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ファクトリーお猿のブログ一覧

2021年07月04日 イイね!

206のリアサス異音対策

車庫入れ等で舵を切ると、「ポキン」と
音が出ることがある獅子印貨物自動車の
リアサスペンション。


Peugeot Forumで調べると、リアサスがバンプすると
ノック音がでるトラブルが多いとのことで、
その場合、トレーリングアームのベアリングが
駄目になっているということらしい。






リフトアップした状態で、
トレーリングアームのベアリングが
ガバガバになったことを想定して、
タイヤの後ろ側が開くように揺することで、
このトラブルの診断ができるということなのだが・・・
( オレンジの線 )

全く遊びが無いことを確認。
つまり、トレーリングアームのベアリングは問題ないということだ。


すると、次に気になるのは、プジョー曰く
「リアサスのタイロッド」だ。
( 赤の矢印 )

これを掴んで捻ってみると、カタン・コトンと
音を発する。

これは、納車時の点検時から気になっていたことなので、
前もって、OHキットを購入してあった。

1)今日はこれを外してOHしてみることにしよう。

いろいろ手をいれるところがあって楽しいです♪







2)抜き取り


「タイロッド」を取り外し、
ガレージに転がっている、ソケットをコマにして、
プレス機でブッシュを抜き取る。






抜き取るブッシュのアウターレースに合うサイズのソケットを
探し出すまでに時間がかかる。
ちなみに、クロスメンバー側はボールジョイント構造だ。








3)新しいボールジョイント(内側)の挿入



下の画像の通り、ボールジョイントのアウターレースの片側に、
段差があり、段差のある側のブーツがもう片方より小径なのがわかる。

ここに適合するパイプを宛てがい、プレス機で圧入する。
(パイプ内面を研磨して、シリコングリスを塗布しておく)





過去に足回り等を分解したときのパーツや
ベアリング、水道管のジョイント等をストックしておくと良い。
様々なサイズのパイプ類があると、圧入時に何かと役に立つ!









4)ブッシュ(外側)の圧入と組付け



ハブ側のブッシュの圧入。
土台にしているのは、145のパワステポンプの
プーリだ。





リアサスのタイロッドを組み付けた後、
揺すってみるが、カタン・コトンという音は
発生しない。




なお、中央のボールジョイント取り付け部分は、
横長の穴になっており、多少調整ができるように
なっている。

サスが伸び切った状態で組み付けると、
明らかに元よりも開いた状態となってしまうので、
ジャッキでサスを縮めて、復位するように努める。





これで、走ってみると・・・

交差点や車庫入れでの「カタン・コトン」音の出る頻度は
少なくなったものの、まだ発生するようだ。




たしかに、先のタイロッド取り付け時に、片方ずつ
サスを縮めた際に、カタンという音を発生していたので・・・


ということは、スタビライザから音が出ているのかもしれない。
これはどうしょうもないとも言われている。




プジョー206シリーズの弱点と言われている
トレーリングアームのベアリングは問題なさそう。

これがわかっただけでも収穫ありとしよう。




試運転してみたところ、リアサスの遊びが無くなったためか、
人車一体感が増して、更に運転が楽しくなった。
FFのリアサスは、実は重要!


プジョー206SW、なかなか良いクルマだ。
軽自動車並の維持費(*)で
この通り、運転が楽しくて、いじり甲斐があり、
愉快で仕方ない。
我が家のライトバンは、ずっとコレがいい!






Posted at 2021/07/04 22:11:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | プジョー206バン | 日記
2021年07月02日 イイね!

ものすごい省スペースなリアサスペンション

プジョー205や306,206やルノーのコカングー等、幅広い車種に採用されていた、トーションバー3本のみの簡素なトレーリングアームサスペンション。






メーカー側では、スプリングに相当する2本をトーションバーと呼び、
スタビライザに相当する1本を、アンチロールバーと称している。


見た目は、玩具みたいで、非常にチープなのが仏流だが、
サスペンションとしての機能は十分で、しなやかな脚は
凸凹路面でも快適に走行できる。

これ考えた人、天才だと思う。
必要十分な性能なうえに、
ものすごいスペース効率。


ただ、下回りに華奢なM8ボルトを使っているので、
錆・固着のある場合の分解整備は難しくなるかもしれない。


サスペンションのバラし方も独特。
こういう個性的なメカニズムがあるから、輸入車の整備は面白い。


秀逸なバラシ動画は、こちら・・・





近年のプジョーでは、この独特な足回りの採用は
やめてしまっているが、やはり整備性や性能上の問題があったのだろうか?
アイディアとしては、素晴らしいと思うのだが。

Posted at 2021/07/02 20:59:27 | コメント(1) | トラックバック(0) | プジョー206バン | 日記
2021年07月02日 イイね!

