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九郎田一馬のブログ一覧

2014年10月26日 イイね!

決断…さらばシビック。

決断…さらばシビック。またまたご無沙汰しています。


悩みに悩んだ結果、愛車EP3シビックRを手放す決意を固めました。

2年間で44,675kmを走破。
就職して初めてのボーナスをつぎ込んで購入。そこから、灼熱真夏のサーキットからスタッドレスを履いて真冬の雪山まで。様々な出会い、車窓から流れる景色、VTEC全開で走り抜けた道…就職してから怒涛の2年間を共に過ごした、間違いなく死ぬまでずっと忘れられない、自分にとって単なる機械という存在を超えた、最高の相棒でした。

本当にありがとう。
次また素敵なオーナーに見つけてもらうのを願うばかりです。またじっくり別れた後に、振り返ってやりたいと思います。

Posted at 2014/10/26 21:41:50 | コメント(2) | トラックバック(0) | ホンダ | 日記
2013年09月19日 イイね!

改めて、愛車シビックタイプR(EP3)を振り返る

改めて、愛車シビックタイプR(EP3)を振り返る購入から、約10か月。
夏が終わり秋の訪れを感じ始めた今日この頃、ようやく春夏秋冬1シーズンをひと通り過ごす事ができました。スタッドレスを履いて大雪の越後湯沢から、40度に迫るこの夏の猛暑まで。
購入以来刻んだ走行距離は、現時点で2.2万km。4月から都内在住で通勤に使用しない週末専用車としては、驚異的と言うか、まぁバカみたいに走り回っています(笑)

ここで1度、この愛機を、振り返ってみる事にします。



まず初めに、この車を買った経緯から。
当初の購入用件は、まず絶対にMTである事。
オール4の優等生でなく、どこかにキラリと魅力ある車。
FRで屋根が開けば文句なし。という訳で候補は、


・NC3ロードスターRS



数多くのスポーツカーの前に立ちはだかる歩行者規制強化の問題。モデル末期であり、販売台数的に考えても、次のNDまで一時的に中止…という可能性だってあったというのに、「ロードスターの火を絶やしてはいけない」と半ば企業としてのプライドをかけて存続、なおかつそれを機にマイナーチェンジを断行し、スロットル特性にスカイアクティブの思想を取り入れたり、仕様変更まで行う気合の入れよう。とりわけ、電動ルーフのRHTが人気を集める中、ホイールやヘッドライトやメーターなどがブラックアウト化された「タイト&スポーツ」がテーマの幌仕様の格好良さにぞっこん。いくらRHTが便利でも何でもこれにタン色のレザーシートを追加してうむうむ…なんて妄想をしておりました。が、基本は8年前の車、それにRSでレザーシートで…なんてしてると、コミコミ300オーバー。ダウンサイジングが噂される、次期ND型の足音も近づく今…やはり、新車はキツい。もちろん、NC2なら可能性大アリ。けど…6年後、2019年、ロードスター生誕30周年の時に、オーナーになれていればいいかなぁ…なんて逃げ道を作ってしまいました。

・スバルBRZ



このエコ蔓延る現代に、スバルとトヨタのコラボから生まれた、奇跡の2ドア4人乗りFRクーペ。もうその存在があるだけで尊い。最初だけどーん!ではなく、新車効果落ち着いた今でも、そこそこのペースでちゃんと売れ続けている事実が、何よりも欲されていた証拠。でもこの車の本当の価値は、今新車で買ってるおじさん達が飽きた頃に売り始めて、100万円前後で若い世代に流通され始めた頃…と言いつつ、ちょうど1年前の今の時期は、BRZの納車は半年待ちはザラ!年内は絶望、年度内も厳しいと言われたらちょっと…。86なら、もう少し早いし、中身もほとんど一緒!と頭では理解しつつ、欲しいのはあくまでもBRZ。このあたりのニュアンスの違い、車好きなら分かっていただけるはず。

