し、前後方向へのGはデフォルトゼロの状態です。そこにブレーキによる前方Gがかかると容易く体が前につんのめります。

もちろん体が前に倒れないように体幹に力を入れて姿勢を維持するわけですが、この「上体に前方Gがかかる」「それに体幹で抗う」という走りを繰り返しているうちに、サスの沈み込みを感じ取れるようになりました。



マツダの某イベントではこんな椅子での運転体験が催されたようですが、垂直シートはこれに近い経験ができるのではないでしょうか。


そしてこの沈み込みを感じ取ることが、しなやかなブレーキング、i-DMの青1ランプを点灯させる大きなきっかけとなりました。



ブレーキペダルに軽く触れると、写真の白丸辺りで僅かなGが発生。

同乗者が意識出来ない、速度計にも変化が表れないほどの微細な制動Gにより、車体が僅かに前に沈む。

沈み込みを追いかけるように、ブレーキを踏み足していく。沈み込みを追い越さないようジンワリと。沈み込みに離されないよう素早く。


そうすると同乗者に優しくかつ確実なブレーキングとなります。

微細な初期制動に対し同乗者が無意識レベルで備え、そこから滑らかに制動Gを増加させていくと、既に備えが出来ている同乗者にとり「いつの間にか減速が始まっていた」状態になり、ブレーキ不快指数を低減出来ます。

と、理屈では分かっていましたが、微細な初期制動からブレーキを踏み足していく匙加減が分からず、なかなか実現出来ずにいましたが、フロントの沈み込みに合わせて踏み足していくこの感覚が良い匙加減ではないかと感じております。

優しいだけではなく、制動距離についても急制動(白ランプ)と比べても遜色ない距離で停止できるように思います。制動Gの積分を鑑みれば白ランプの方が短いはずですが、心理面ではむしろ青ランプの方が短く止まれる不思議な感覚。
i-DMs先輩のブログで「青1ブレーキはタイヤが地面をギューっと掴む感覚」と仰っていましたが、なるほどと今ならその感覚が分かります。


まだ青1ランプ点灯率は5割にも達しておりませんが、狙って練習できるようになったのは我ながら大きな進歩だと思います。

前方への沈み込みは掴めるようになりましたが、横への沈み込みは未だわかっておりません。たまに垂直シートで練習してコツを掴みたいと思います。

車の挙動を身体で感じ取れる垂直シート運転練習、体感も体幹も鍛えられてオススメです。



おせちを羨ましがる犬の図


Posted at 2023/01/18 09:42:18 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「友人の古いメルセデスでドライブ中。1980年代、ちょうど友人と出会った頃に作られた車。なのにABSやエコモード、オートクルーズ機能までついているオーパーツ的当時最先端な車両に、技術者方々の執念とも言えそうな情熱が伝わります。山道で5リッターV8の厳かな唸りをたっぷり堪能。」
何シテル?   06/22 11:15
車は移動手段に過ぎぬと40年生きてきましたが、内外装だけで選んだCX-3に乗って運転の楽しさをようやく知る事ができました。 2022年 もっと他の車にも乗...
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