みんカラ:モニターキャンペーン【エクストリーム・コンタクト DWS06 プラス】

Q1. 装着する車種と、現在使用中のタイヤメーカー・ブランドをご記入ください
回答:ALFA145 Quadrifoglio MOMO
Q2. 特別価格での購入情報を希望しますか?
回答:はい

この記事は みんカラ:モニターキャンペーン【エクストリーム・コンタクト DWS06 プラス】 について書いています。


※質問項目を変更、削除した場合、応募が無効となる可能性があります。
Posted at 2021/07/02 20:48:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | タイアップ企画用
2021年06月30日 イイね!

ユーザ車検 3回目の正直

貨物登録となって1年毎の車検となったムルティプラ。
その2回めの車検が今日だ。


先日、ガレージのシャッターやコンビニのガラスなどで、灯火類の
チェックをしていたつもりが・・・





予備検屋で










後ろに並んでいた整備士のお兄ちゃんに、
左ブレーキランプ切れてるし、ハイマウントも
歯抜けになってるよ・・・と指摘される。

「おおっ、1ナンバーになってるね?」とか
概ね好意的。




でも、実態は・・・
幸先の悪いスタートだ。





ただ、予備検屋のメカ的な項目は合格。
例のインチキ光軸調整修理のところもOK

近くの自動車用品店が開くのを待って、
バルブを購入して、ブレーキランプを交換。
先のお兄ちゃんのアドバイスに従い
2006年以前のクルマ故、ハイマウントはユニットごと撤去w





陸運局の窓口では、定年間際のおっさんから、
明らかに素人をバカにしたような説明を受ける。
オロオロしながら、書類をまとめて検査ラインに並ぶ。


このまま行けば、メカは予備検で合格しているし、
ランプも交換したから、昼過ぎには帰還できそう!




しかし、検査ライン待ちのときに、国交省の役人に、
ナンバー灯(こっちも切れてた!)、古い点検ステッカーのフロントガラス上の残存を指摘され、いきなり不合格。

もっとも、これらは、再検査のときは、長蛇の検査ラインに並ばずとも、
検査ラインの建物の脇から検査官を直接呼んで、すぐ合格をもらう
ことができるので、サクッとカイゼンに取りかかれば良い。
検査ラインでは、予定通り、
排ガス、サイドスリップ、ヘッドライト、フットブレーキまでは
サクサクと合格。

残りはサイドブレーキのテストというところで、
トラブル発生!


リア・ディスクブレーキ車のサイドブレーキは、効きが甘く
車検不合格になりやすい為、目一杯レバーを引く。


「ブチッ!」






サイドブレーキのワイヤーがブチ切れた




予備検屋では、一発合格していたのに・・・



結局、サイドブレーキ不合格で修理してください!と言われる。



大慌てで一時帰宅。



在庫のサイドブレーキワイヤ










自宅から車検場までは、ほぼ高速道路だけで
アクセスできることと、自宅にリフトがあるおかげで
すぐさま作業に取り掛かり、即終了。




結局、再度陸運局の検査ラインでブレーキのテストを受けることとなり、
本日2度めの 「 1時間強の時間検査ライン待ち 」 を余儀なくされる







複数回の待ち時間はだるいので、
食事を持ち込むと良い。

クーラボックスに飲料とピザやスナックを持ち込み
これで昼食♪




駄菓子菓子





またサイドブレーキで不合格。
調整が甘かったのと、午前中にワイヤーがブチ切れたので、
レバーを引くのに躊躇したのもあると思う。


二度目のサイドブレーキ不合格だ。




4時受付まであと10分程度になった!



3回目にラインに並ぶ頃には、列に並ぶクルマも少なくなっているが、
それでも30分程度は待たされる。


列に並びながら、サイドブレーキワイヤーの調整を繰り返す。
少し動いて、サイドブレーキだけで停車させる。
引きずりがないか、制動力があるかを何度も確認。
傍からみれば、かなり怪しい(笑)


しかし、新しいワイヤは、馴染みの問題があるのか、
なかなか思ったとおりの制動力が発揮されない・・・


そこで、思いついたのが、
とにかく、体全体のバネを使って、
猛烈にレバーを引くこと・・・

それには、
シートバックを後ろに大きく倒しておいて、
上体を使って、渾身の一撃でサイドブレーキを
引く。



これで、やっと合格。

歳とったら合格させられないよな・・・



★ ↓ サイドブレーキ試験・合格の秘訣 ↓ ★






シートバックを倒しておくと、
腕力以外に、上体や脚力も
総動員して、レバーを引くことができる!



