458スパイダーに試乗後、9月26日早朝にボローニャからシチリア島のパレルモに飛んだ理由は、正式名称「ECO TARGA FLORIO」なるイベントに出撃、つまりドライバーとして参加するためでした。
TARGA FLORIO=タルガ・フローリオといえば、シチリア島の公道を舞台に1906年に始まったロードレースで、戦後は1973年までスポーツカーのワールドチャンピオンシップイベントとして開かれていた、ミッレミリアより長い歴史を持つイタリア屈指のクラシックレースであります。
そのタルガ・フローリオがヒストリックカーイベントとして最初に甦ったのは1986年のことで、このロマン溢れるシチリアのロードレースに昔から憧れていた僕は、フリーランスになった1年後のその年、自費を投じて遥かシチリアまで飛んで、それを夢中で取材および観戦したものでした。
ところが、そのリバイバル版タルガ・フローリオの主催者が今年から替わり、新たなイベントとしてリニューアルされるに当たって、そこにドライバーとして参加しませんかという話を、後にその名を記すある自動車誌からもらったのでした。
これまでとオーガナイズのやり方が違うというところに若干の不安を感じはしたものの、あのタルガ・フローリオにドライバーとして出撃できるという魅力には、もちろん逆らうことなどできません。
そこで早朝のボローニャから飛んだ29日の午後2時半過ぎ、僕は写真のクルマのコクピットに収まってそのステアリングを握り、かつてのスタート&フィニッシュ地点だったここFloriopoliから、ピッコロ・マドニエと呼ばれる1ラップ72km余りの過酷な公道サーキットに走り出たのです。
そこで質問 : スポーツカー親爺がステアリングを握るこのクルマ、車名を想像できる超エンスージアスト、あるいは車名が分かる超々エンスージアストは、ぜひぜひコメントを寄せてください。
一番上の写真のダッシュボードとメーターパネルとウインドシールドの形状、すぐ上の写真にある隣のポルシェ550スパイダーを望むサイドウィンドーのカタチ、といったところがヒントになるでしょうか。
ちなみに一番上の写真に見える巨大なJAEGER/ABARTHのタコメーターは、本来のメーターを隠してしまっていることからも容易に想像できるようにノンスタンダード、つまり後付けパーツであります。
以上、スポーツカー親爺の「TARGA FLORIO」参戦リポート第1回は西ヨーロッパ時間10時45分、イタリアから日本への帰路の中継点であるドイツ、フランクフルト空港近くのホテルからのアップでした。
Posted at 2011/10/03 17:45:35 | |
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