
今回は、というより例によって、まったくもってアンタイムリーな話題で失礼します。
今からちょうど1ヶ月ほど前のこと、某『LV』誌の仕事で最新のメルセデス・ベンツの広報車十数台にイッキ乗りしたんですが、そこで僕がはっきり認識したのがタイトルの言葉でした。
そう、メルセデスは今、Cクラスに限る。
もちろんこれはちょいと誇張した表現で、SLクラスなんか無茶苦茶いいし、SLKも意外なほどいい。それにかのSクラスだって、ほとんど文句なしにいいんですが、今が旬という意味ではCクラスだと思ったのでありますね、僕は。
ついでにいうと、今日のメルセデスを代表するというイメージの強いEクラス、日本でも唯一ターボディーゼルのCDIがラインナップされているなど、パワーユニットに関しては魅力的ですが、あらためて乗ってみると車体にはさすがに新鮮さを感じませんでした。なにせデビューしてもう6年になりますから。
このとき乗ったCクラスは、C200K=コンプレッサーのアバンギャルド・ステーションワゴンと、写真の赤いC300アバンギャルドSの2台で、どっちもすこぶる好印象を得ましたが、なかでも特に素晴らしいと思ったのがC300アバンギャルドSでした。
そのどこが素晴らしかったのか厳密にいうと、「C300」の部分ではなく、「アバンギャルドS」の部分なんですね。
アバンギャルドSというのは、ダンパーにSPORTモードを備えるダイナミックハンドリングパッケージを標準装備、その他にパドルつきステアリングホイール、レザーシート、AMGスタイルのスポイラーやホイールなんかを備えた仕様で、C300の場合はアバンギャルドSというモデルが設定されているんですが、C250とC200KにはアバンギャルドSパッケージとして60万円のオプションで選択可能になるわけです。
素晴らしいのはその乗り心地とハンドリングで、ノーマルモードでもハンドリングは充分以上にスポーティ、逆にSPORTモードでも乗り心地はすこぶる快適といえば、その具合いのよさが理解してもらえるでしょうか。
だから普段はまったくリラックスして足に使える一方で、ひとたびSPORTモードを選んで箱根のワインディングなんか攻めた日には、コーナーから脱出する際の感動的なトラクションとダンパーに乗ったかのようなアスレティックな乗り心地に、ほとんどワレを忘れそうになること請け合いです。
けれどもC300アバンギャルドSは702万円と決してお安くなく、C250+アバンギャルドSパッケージで658万円、C200K+アバンギャルドSパッケージでも549万円になります。
ところがですね、実はその他に「ダイナミックハンドリングエディション」という限定モデルがあるんですね、C250アバンギャルドとC200Kアバンギャルに。
こいつは、例のSPORTモードつきサスペンションの他、ステアリングパドルも備えた走り屋仕様でありながら、AMGスタイルを省き、C200Kではシートも部分レザーになるけれども、その代わりにリアシートのトランクスルーが備わるという、非常にクレバーなモデルなんですね、僕にいわせると。
で、そのプライスは、C250アバンギャルドベースで623万円、C200Kベースだとなんと506万円という大バーゲン!
ボディカラーはホワイトとブラックの2色に限られますが、Cクラスには白も黒も似合うので、ま、いいのではないでしょうか。
というわけで、あくまで仮の話ですが、もしも僕がDセグメントのセダンを足にしたいと思ったら、C200Kアバンギャルドのダイナミックハンドリングエディションは、猛烈気になる存在でしょうね、きっと。とはいえ、普通のC200Kでも、充分いいですが。
ま、あんな気持ちいいセダンを足にしてしまったら964C2GTに乗る機会が減ってしまいそうなので、僕自身は遠慮しておきますが、今、Cクラスが旬なのは間違いないと思います。
なので、Dセグメントを候補にお考えの皆さんは、Cクラス、ぜひ試乗してみることをオススメします、マジで。
Posted at 2008/10/09 21:12:11 | |
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