録画していたカーグラフィックTVメモワールを見ました。
初代プリウスです。
21世紀を前に、215万円で販売されました。
現行のプリウスと比べると、いかにも旧型然としています。
でも、発進時から低速域ではモーターのみで走行し、スピードに乗ればエンジンが後押しして、下り坂ではモーターを発電機として回すことで、あるいはエンジンの余分なパワーでモーターを回すことで発生するエネルギーをバッテリーに蓄え、こうした複雑な動作をプラネタリーギアを使用した独創的な動力分割機を介して切れ目なくコンピューター制御すると…
このあたりの原理は現行のプリウスといささかも変わっていないのですよね…
思えば、現行のハイブリッドカーと比べれば多少はギクシャクしていたかもしれないけれど、箱根を全開で登ると最後にはバッテリーを使い果たしてモーターアシストがなくなって単なる非力なガソリン車に成り下がってしまったけれど、それでも違和感はすぐになくなり、滑らかに走らせることができるようになりましたよ。
回生ブレーキのフィーリングをカックンブレーキなどと評していた方もおられましたが、オーナーになればすぐ慣れることであって、カクカクさせるとしたら、オーナーではなくて慣れていないか、オーナーがよっぽど下手くそかのいずれかだろうと…
当時はトヨタのディーラーでもキワモノ扱いされていたのか、セールスさんも売る気があるのかないのか分からず、値引きも一切なかった…
本当に一銭たりとも引いてくれなかったのですよ。
唯一のサービスだった灰皿を小物入れにするためのライナーは、セールスさんが自腹で払ったのだと後で聞かされました。
ガソリンスタンドでは人だかりができて、信号待ちで隣に停まったSクラスのオーナーさんからガン見されて、スーパーカーとは別の意味で注目度は抜群でした。
何と小林彰太郎さんがプリウスのハンドルを握る映像がコメントとともに映し出され、クルマの歴史を変えた一台に乗ったのだなぁと、今さらながら感慨深い気持ちになったのでありました。
Posted at 2024/02/28 00:19:22 | |
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