さて、とんでもなく脱線してしまいましたが、そんな感じで中古のロードスターでも探そうと思っていた矢先、出張帰りでクタクタになっているところ、たまたまカーセンサーで見つけたこの個体…修復歴アリの条件と考えても、程度・距離的に相場より50万円は確実に安い。新人サラリーマンとしても、ローンを組まずに何とか貯金内で買えそう……本音はシビックタイプRユーロも本命だったのですが、何故かそんな巡り合わせもあり、気が付くと購入してしまっていました。。。いやー、分からんもんですね。中古車との出会いは、まさに運命でもあり、時の運です。

最初はFR狙いだったのに…!この気持ちの揺れようは如何ほどに(笑) 当初は田舎で青空駐車・毎日通勤で使うので、実用性に心打たれた部分もあります…もっとも、まさか半年で東京へ転勤+電車通勤+屋根付車庫で平日休眠…となるとは思いもせず…だったら、ロードスターでもよかった。笑



そんなこんなで手元にやってきた、このシビック。まずはスタイリング。スポーツ→ミラクルときたシビックの中でも、この代はちょっと不名誉な?ほど不人気でした。原因はいろいろとあるでしょう。ミニアヴァンシア的な5ドアのスタイリングにシビックらしい軽快感や若々しさが感じられなかった事。セダンのフェリオも中途半端なスポーツグレードしかなく存在が地味だった事。価格的にほとんど変わらず内容を考えればコストパフォーマンスが際立ったストリームの存在。そして何よりも弟分のフィットの記録的バカ売れ…といった上下に挟まれる形で、シビックは日本ではこの代から致命的なくらいに存在感がなくなっていきました。。。

そんな中、当時のホンダ吉野社長の「3ドアのシビック?そりゃ日本に入れるべきだろう」という鶴の一声によって(?)はるばるイギリスから…しかもエンジンは日本で作られていたので、ほぼ地球1周して再び日本に戻ってくるという(笑)、さらに言えば欧州で売られていた当時のタイプRとは、レッドゾーンも違えばエンジン制御も違う、足回りのスペックも違う、エンジンマウントまで違う…!というスペシャル仕様。しかしながら日本では、DC5…いわゆる2代目インテRの方が軽く、速く、パワーもあり、ブレンボ等がつくのにシビックより安いという、当初から敗戦濃厚…!とさえ思える状況でデビューを飾り、案の定、前期方で3500台、後期型にいたっては1000台を少し越えるくらいしか売れず、4年弱で5000台も売れない結果で、堂々のマイナー車軍団入りと相成ったのでありました…。



個人的には、愛嬌のある…逆に言えば、スポーティ感はほとんど感じられない顔付きは確かにうぬぬ…という印象ですが、リアデザインに限ってはなかなかシンプルで素敵、と思っています。今や貴重な5ナンバーサイズながら、リアからの眺めはドシッとしていて安定感たっぷり。



インテリアの特徴と言えば、やはり目につくのはこのインパネシフト。なんじゃこの変な生え方!!と最初の見た目は違和感ありまくりですが…これが使ってみると、もう逆にこれ以外は考えられないんじゃないかと思うほど、操作性は抜群。ステアリングとシフトノブの位置関係は、意図的なのかはたまた偶然なのか、あのNSXとほぼ同じ。本当によく考えられています。



ただ、チタンほどではないにしろ、アルミのシフトノブは夏はアツアツ、冬はキンキンに冷える代物。しかしながらこの適度に重みのあるしっとりとした操作フィールは変えたくなかったので、色々と考えた末に、AP2型S2000の純正革+アルミのコンビシフトノブに交換してあります。




加えて、それ以上に褒めたいのが、ステアリング。MOMO社製エアバッグ内臓の3本スポークステアリングは、その形状・大きさ、グリップの太さ、全周1枚革の質感、どれをとっても素晴らしい仕上がり。これもエンジンの経緯と同じく、わざわざイタリアまで渡って丁寧に1本1本仕上げられて送られていたとか…??社外のステアリングにおいそれと交換なんてできません。できれば新品状態の純正品と交換したいくらい。ナルディやモモのステアリング純正採用が減る昨今、現存国産車でこれを超えるステアリングは…ちょっとないかもしれません。やたらと分割線だらけで、しかも一部フラットボトムのD型異形ステアリングが、いかに愚の骨頂かと痛感できます。



