2008年04月08日
ツボ その6 安全な運転
教習所では、法を遵守した運転を教えます。当然です。
実際には、法を遵守しても安全な運転にはなりません。
そもそも、安全な運転とはどのような運転なのでしょう?
1.自分が事故をおこさない運転
2.事故にあっても自分の責任にならない運転
3.事故をもらわない運転
4.他人の事故の原因やきっかけにならない運転
5.渋滞の原因にならない運転
ひとつひとつ考えていきます。
1.自分が事故をおこさない運転
自分が事故をおこさないのは、安全運転の基本でしょう。
法を守れば事故をおこさないかというと、そうでもなさそうです。
ゆっくり走れば事故をおこさないかというと、そうでもなさそうです。
事故をおこさないためには、どれだけ周りに注意を払いながら運転できるかが肝要だと思います。
運転中に何を見るか、どこを見るか、何に気づくか、何を無視するかは経験によって身につくとされていますが、えてしてこれに気づく経験は事故をおこしたときか、事故一歩手前のハッとした状況だったりします。
基本は、周りの動くもの全てに気を配る余裕が必要です。
2.事故にあっても自分の責任にならない運転
自分の責任でなければ事故をおこしてよいかといわれれば、そうではないでしょう。しかし、いかんともしがたい状況があるのも確かです。
道路交通法を守っていれば、事故にあっても自分の責任にならないかというと、実はそうではありません。道路交通法は刑事ですが、賠償責任は民事なので、法を守っていても責任を問われる可能性があります。
そもそも、事故に遭ったらなんらかの責任を取らざるを得ないということを認識して運転するべきです。車を運転するとはそういうことです。
3.事故をもらわない運転
追突事故の責任は、多くの場合追突車にあるとされています。
私は昔追突したことがあるのですが、そのときは、先行車が一時停止で止まった後、もう一度交差点直前で停止したときに追突したのでした。
一時停止の位置からの見通しで行けるかどうか判断できたので、当然前の車も行くものと考えて発進したら、前の車が突然止まったという状況です。
ぶつけた方は責任を取るわけですが、ぶつけられた方は賠償されるとはいえ車は壊れるしいいことは無いわけです。
というわけで、事故をもらわない運転を心がける必要があります。
これは、予想される動きに反する動きをしないとか、他の車に自分の意図が伝わるような動きをするとか、そういう技術になります。
急ブレーキがいけないのではなく、他の車がブレーキを踏まない状況でブレーキを踏むことがいけないのです。
事故をもらう動きは、ブレーキに対する追突だけではありません。
周りの車の動きを見て、自分が違うことをしていたら、それは事故をもらう原因かもしれません。
4.他人の事故の原因やきっかけにならない運転
これも私の経験です。
常磐自動車道の3車線区間で、中央の車線に遅い車が居たので、私は右端の車線、後ろを走っていたポルシェが左端の車線で追い抜きました。その後ポルシェは空いていた左車線を走っていたようです。私は右車線を走っていました。中央の車線が空いているにもかかわらず、右車線をゆっくり走っている車が居たので、中央の車線に戻ろうとした同じタイミングで左車線を走っていたポルシェが中央車線に入ってきました。
かろうじて衝突は避けられましたが、私の車の右前輪はハガキサイズのフラットスポットができてしまって、目的地でタイヤを買うハメになってしまいました。ある意味自損事故といえるでしょう。
このとき、高速道路の右車線でゆっくり走っていた車や左抜きをしていたポルシェは、事故の原因なのではないでしょうか?
他にも、多くの車が追い抜きしたくなるような速度で走っている車は事故のきっかけかもしれません。片側2車線の道路で並走して後ろに車列を従わせている車も、後ろのドライバーをいらいらさせることで事故の原因になるかもしれません。
他の車のドライバーをいらいらさせない運転も、安全のためには必要なことではないでしょうか?
5.渋滞の原因にならない運転
渋滞中は、追突など多くの事故がおこります。
安全運転を考えるのなら、渋滞の原因にならない運転を心がけるべきです。(ちょっと無理やり)
高速道路の渋滞の原因は、坂道での速度低下、車が多いときの誰かのブレーキなど、本人が気づいていないちょっとしたことのようです。
高速道路では、道路の状況を把握して、スピードメーターを見て、できるだけ一定の速度を維持する(速度を低下させない)ように意識するべきです。また、隣の車線の車とは絶対に同じ速度で走らないことも大切です。同じ速度で走るなら、同じ車線に行きましょう。
一般道では、信号で止まるときにはちゃんと止まる(一旦止まってからクリープで距離を合わせない)とか、渋滞中でも交差点を塞がないとか、4台後ろに交差点を塞いでいる車がいたら車間を詰めてあげるとか、前後5台くらいの範囲で、他人のミスに対しても寛容に対処できるようにしましょう。
信号のある交差点を右折する際には、前の車との車間をあけすぎないようにしましょう。1回の青信号で多くの車が通れます。
渋滞は、単位時間内にその場所をたくさんの車が通ることができれば減ります。自分以外のたくさんの車がそこを通れるように意識しましょう。
ゆっくり走ること、車間距離を広く取ること、すぐにブレーキをかけることなどは、必ずしも安全運転ではないと私は考えます。
本当の安全運転は、これまでに書いた3,4,5までを考えた運転なのではないでしょうか?
そこまで考えて、道路を走っている車の動きを見て、その良いところを取り入れ、悪いところを自分はやらないように心がけるのが初心者脱出の本当のコツだと思います。
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教習所では教えない?運転のツボ | 日記
Posted at
2008/04/08 23:03:22
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