
R26.Rの損傷個所と修理の目途がついたので報告します。
FSWで走行会主催のAHAmatsu社長に診ていただいた際は、タービンからのクーラントリターンパイプのようだ、とのことでしたが、入庫して改めて観察するとタービン本体付近からのリークだったので、結構冷汗ものの状況でした。
しかしターボ近辺をK藤名人のネ申ワザではぎ取っていった所、リーク犯はこいつでした。

ターボユニットに直結する冷却水導入~リターンパイプ。
現物がコレ

矢印部分が、中空ボルトでタービンハウジングに結合され、冷却水が行き来することになります。
その部分のアップがこちら

日本車等ではIN側とOUT側が別体で作られるのが常識だそうですが、ルノー特有の不思議キテレツな構造をしています。
それで、このパイプと折り返しBOX部は材質が異なっており

結合部は全周溶接されておらず、溶接は点づけでシーリングは特殊な方法でされている、ようです。
ここは内部は水が通りますが、外側はタービン直近なのでかなり高温になります。
ここが、5万8千キロと度重なるサーキットでの高負荷により剥離して

LLCが漏れたというワケです。
メガーヌRSでサーキット走行をされる方は同じ症状が出る可能性なしとは言えないので、水温には注意していただきたいものです。
このパーツは例によって国内に無く、欧州から直接取り寄せることになり、多分1week~10日で修復はできそうです。最悪の予想をして、修理費は大泣きモノになるかと思いましたが、そこまでは至らずホッとしています。

現在エンジンルームはこんな状態ですが、パーツが揃ったらこの中に組み込んでしまうのだそうで、熟練したメカにしかできない技です。
それで、昨日まではスズキキャリイに乗っていましたがマトモな代車が戻ってきたというワケで、カングーエクスプレスを借りてきました。



ご覧のように室内は実用一点張りでそっけないですが、1600NAで95馬力だかのエンジンをかけて乗り出すと、ワイドトレッド、ショートホイールベースの摩訶不思議な商用トラックは極上の走りを見せます。このクルマには昨年のFBMで3キロほど乗っただけですが、以前乗らせてもらったビーバップのディーゼルバージョンよりシンプル、軽量な分、さらに動きが洗練されていました。
エンジンは非力ですが、車内空間が広々しているため、エンジンルームからの音が全くこもりません。3000~程になると後ろから排気音が若干聞こえてきますが、無用なノイズが全くないので、高速を日本的現実的速度で巡航するには最も快適なクルマと言っても差し支えないと思いました。
操作系の配置の完成度が高いのも驚くべきで、快適なドライバーズシートに座っての運転は全くストレス無しの境地でした。多分来週末くらいまで乗って楽しませてもらいます。
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Posted at
2012/02/24 20:24:24