ステアリングに加えて、シートも触れておかなければいけないでしょう。この車でRECARO社製シートと長い付き合いを初めてする事になりましたが、腰痛持ちの自分が長距離ドライブで身体の疲労を感じる事が、まぁ見事に「皆無」となりました。決して乗り心地が優れている車ではないので、これは間違いなくシートのおかげ。尿意と睡魔と空腹以外で、ロングドライブで休憩を取る事はなくなりました。DC5と比較して比較的ホールドはゆったり目(アコードユーロR、先代オデッセイアブソルートにOP装着されていたAM19シリーズ)のため、サーキット等ではやや物足りないかもしれませんが、逆にシティユースなら乗り降り含め不便さは全くなく、ワインディング+αなら不満はありません。この車でRECAROの良さを身体中で覚えてしまったので、今後クルマを買い換えた時に難儀しそうです(苦笑)


さて、正直言えば、それ以外はとても新車当時コミコミ300万円クラスのクルマとは思えないようなクオリティ、というのが正直なところ(苦笑)。メーターにも個性なく、インパネの質感類も…ま、Rなんでそんな事関係ないと言えばそうですし、逆に必ず触れるステアリング・シート・シフトにキチンとお金がかかっているという事で、必然的に距離がどんどん伸びてしまう要因となっているのかもしれません。これだけを見れば、相当にクオリティの高い満足度を提供してくれますから。が、せめてタコメーターはスピードメーターと同径、もしくはセンターがよかった…!

質感はイマイチ…なものの、こと使い勝手に関しては、この車は非常に優れています。質感は高くないものの、エアコンやスイッチ類の操作系はシンプルで分かりやすくすこぶる操作しやすく、インパネシフト採用もあってか、小物入れも充実し放題。乗降性に難アリ、ヘッドレストレスなのが大いに不満でもありますが、乗り込んでしまえばリアシートも成人男性が乗っても全く問題なし。フラットフロアのおかげで足元も広々。ラゲッジスペースも十分で、リアシートを片方倒すだけでタイア1セットは楽勝。4人で荷物満載でスノボにも海に遊びにも関西への帰省往復にもラクラク使えたくらいですから、1人暮らしの20代にとっては贅沢過ぎるくらいの実用性です。



もう1つ。忘れてはならない魅力なのが、エンジン。(洗車前でエンジンルームが大変に汚い…orz)
これぞNA!!と叫ばずにはいられないK20A RスペックのVTECエンジンの素晴らしさは、いわばこの車の長所の半分以上を占めるもの。ハイカムに入った時のパンチ、レッド8500を超えて9000rpmまでブン回る伸び、それに伴う抜群のサウンドの良さ、レスポンス……本当に、凄いのひと言。加えてB型よりも排気量アップされた影響もあり、街乗りでのトルクも十二分にあり、1500rpm付近から全く問題なく実用的に使えるフレキシビリティさ、そして街乗りオンリーでも10㎞/L以上、高速でのんびりクルージングすれば15㎞/Lも狙える燃費の良さ…今流行りのダウンサイジングターボなんて全く興味なくなるほど、素晴らしい名機と言えます。



またそれをキチンと生かす、クロスレシオの6速MTのギアリングも見事。上までしっかりと回せば、2-3-4-5と常にハイカム領域を維持。100㎞/hで3400rpmも回ってしまうところからみるに、クルージングなど全く考えずに、戦闘意欲プンプンのギアレシオ。それなのに、先述した燃費をたたき出してしまうんですから、恐るべしのひと言につきます。

