『LIVE, LOVE, DRIVE CELICA』＃３・名ばかりのGT達は道をあける。

第3話は2代目のTA/RA40系セリカです。


・名キャッチコピーの２代目
公害問題やオイルショックの影響でスポーツモデルがトーンダウンした時代に誕生したのがこの２代目セリカだ。

初めのキャッチコピーは『友よ答えは風の中にあった』でありその通りエアロダイナミックなフォルムを纏った。

そしてマイナーチェンジ後のキャッチコピーがとても有名でスカイラインGTに対抗する過激な『名ばかりのGT達は道をあける』だ。

ここからスカイラインとの壮絶なバトルが繰り広げられていく。



・兄弟が多い
より上級を意識し、フェアレディZとも対抗できるようにセリカXXを追加、後のスープラである。

あとセリカ・カムリもカリーナの姉妹車ということでデビュー。これも初代の成功、そして２代目の成功があってこそだ。



・エアロダイナミックなスタイルはCALTY
アメリカのトヨタデザイン・スタジオCALTYでデザインされているため全長は110mm、全幅は20mmほど拡大され肉付きが良くなりアメリカ人好みのスタイルとなっている。

弟分のレビン/トレノの存在もあり『もっと快適で、豪華に』といった成長を遂げている。

といっても硬派なモデルもしっかり用意している。2T-Gが規制などクリアして2T-GEUとなり1600GTが復活したこと、2Lの18R-GEU搭載の2000GTも選べる。

なのでキビキビとした身のこなしの1600GTVにするのか絶対的な速さで2000GTを選ぶのか大いに悩ましいところだったと思う。


さきほど出たセリカXXが出たマイチェン後のモデルはXXがラグジュアリー路線を担当することでセリカ自体はよりスポーツを強調したモデルとなった。

リアサスも独立式となっており操安性が格段と進化したようだ。

GTVからGTラリーと変わりモータースポーツのイメージでよりキャラクターを明確にした。



・ラリーでの活躍
WRCに1978年の1000湖ラリーから参戦、結果は最高位準優勝と当時の日本車としては好結果、以後もラリーで活躍を続けたことは周知のとおりだ。

トヨタスポーツの中心してセリカは走り続けていた。



・個人的な思い入れ
正直な話一番影が薄いのがこの2代目、目にしたことも記憶にないしちょっとでかくなったスタイルも初代ほどの魅力を感じなかった。

CALTYのデザインはST20系、ZZT231系、3代目ソアラなど好きな車が多いがやはり時代が違うからだろう。


反面キャッチコピーは両方ともとても印象に残っている。

特に『名ばかりのGT達は道をあける』は攻撃的だしスカイラインを見ると今でも叫びたくなる(笑)

こんな過激なコピーをまた復活させると競争性がありスポーツモデルも楽しくなるのではないか？

例えば『名ばかりのスポーツカー～』に換えたりしてさ、そんな大口を叩けるようなスポーツモデルをトヨタに期待したい。