Guten Tag !!
前回からの続きです。
Zeissのレンズを考察してみました。
余談ですが、Zeissってどのように発音しますか?
所説あるかもしれませんが、日本ではツァイスと読むのが大半なはずです。
なにせ
カールツァイス・ジャパンがツァイスと書いているので、そうなのでしょう。
ですが、カールツァイス・ジャパンってどうもおかしいと思いませんか?
ドイツ読みならこうなるはず。
「カールツァイス・ヤーパン」
ツァイスまでは良かったのですが、急に英語読みになっている。
どうも怪しいですね?
世界的にはどのように発音しているか?ですが、
Zeissを米国人は次のように発音していました。
えと、日本的に漢字であててみました。
「座椅子」
一瞬、ドイツ人に成り代わり「ないん!!つあぃす!!!」と言いそうなりました。
おそらく、アメリカ大陸ではそれで通っているのだと思います。
思えば日本人ってドイツ語の読み方がどうも世界的に見てもちょっと特殊なのではないか?と思っています。
件の座椅子は、英語読みすれば普通な事です。
TVでWECの中継を見ていると、PORSCHEを普通にポーシェと発音しています。
クラッシュがって興奮した口調になると発音はさらに崩れ、ポーシャアと発音しています。
おそらく英語圏ではポーシャと発音するのが普通なのだと思います。
日本人はそこをドイツ的なポルシェと発音していますよね。
気になるのがベンツを英語圏ではどのように発音しているのか?
VWはどうなるのか?気になりだしたら止まりません。
かなり脱線しました。
次にZeissを中国人が発音するとどうなるのか?
これは衝撃でした。
「ちゃす!」
一番Zeissのかっこいい発音だと思います。
英国のJAGUARをジャギアーと発音したり、
日本工学を米国人がナイコンと発音するのと同じ、
なんだか通な発音だと思いました。
スミマセン、脱線はなはだしいですね。
Zeissですが、長野のコシナがライセンス生産しています。
Zeissはその昔、1つの会社でしたが、戦争でドイツが東西に分離した際、会社も分断し東西に2社ありまして東のツァイスが元々会社があった本家?なのですが、
「Carl Zeiss」とは名乗らず「Carl Zeiss Jena」と名乗っていました。
ヤシカ/コンタックスのZeissはどこで生産されていたかは私は知りませんが、
(タブンドイツ)コシナで生産されたZeissと言うことで、コシナがライセンスを取った際、一部のマニアでは「Carl Zeiss Jena」にかけて「Carl Zeiss Cosina」なんて呼ばれていましたね。

私が紆余曲折を経て、Zeissを使うようになったのはハッセルを使いだしてから。
しかし、ハッセルのZeissはドイツで製造されたもので、私が持っているCレンズは70年代~80年代前半に製造された物。Zeissとは言っても考え方は全然今とは異なり、描写はとても繊細なものです。
ちなみに西はオーバーヘッコンです。今ツァイスはたしか、オーバーヘッコンにあったような?
では、本家「Carl Zeiss Jena」はその後どこに向かったのか?
私のZeiss論だけでこれだけ書いていますので、それを書き出すとあと2週間はそれだけで埋まりそうですのでやめます。
ちなみにそれ、使っていましたよ。
ウクライナあたり。興味ある方は是非。
ヤシカ/コンタックス(以下ヤシコン)は割と最近のプロダクトですので、ハッセルのZeissとは性格がまるで異なると思います。
T*コーティングといっても、ハッセルの6枚玉80mmf2.8も後期になるとこれらしいコーティングがされはじめ、コーティングの色は今のパープルとはまるで別物の色です。
それが色の出方にも影響しているのが上記発言の根拠です。
「Carl Zeiss Cosina」となると、さらに材質が最新化されていると思いますので、写りが現代的になっているのは想像にたやすいです。
最新化 = 良いとは言えません。Nikonの古いレンズには鉛が入っていましたし、Leicaの古いレンズにはランタンクラウンガラスという放射線を帯びたガラスを使っていました。私もそれで被爆していますが、毒物が入っているガラスって、いい写りするんですよね~
今は、いろいろな環境基準で、それはEDレンズになったり、蛍石になったり、いろいろです。
その「Carl Zeiss Cosina」の、とてもコシナ的なデザインのレンズが今残存している、クラシックシリーズです。
DISTAGON 35mm f1.4
ヤシコン時代のディスタゴンと同じレンズ構成、枚数、形状なのか?
ヤシコン全盛期時代、私はまだNIKON原理主義者であり、それを知りません。
ですが、Zeissはレンズ構成で名前がついていました。それぞれ、
ディスタゴン
プラナー
ゾナー
テッサー
ビオゴン
レンズの明るさで名前がついているLeicaとは違います。
ちなみに、Leicaでは
ノクチルックス → f1クラス
ズミルックス →f1.4
ズミクロン → f2
エルマー → f2.5よりも暗い奴でしたっけ?
となっています。
えと、では、ヘクトールはなんだ?とか、ズマロンはどうしてくれんだ?
とか言われても答えられません。
Zeissのレンズ構成はいわばお手本です。
いくらNIKON原理主義者といっても、Zeissのレンズ名別の構成を簡単に書けと言われたら普通に書けます。多くのカメラファンは一般教養として当たり前のように書けるでしょう。
と言っても、ヤシコン時代の 35mm f1.4のレンズ構成を正確に書け。
と言われてもディスタゴンは、レトロフォーカスなので、その時々によって、さらに、バックフォーカスの距離によって構成は変わるはずなので、わかりません。
何が言いたいかというと、これはZeissの息の根がどれくらい残っているのか?
が何とも判断できないという話です。
ですけど、そこは「Carl Zeiss Cosina」です。
Zeissが設計したものをコシナが現代風に、デジタルでも問題ないように解釈してくれているはず。デジタル一眼レフでも問題なく使えるはずです。
ですが、何かお忘れではありませんか?
そうです。重い!高い!
要件に合わず、見送ります。
次のレンズはおそらく、「Carl Zeiss Cosina」とは言いずらい、
ガチな「Carl Zeiss」を感じます。
Milvus 35mm f2
ミルバ・・えっつ?
なにそれ?と思いました。
そんなレンズ構成はZeissにはありませんし、なんのことだ?
と思いましたが、これはシリーズ名のようです。
さらに、最近のZeissらしいデザイン。
どちらかというと、クラシックめで、加工があまりにも美しすぎるZeissクラシックシリーズに比べると、デザインがエロい。。。
しかし、双眼鏡をはじめとする最近のZeissのデザインそのままですね。
よく見るとMilvusシリーズもレンズの名前にDistagonやら構成名は残っているようです。
して、この35mm f2ですが。。。
兎に角情報がない!
所有している方は日本に存在しないのではないか?というくらい情報が無いレンズです。
どのように映るのか?それもさっぱりデータがありません。
たしかヤシコン時代にはこのf2と言うのは無かったと思う。
調べてみると、クラシックシリーズには昨年までDistagon 35mm f2があって、その構成をそのまま引き継いでいるらしい。
で、Distagon 35mm f2はどうだったのか?
それも情報が少なくて、謎なレンズです。
みんなf1,4に目が向きますからね。
さて、では35mmレンズは何にするのか?
注文して3カ月は入荷しないであろうというレンズを注文したのがつい先日の話でした。
それではまた次回。