これは、次回(9月にプジョー・バンの車検)
の為にもなるので、覚えておこうw






本来は住所変更も一度に行いたかったのだが、タイムオーバー。
それはまた今度で・・・



なまら疲れました~



おまけ1、



ムルの
ハイマウントランプは、T5ウェッジ球。




我が家在庫のT5 LEDは、ややサイズが大きく入らない。
Aliexpressでポチろう。








おまけ2、


アルファ145のデザインでSUV作ってみたという感じの
米国車(シボレー)を目撃。





五角形のリアウインドゥ、バンパーのラインがヒップアップになっているところ、
リアタイヤ(太腿)を妖艶な見せ方にさせるリアバンパーの切り方。


何というクルマなのでしょう?
殆ど見かけたことないので、並行輸入なのか?
米国車は詳しくないので。





おまけ3,


文系の人が、強度を無視して設計したとしか
思えないプジョーのディテール。





リアシート座面の固定金具は、ワイヤーハンガーみたいな
材質。


その座面の裏側は、家電製品を購入したときの緩衝材
そのもの(笑)


まぁ、大事に使えば「これでヨシ」なのだろう。
仏流の合理精神は、ちょっとチープに見える。




Posted at 2021/06/30 22:37:25 | コメント(6) | トラックバック(0) | ムルティプラ | 日記
2021年06月27日 イイね!

世界一自然な右ハンドル仕様のプジョー206(当社調べ)・車検整備

プジョー206SW S16(5MT)のペダル配置が
良くないことを先日ブログにした。


アクセルペダルが近すぎて、
右足首に無理がかかるのだ。



気になったことは、すぐ実行するが・・・





その前に、ムルティプラのユーザ車検整備の準備。



貨物室の整理整頓と、清掃。
オイルレベルの確認と、
予備のヘッドライトの積み込み












荷室と座席間の隔壁を確認。









下回りをみたところ、
先日修理した排気漏れ部分も再発がなさそうなので、
これでイケそうだ。









さて、懸案のプジョー206SW のアクセルペダルの件に取りかかる。



アクセルワイヤーを外し、
ペダルそのものを車体から取り外す。





低級な工具だけで
簡単に分解できるプジョーらしい設計だ。

アクセルペダルの支点は、クリップで止めてあるだけ。
アクセルワイヤーは、プラスティック製のクリップで固定。

実に文系の人が考えたような安直な設計w


余談だが、リアシートの座面なんかは、工具使わずに
ワイヤーハンガーのような華奢な金具をちょっと変形させるだけで
撤去できる・・・


日本車やドイツ車、イタリア車の設計からすると、
舐めているような設計思想だが、

仏流の「これで十分」なのだと思う。

2CVのホイールボルトなんて3本だし・・・








取り外したペダルを観察する。





金属製のペダルにゴムのスペーサーを噛ませ、
その上からアルミの化粧ペダルをとりつけてある。

アクセルペダル裏側のシャフトの屈曲部分で
フロアと当たるようになっているのだが、
この厚みのぶんだけ余計だと思う(画像右)。
(赤い線=フロア面)
(緑のクリアランスを少なくしたい)


小型車の場合、ホイールアーチの膨らみがあり、
運転席のペダル周りは狭くなりがちなので、
右ハンドル車の場合は、アクセルペダルの厚みを
少しでも薄くして、ドライバーズシートから
の距離を稼ぎたいところだ。










グラインダーで、ペダルの裏側で厚みをもたせている部分の
シャフトを切断して、撤去する。





シャフトの垂直部分が右に90度折れた部分と、
ペダルの裏側を直に溶接することに。

これでざっと3cm程度はペダルが奥に移動するはず。

また、ペダル自体を右に2cm程度移動し、
シャフトの垂直部分とペダルの踏面が干渉しないように
配置。

この状態でクランプで挟み、仮溶接(点付け)

車体に取り付け試適をする。







このあと、本溶接。

スパッタがペダルのシャフトの支点部分に付かないよう、
単管のパーツで養生しておく。


サンドブラストし、防錆塗装+黒塗装。
塗装の乾燥時間に庭いじりw





また、アクセルペダル自体が奥に入ったため、
アルミのペダルカバーがフロアの奥の方と干渉するので、
削除して研磨仕上げ。







さて、加工後と加工前の比較をしてみよう。





アクセルペダルのシャフトの垂直部分に
直接ペダル踏面の裏側を溶接した状態になっている。







このような加工を行っているショップのウェブサイトが
あったので、参考にしたが、ファクトリーお猿では、
アクセルペダル裏側の余分な厚みの削除量を増やし、
ブレーキとアクセルの段差をより大きく取ることで、
ブレーキを強く踏んだ際のヒール・アンド・トゥが
しやすいように配慮した。


また、やや左に寄りすぎているアクセルペダルを2センチ程
右側に移設したため、
日本車のような自然なペダル配置となった!
超優秀な右ハンドル欧州車のムルティプラにも負けないくらい。

右足首に無理な負担がなくなり、ますます意のままに走る
プジョー206SW。



我が家のライトバンはずっとこれがいい!






Posted at 2021/06/27 17:38:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | プジョー206バン | 日記

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「AUX入力だと音が小さすぎる http://cvw.jp/b/398935/48757979/
何シテル?   11/09 21:04
アルファ145、ムルティプラ、レクサスIS乗りのお猿です。もともとは輸入MT車ばかり乗っていましたが、腰を悪くしたので、2025年から何十年ぶりに1台だけ国産A...
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