
「アルミテープの表書きに「導電性がある」と記載があるのに、糊側の導通を測ったら導通しなかった!詐欺だ!」という内容の記事があったので、「テープの素材がアルミなんだから導通すると書いておかないと、『導通すると書いてないから○○に貼ったらショートした!』なんてクレームが付きかねないし、糊の絶縁能力なんてたかが知れている」という内容のコメントしたら、「他のメーカはそんな表示してないから詐欺だ、絶縁能力がたかが知れているなら実験して教えて」と返信を受けたので、実験してみたよ。
結論からいうと、余裕で導通しますw
まず、実験の環境から
・電源は安定性を重視してPC用12V定電圧電源を使用。
・アルミテープは表面が導通し、糊面が絶縁タイプを使用。
判定方法は抵抗値を測れればいいんですが、手持ちのテスターでは難しそうなので、定電圧をかけてみて何V流れるか?という点で判断。
実験方法は定電圧電源の端子にアルミテープを貼りつけて、絶縁されるかどうか測定するという簡単なもの。
絶縁破壊は電圧で発生するので、12V程度で導通すれば静電気なんてトンでも電圧なら余裕で導通するハズですし。
では実験結果
まずは糊が絶縁されているという証明から

テスターの表示が「1」になっているのが電流が流れていない証、因みに流れているとこう表示されます。(アルミテープの表面で計測)
わざわざこんな実験の為に新品のアルミテープを調達するのもバカらしいので、手持ちのテープを測ってみたんだが、条件(表面が導通し糊が絶縁)に合うテープでよかったw
さて、まずは定電圧電源がちゃんと12Vである確認から。

ちゃんと12Vで出力されてますね。
(既に端子にアルミテープが貼られてますが、貼ってない部分で計測してます)
次に端子にアルミテープ1枚貼り付け♪

余裕で導通してますねぇ。
次は一気に4枚に挑戦

かなり電圧降下してますが、0.1Vは流れているので絶縁されているとは言えないです。
一応完全絶縁時の値も計測

端子の持ちて部分で測るとテスターの表示が完全に「0」なので絶縁されてますね。当たり前ですが。
以上の事より、糊層の絶縁能力なんてあってないようなものだと分かって頂けるかと。
冒頭に書いたようにたかだか12Vでコレなので、静電気のような数千Vなんて電圧だったら余裕で導通すると推定されます。
ちなみにこの記事のトップ画像ですが、アルミテープ4枚重ねの端子でLEDを光らせてみたものですが、見ての通りがっつり光りましたw
この記事は、
スコッチ アルミテープ(耐熱・耐寒用)の導電について問い合わせして見た!について書いています。
Posted at 2016/10/15 18:10:24 | |
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