
今はどうか知りませんが、
ぼくが高校生だったころ、富山の県立普通科では
2輪免許は
ご法度、
通常は高校を卒業してから免許をとって…って流れ。
なので
大学入ってから自動二輪に乗ったぼくの
原動機付自転車・いわゆる『原チャリ』デビューは
おそらく一般的流れとは逆。
初原チャとなったのは、
いきつけのバイク屋さんに出入りしてたお客さんから
譲ってもらった・・・
こいつだ!
ホンダ・モトコンポ!
なんにでも乗ってみたいさかりだったこともあるけど
原チャリの気楽さ手軽さは新鮮で、
たちまち虜に。大喜びで乗り回してた。
カッティングシートでカラーリング?して
メットも作ったよ!
このバイクね、
ハンドルの上についてるダイヤルみたいなやつを
くるくる緩めると、ハンドルがフリーになって胴体内に仕舞えるようになってるし
シートもパンタグラフ式になってて、畳めるのよね。
ハンドルロックはないんだけど
ハンドルを収納したあと、
普段タンクの上にかぶせてる2つ折のプラスチックのカバーを延ばして、
かぶせてロック。それがいたずら防止機構をかねてた。
全部たたむと
エアコンの室外機より少し大きい程度。
学校に乗って行くときは、渡り廊下の通路のわきに畳んで停めてたんだけど
ハンドルも椅子もないタイヤのついた四角い箱を
掃除のおじさんが不思議そうに眺めてたのは楽しい思い出。
乗ると、乗り心地は案外いいし、魔法のじゅうたんみたい。(…ちょっと大げさか)
乗員込みで超コンパクトなので
自転車でも躊躇するような狭いとこにも楽に入っていけるし
まるで小動物になったみたいで楽しかった(・ω・)♪
まあ、性能はハッキリとしょぼくて
足で蹴りだしてやらないと、
路線バスにすら置いていかれる加速、
メーター読み
35km/h以上出ない最高速。
しかし
そんなことは大した問題ではない。
前傾のきついオートバイしか周囲になかったので
モトコンポのアップライトなポジションはひどく新鮮。
風景がとても良く目に映り、
飛ばすだけがバイクの楽しみではないことを
学んだよ。遠くに行ってみたくもなるというもの!
大型バイクなら行けてあたりまえなところでも
原チャ、特にモトコンポだとこれはもう大冒険。
そもそもタンクの容量が足りない。
遠出なんて想定されてるはずがないから当然だけど。
石油ストーブについてるような浮き式の油量ゲージがついてるプレスの燃料タンクには
ガソリン
2リットルちょっとしか入らないw
携行缶買ってきたんだけど、一番ちっちゃいので5リットルw
携行缶のほうがでかいw この携行缶が旅心をかきたてる!
燃料の問題は解決したし、荷物を積んで八王子のアパートを船出!。
目的地は、
富山の実家!
当時、日曜の大垂水峠は原付通行禁止だったので、相模湖回っていったなあ。
あらゆるエンジン付の乗り物の中で一番小さく遅いんだけど
乗員はとてもわくわくして進んでいった。ただ、怖い目にも何回か。
R20の笹子トンネルが一番怖かったっけ。
トラックに見落とされ、跳ね飛ばされでもしたらしゃれにならない。
集団を先にいかせてから、
猛ダッシュで(っていっても例の性能ww)トンネル突入。
次の集団に追いつかれる前にトンネルを脱出する作戦。
結果的に無事切り抜けたんだけど、
トンネル半ばくらいで、ミラーに後続車のライトが映ったときの緊張感を思い出すと
今でもドキドキしてくるw
なんと2Lで甲府まで無給油で行けちゃってびっくりした。
その先も白馬までなんの問題も無く到達。
しかし心配して富山側から迎えに出てきた家族に
捕獲されました。
(すれ違って引き返してきた。あまりに小さいのですぐ分かったんだってw)
そんなとき、
トランクに積めるバイクって便利w
帰り道なんだけど
やはり関東から帰省してた友達が
休み前に
初代シティ買ってたという
出来すぎなオチで、載せてってもらいましたw
当然ぴったり積載できたのは言うまでもない。
その後もコンビニやコインランドリーへの足として活躍していたものの
そのうち乗る頻度が減り、玄関脇の置物になってしまい、
どう手放したんだかすら忘れて長年悩み続けていたんだけど
仕事でつきあいのあった木型屋さんに モトコンポぜひ譲って欲しい と頼まれ、
ポッケと交換した・
…と書いてある日記をこないだ発見しました。
2012年現在でも検索すると中古がぼちぼちヒットするし、
可愛いチャンバーも出ているみたい。
うっかり物欲が…
Posted at 2012/12/12 13:03:19 | |
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