
昨日、というか正しくは本日未明、カレラ4試乗会に向かうバスのリアシートから撮ったベルリン郊外の田舎道の写真をアップしたら、ウチの近所に似ていますとか、千葉の田舎の道はみんなこんな感じとかいう、興味深いコメントをいただきました。
あの写真がそう見える理由、僕にはすぐに思い当たりました。
画面のなかに「建造物」≒「家」≒「民家」、「並木」、それにその国ならではの「標識」の3つがない、道路とガードレール以外はほぼ自然の景色だけの写真だからなんですね。
逆にいえば、写真のなかにそれらのどれかひとつでもはっきり写っていると、日本の田舎ではなく、どこか外国の田舎であることが一目瞭然になる、というわけです。
そこで、今回マイクロバスのリアウインドー越しに撮った10カットのなかから別の3カットを選んで、順にアップしてみました。
まず上の「A」は、左の奥にある民家もポイントのひとつですが、それよりもまず並木でしょうね、ここが日本ではない証拠になるのは。
こういう並木が道の両サイドに並ぶカントリーロードなんて、日本ではめったに見ませんから。
続いては下の「B」、キイポイントは「民家」でありますね。
日本でも最近は洋風民家風デザインの戸建てや建売りは珍しくありませんが、本場モノは壁の厚さ感が違うし、だいいち道路からこんなに大きくセットバックしている余裕たっぷりの戸建てなんぞ、日本にはまずありません。
それと「B」では、道路を走っているギャランのワゴンではないかと思われるクルマのナンバープレートも、日本以外のどこかであることの証拠のひとつになりますね。
そして最後が一番下の「C」ですが、これ、昨日アップした写真の次のシャッターが捉えたものです。
写真の画面をクリックして拡大した画像を見てもらうとよく分かるんですが、この写真でここが日本ではない最大の証拠になるのは<80>の数字が入った速度制限標識であります。
そう、この先が奥の見えないちょっときついカーブだから、スピードを80km/hに落としなさいよ、という標識なんですね、これは。
日本の田舎道だったら、直線部分だって速くて60km/h、下手をすれば40km/hが制限速度なんですから、カーブが80km/h制限というのはあり得ません。
つまりここは、一般道の制限速度が100km/hや90km/hが当たり前の、ヨーロッパのどこかということになるわけです。
日本でないどこかの写真をアップする場合、以上のようなポイントのどれかが画面に入った写真を選べばその場所の雰囲気が出せる、ということになりますね。
以上、誰にも頼まれていないのに勝手に始めた「ブログラファー講座」、その第1回を終わりにしたいと思います。
Posted at 2008/07/31 18:47:51 | |
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