
前回ちょっと書いた、吸気側の錆び痕と、
排気側の縦傷の画像です。(フレックスホーン後の画像)
思ったほどダメージなくてよかったです。
(このあと、オイルストーンで合わせ面を磨き、全体を洗浄して組みました)
ピストンはこんな感じです。
以前オイルポンプの整備不良で焼きついたときと似たような状態。
しかし・・・なにか他に原因があるとしか思えない。
ガソリンにオイル混ぜなくなった直後におかしくなったので
オイルが薄いことだけは間違いない。
思えば、いくら回してないとはいえ、オイルの減りが異常に少ないし
走行時のオイルスモークが少なすぎます。
早速オイルポンプを外します。
車体には、問題がないことが分かっている1号エンジンのオイルポンプをとりあえず移植。
ついでに、コチコチになってたインテークへのオイルチューブを交換しました。
不調のオイルポンプを分解してみることにします。
この機械式オイルポンプはスロットルワイヤと連動してディスクが回るのですが、
ディスクには斜面の部分あって、これがピンに当たり、
押し下げられることによってディスク全体が下がります。
ディスクはピストンの下側への動きを規制しているので、
ディスクが下がった分ピストンが大きく動けるようになり
オイルの吐出量が大きくなる というカラクリです。
あっ
原因のひとつを発見!
ここかー。前に
リラッサルさんのブログで読みましたが、
ピンが磨耗して段が出来てます。
オイルポンプの構造上、これ、大問題なんです!
そのわけは・・・
ピンが磨耗してくると、斜面にかかるタイミングが遅くなるので、スロットル開けてもディスクが下がるのが遅れます。
そして、回転はそれなりに上がってるのに、オイル供給量はアイドリング時のまま という開度の範囲ができてしまいます。
つまり、
スロットル開度が少ない状態では必要な量のオイルが供給されてない可能性が高い。
実際のシーンでは、回転を抑えて巡航してる時なんかですね。
思えば、異変が発生したのは、加速中ではなく、クルマの流れに乗って巡航してたときでした。
どのくらい減っているのか実測してみます。
Φ2.9くらいなければならない部分が、
平面になってるとこはΦ2.75しかなくなっています。
0.15も痩せてますorz しかも当然ナマの寸法で影響します
アイドリングのとこで0.15とか0.20とかクリアランス出すために、
0.05mm単位でシム調整してるのがバカみたいですwww
では
調子のいいほうの1号オイルポンプはどうなんでしょう?

案の定というか、
1号のほうには目視で確認できる磨耗はありませんでした。
やはり調子のよしあしには理由があるなあ。
うーん(-ω-);;
原因は分かったのですが
2号オイルポンプをどうするか・・・このままではスペアにならない。。
ワイヤー調整で多く吐くように補正は出来ますが、アイドリング調整がややこしくなります。
パーツの設定がないので、ピンを自作するかなんかしないといけないのですが…
あっ!
ここでひとつ悪知恵がうかびました。
要は、
減っちゃった面がスライド部に当たらなければいいわけです。
機械加工の性質上、ネジには必ず
個体差があるので、
違う個体のピンと入れ替えたら もしかして・・・

2号のピンを外して、1号のピンを入れ替えてみます。

大成功!とりあえず、延命と節約ができましたね♪
(仲間内で交換しあうというのもいいかもしれません)
ワイヤーも、かなりルーズになってたので引っ張り方向に直します。
全開位置も確認。
小開度でもオイルを増量するよう、斜面のかかりまで遊びがほとんどないようにしました。
そして、摺動部分(=ピンとディスクの斜面部分)にはラジコンのピン&カップジョイントの
磨耗止めグリスをもりもり塗っておきました。
オイルスモークは増えるかもしれませんが、焼きつくよりはましです。
ボーリングに出してる腰上が戻ってくるまでしばらく様子見です。
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SDR | 日記
Posted at
2013/04/07 15:25:07