アップする順が逆になりましたが、トヨタ86に乗る1週間前、箱根で開かれたフルSKYACTIVEのマツダCX-5試乗会で、ガソリンFWD、ディーゼルFWD、ディーゼル4WDの3モデルを走らせました。
シャシーに関していうと、ガソリンのFWDが、標準の17インチタイヤを履いていたこともあって最も好印象でしたが、ディーゼルの4WDもそれに遜色ないシャキッとした印象を与えてくれました。
写真の白いCX-5は、ハンドリングがちょっと大味な印象のあった、オプションの19インチタイヤを履くディーゼルのFWDですが、ホワイトのボディがいい感じだったので敢えて登場させたのです。
エンジンについていうとディーゼル、正確には2.2リッターのターボディーゼルの方が、生真面目な回り方をする2リッターNAガソリンより、感覚的にずっとインパクトがあったのはたしかでした。
下からズーンと太いトルクを捻り出すのに加えて、軽々とレッドゾーンに飛び込んで5500rpm以上まで回るトップエンドの伸びのよさもディーゼルらしくなく、数年前にウォルフスブルグのVW本社を訪れた際、ゴルフⅤターボディーゼルのMT仕様を走らせたときの感激を思い出したりして・・・。
それに加えて、僕がCX-5で大いに感心したのは、スロットルペダルが他のマツダ車が使う、というより日本車の大半が採用する吊り下げ式ではなく、オルガンタイプだったことなのであります!
下の写真でも、ステアリングホイールの下に見えますよね、オルガンタイプのスロットルペダル。
ドイツ車の多く、それもプレミアム系ブランドのモデルがまず例外なく採用しているオルガンタイプのスロットルペダル、どこがいいのかというと、足首に余計な力を入れることなくスロットル開度を一定に保てるので、吊り下げ式と違って高速クルージングを続けても足首が疲れないんですね。
それと、微妙なスロットルワークが吊り下げ式よりスムーズにできるのも、長所のひとつでしょう。
その代わりオルガン式スロットルは、吊り下げ式ペダルより明らかに製造コストが掛かるので、プライスで勝負したいメーカーとしてはあまり使いたくないはずなんですが、それを承知で敢えてCX-5に採用することに踏み切ったマツダの英断を、僕は称賛したい気分になったのでありました。
ちなみに僕のクルマ、ポルシェ356BもMINIクラブマンも、もちろんスロットルはオルガン式です。
Posted at 2012/03/30 23:33:47 | |
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