整備手帳に、街路走行状態のlogを解析したものを
アップしておいたが、簡単にまとめておくと、
1)ATは、ドライバーのアクセル要求量や(エンジン回転数だけでなく)エンジン負荷から適切なギアを選択しているようにみえる。
2)太いトルクが立ち上がってくると思われる2000~2300rpm付近では、エンジン負荷によっては4速より3速の方が効率よく使える領域がある。
の2点が私にとっての“発見”であった。逆に言えば、やはり最近のAT制御ロジックはよくチューニングされていて、ECUと協調して最適な制御がなされているものだとつくづく感心する。ドライバーがギアの制御面で燃費やパフォーマンスを改善する余地は、ほとんど残っていないといっても良いくらいである。ドライバーができることは、やはり「余計な加速をしない」「使ったエネルギーはなるべく使い切る」「近くの用事は歩いていく(笑)」などの、“本質的な省エネ”だけなのかもしれない。
その反面、エンジン負荷量をリアルタイムにモニタできるわけではないMT車の場合は、省燃費に適切な回転数とギアの選択には多少の「腕」を必要とするだろう。乗り手次第でどうにでもなる余地が、かなり残されているのだ。しかも、トルコンでトルクを増幅伝達するAT車とは異なり、エンジンの使い方がよりピーキーになるMT車の場合は、特に加速時のギア選択が省燃費運転に効いてくるものと推測される。メカの効率でいえば、ATよりMTの方が10%程度は有利な筈だが、使い方を誤れば、そのアドバンテージはすぐに帳消しになるだろう。その意味では、MT車の方が「運転し甲斐がある」のかもしれない。
Posted at 2008/02/16 15:31:05 | |
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