
昨日、アルファロメオ・ミトと8Cコンペティツィオーネ・スパイダーの発表会が開かれた六本木ヒルズ52階で、ヒストリックカーのコンクール・デレガンスも開催されていました。
コンクール・デレガンスというのは通常、屋外でおこなわれるもので、数年前にブラックタイ着用で取材したルイ・ヴィトン主催のそれなんか、イギリスのカントリーサイドの元ロスチャイルド家の別宅だったかなんかの広大にして壮麗な前庭で開かれたものでした。
ところがこの日本のコンクール・デレガンスは、六本木ヒルズ52階という屋内、しかも天空でおこなわれたところがいかにも日本らしい、というか東京らしい舞台設定じゃないかと思います。
ま、そこには素晴らしいヒストリックカーが数多く展示されていたんですが、なかで強く僕の目を惹いたクルマの1台がこれ、真紅のフェラーリ250GTOでした。
1960年代前半のGTレースで大活躍した250GTOは、3リッターV12を長いボンネットの下に収めたフェラーリ最後のフロントエンジン・レーシングGTで、後端が垂直近くカットオフされたLMタイプのキャビンを持つこれは最後期の1964年型、通称GTO'64と呼ばれるモデルですね。
僕としては、スタイリング的にはファストバックルーフの前期型の方が好きではありますが、レアさではこっちが上だし、しかも乗ったら素晴らしいんでしょうね、この後期型は。
というわけで、天空でヒストリックスポーツカーを愛でる気分を味わえた、4月の東京都心の夕刻でありました。
Posted at 2009/04/03 19:15:13 | |
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