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娘が自分の使っていた茶碗を割りました。

まぁ、そんなことは、よくあることですから、特に注意するでもなく、気をつけて拾うように言いました。

ところが、しばらくして、就寝する時間になっても、娘がなかなか2階に上がってきません。

やがて、上がってきたのですが、どうも様子がおかしい。明らかに泣いたあとのようです。事情を聞いてみると・・・

大事に使っていた茶碗を自らの不注意で割ってしまった。
今までの感謝とごめんなさいの気持ちを込めて、最後のお別れをしたい。
だから、綺麗に洗ったのだと。一生懸命。涙を流しながら。

大して高価な茶碗ではありませんが、彼女にとっては、沢山の想い出の詰まった大事な茶碗だったのでしょう。やがて、割った茶碗のことは忘れてしまうかもしれませんが、涙を流しながら茶碗を洗って最後のお別れをした気持ちは、いつまでも忘れずにいて欲しいものです。

そして、私は確信しました。

なぜ私たち夫婦が、この古びたロードスターをいつまでも乗り続けているのか。
彼女なら、きっと理解してくれるに違いない、と。

先週末は「チェント・ミリアかみつえ」に行く予定にしていたのですが、週間予報を見ると雨の予報。。。

せっかくロードスターで出掛けるなら、雨じゃない方がいいに決まってるのですが・・・

そんな木曜日の夜、自宅に帰ると、こんなものが目に入ってきました。

妻から話を聞くと、娘の遠足が金曜日にあるらしく、どうか晴れますようにと、てるてるぼうずを作ったとのことです。一晩中吊るされるのはかわいそうだ、ということでしょうか。てるてるぼうずを布団に寝かせてあげることにしたそうです。

う～ん。何とも彼女らしい発想だなぁ。

ところが、てるてるぼうずの効果は絶大で、天気予報を覆し、土曜は雨が降らずに済みました。


さて、「チェント・ミリアかみつえ」ですが、きっとすごいクルマが集まっていたであろうことは分かるのですが、私は旧車の知識に乏しいので、そのすごさを伝えることは出来ません。

ただ、車種は忘れましたが、この大会に参加されていた方の中で、初老と思われるご夫婦が、とても楽しそうにクルマを走らせている姿が印象に残りました。

あの旧車はとても貴重だとか、そういうことは分かりませんが、旧いクルマを夫婦で大事に乗り続けている姿は、本当に格好よかったなぁ。20年後、私もあんな風にクラシックカーとなったロードスターに乗り続けていたい。改めて、そんな想いを強くした一日となりました。

チェント・ミリアかみつえ①～③