恩師

御大（元日大二高ラグビー部監督鷹木立雄先生）
の墓参りに
OBや同期と行ってきた。


御大は元オールジャパンの監督を務めた人で、
そりゃあ怖った。


でも、今になってみると
スポーツにおいていかに「考えること」が大切かを
教えてもらった。

それは俺のその後のレース人生において、
とても役にたったことだ。


大学卒業後からの遅いスタートで
ライバルに対してレース経験もない何もない俺が
プロとして長くやってこられたのは、
御大から叩き込まれた
「考えろ！」「全体をイメージしろ！」の要素が大きいだろう。

現役時代、個人技に走ろうとしたり思いつきでプレーをしがちだった俺に
御大は「なんでよ？　どうしてそういうプレーをするのよ　理由を言ってみなさいよ」
と言いながら近づいてきて引っ叩いた。
あの顔と声が30年経った今も目と耳に貼り付いている。

御大から叩き込まれた「考える」くせは財産だ。



墓参りは
初めての参加。

それにしても
俺は不義理ばっかりしてきたなあ。


墓石には1９９９年に亡くなったことが記されていた。
俺の事故の翌年で、まだ療養中で病院にいた頃だったのだなあ。


同期で、当時ワルでサボリの常習犯だった
あの信岡（人のことは言えないが）が、
一生懸命墓石を洗っている姿に
ジーンと来た。

同期の赤坂が御大の肖像写真をくれた。
これを部屋に飾ることにしよう