2018年02月26日
とあるアースケーブルの謳い文句が面白過ぎたのでご紹介。
極低温下に冷やしたケーブルを使用したことを売りにしている商品だそうですが、その説明が全く意味不明だったのでw
商品説明文引用ここから
金属は極低温まで冷やすことで電気抵抗値が限りなく0「ゼロ」になる「超電導」が可能な状態になると言われております。この技術は「クライオジェニック処理」と言い、スペースシャトル、MRIなどの医療、超電導リニアといった、高度な工業製品から、刃物の強度アップやトランペットなどの管楽器のチューニングやオーディオケーブルなど、実にさまざまなところで使われています。
このクライオ処理をしたアーシングケーブルが○○(商品名)です。太さも一般的なアーシングケーブルの倍以上の太いケーブルを使用しています。
金属を冷やして得られる効果は、
①金属の原子配列が整う
②不純物が除去され純度が高まる
③表面強度が増し、振動のモードが変化する
等、電気的なロスを低減させる効果が期待できます。
この技術を自動車のアースケーブルに用いることで、電気の流れが良くなり、エンジンのパワーアップ、トルクアップ、レンポンスアップに効果があったり、ヘッドライトなどライト類が明るくなったり、オーディオの音質向上などにも変化と影響が現れます。
引用ここまで
う~ん、ちょっと読んだだけでも突っ込みどころ満載w
では色々突っ込んでみませう。
まず、金属を絶対零度近辺まで冷却すると電気抵抗がほぼゼロの「超電導」状態になるのは周知の事実であり、商品説明にあるように超電導リニアに利用されているのが有名。(確かMRIもコイルを液体窒素で冷却してた気がする)
でも、これって冷却し続けないと効果無いんだよねぇ。一回金属を絶対零度近傍まで冷却したところで、常温に戻ってしまったら電気抵抗値は元に戻るだけー。そんな原理を出してくる時点でミスリードする気マンマンだよねぇw
因みに刃物の強度アップは「マルテンサイト変態」が起こっている為で、これは原理的に炭素鋼でしか発生しないので一般的な電線では起きないハズ。てか、刀の焼き入れがこの現象なんだが、ご存じの通り絶対零度まで冷やす必要は全くなく、逆に赤熱状態の高温から(常温程度まで)急冷するんで「クライオ処理」とは全く別の処理なんですが。。いや、それ以前に炭素鋼で出来た配線って聞いたことないけど、あるのかな???
んでんで、「金属を冷やして得られる効果」として書かれてるのも「電気的なロスを低減」させるものではないんだよね。
①の原子配列が整うってのが、「原子の振動が抑えられる」ことを指しているのか「相変態を強制的に完了させる」事を指しているのか分からないけど、大勢に影響するほどの抵抗値変化は現れませぬ。だって、前者は極低温下でのみ現れる現象で常温に戻った瞬間に元に戻るし、後者についても相変態しきっていない極少部分を強制的に変化させるだけであって、全体のほぼ全ては相変態しているので。
(金属全体の99%が常温で相変態完了していて、残りの1%を冷却することで強制的に変化させるイメージ)
②は言ってる意味が訳わかめw
冷却すると物質の純度が上がる??溶け込んでいた不純物は一体どこへ行くんでせうか。。あ、金属内の金属結晶の純度が上がると言っているのか!?でも、その場合、結晶粒界に不純物の層がガッツリ形成されるハズなんで、抵抗は下がらないよねぇ。
③は先の「刃物の強度アップ」と同じことを言っているのかな?でもその場合だと表面だけじゃなくて中まで硬度が上がるんだが…?まぁ、いっか。でも強度(硬度)がUPすると良いことばかりじゃなくて、逆に靭性が下がるから振動に弱くなる(ポッキリ折れやすくなる)んだけど、その辺は説明しなくてもいいんかし?仮に奇跡的に万が一「マルテンサイト変態」を促しているとすると、金属の相が変わるので多少は電気抵抗変化はあるかも?。(ただ、マルテンサイト変態するには炭素って不純物が大量に必要なんですがそれは…)
ただ、どのみち元々普通の銅線ですら抵抗値が0.02Ωmm2/m程度なんで、それが多少増減したところで体感どころかエンジントルクなんぞ全く変わらないと思うのはおいらだけなんだろうか?
(逆にそれで大きな変化があったなら、そもそもの状態がマズかっただけでは… あ、施工時にマイナス端子を外すとバッテリリセットされてECUの学習値がリセットされるから燃料噴射量が変わって一時的にトルク上がるかもね!)
てか、エンジン開発でベンチでアースを色々弄ったりする事もあるけど、出力云々ではなくて単にノイズ対策だしねー。
あ、おいらもアースはナビ裏の集中アースポイントの増強用兼ノイズ対策で追加施工してますんで,
別にアンチでもなんでもないですw
思いつくままに書き殴ったら結構長くなってしまった(爆)
読んでくれた方はお疲れ様でした。
さて、いつまで消されずに残るかな~?
Posted at 2018/02/26 18:21:07 | |
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2018年02月18日
GTOのバッテリー移設&コレクタータンク設置の為に色々下調べ中な八咫烏です。お久しぶりです。
前回のブログでバッテリ移設してもドライバッテリなら始動性に問題なしとの情報を頂けたので、バッテリについてもちょっと調べてみた。
今使ってるボッシュバッテリを基準にして調べてみたんだが、同程度のサイズだとCCAは大きくなるけど容量は下がるんね。
調べた限りで最大3kg程度の軽量化もできるっぽいけど、その為に昨年交換したばっかりのバッテリを買い替えるのはちと勿体ない。。
なので、バッテリはそのまま使って、始動性が悪くなるようならキャパシタ追加して対応するのが現実的かなぁ。
移設に使う配線もスタータ容量が120A程度っぽいので余裕みて160A容量の配線使えば、突入電力考えてもまぁ使えるだろうし。
追加ヒューズはスローブロー使わないとマズいかな?
バッテリーケースに使えそうないい感じのサイズのボックスは見つけたんで、あとはトランク内のスペース確保と固定方法考えないと。
Posted at 2018/02/18 16:37:42 | |
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