噂される次期シビックRは、2.0Lターボ。性能的には間違いなく今を凌駕するでしょうが、7000rpmで頭打ちのターボでは絶対にこの気持ち良さは真似できない…この年齢にして、有難い事に色々なクルマに乗ってきましたが、このエンジンよりも気持ちいいフィーリングを提供してくれるのはそれこそ1000万円超級…4気筒に限って言えば皆無……強いてあげるとするならば、タイプRユーロに搭載される同じK20Aのバランサーシャフト付ユニット…パワーやパンチはやや劣るものの…はこれを超える凄まじい滑らかさを持ち合わせていますが、これはいわば同門対決。この高回転NAの集大成であるVTECを味わえただけでも、この車を手に入れてよかった…そう思えます。


もちろん、褒めちぎりばかりではなく、不満も挙げればキリがありません(笑)
ボディサイズ自体はコンパクトながら最小回転半径は5.7mで小回り効かず、基本的に操舵が重めでアシスト介入自体が少ないのが救いながら、初期登場時の電動パワステのステアフィールにはやはり満足できていません。アイポイントが高いのは長距離ドライビングでは快適なものの、スポーティな雰囲気はゼロ。シートは素晴らしいがシートポジションについてはローポジをいれようと散々悩んだ末に、結局シフトとの位置関係も考え、現状のまま。

フロントサスの特徴的な構造(いわゆるタラバ蟹)によるサスペンションの実質的な「いじり禁止」状態、リアはダブルウィッシュボーンながらフロント側をジャッキアップすると先にリアタイアが浮く(!)という脚のストローク不足により、荷重を抜いた時に唐突にリバース気味になる味付け、、、もっともこれは、今どき珍しいくらいにタックインが効くので、面白いと言えば面白い、、、(笑) ホンダらしいといえば、操舵時のABS制御ロジックに迷いが生じ、時として途端にステアが効かなくなったり、効いたと思えば旋回ブレーキで想像以上に液圧が抜けて距離が延び気味になってしまったり…な点も、少々気になる部分。

Rとしては当然ですが、そんな事興味のない人にとって見れば、乗り心地は硬く、走ればひたすらにうるさいだけ。個人的にタイプRにそれほど思い入れがある方ではなかったので、これでもRとしてみれば、軟で中途半端な存在…EP3の世間評価はそんなところでしょう。

しかしながら、素晴らしいエンジンとミッション、ステアリングとシート、そしてこれも忘れてはいけない、街中でほっとんど見かける事のない希少性。人と同じ物嫌い、へそ曲がりで天邪鬼な自分としてはこれは大事な要素なわけで…w




出会いは衝動買い。しかしながら最初の頃よりも確実に、この車が好きになっていっている自分がいる。人間との出会いもそうですが、クルマとの縁って本当に不思議ですね。

以前にも書きましたが、都内23区内で1人暮らしの20代新人サラリーマン。毎日満員電車で通勤している身として、下手すれば平日は触れもしないクルマを維持していく事は、決して楽な事ではありません。それに加えて、タイプRだからこその任意保険の高さ、ハイオク指定、こまめなオイル交換を含むメンテナンス代…おそらく手放せば、もっと毎月楽な生活ができて将来に向けての貯金額も増やせるのでしょうが、それとは引き換えにならないくらい、自分の愛車を所有し維持していく事で得られる歓び…つらい仕事の中で、このシビックが自分に与えてくれるモチベーションと歓び。クルマエンゲル係数が高すぎるかもしれませんが、これも男のプライドの1つだとして、これを励みに日々頑張れている自分もいます。

こうやって納車からの日々を振り返ると・・・改めて、しばらくはまだまだこの海を2度渡った英国産まれ日本育ちのNAホットハッチと、仲良くやっていく日々が続きそうです。
Posted at 2013/09/19 23:11:43 | コメント(2) | トラックバック(0) | ホンダ | 日記
2013年08月24日 イイね!

購入後、2万km達成。



あっという間にお盆休みも過ぎ去ってしまいました。
今年も関東→関西への往復は車で、今回の走行距離も2,000㎞程重ね、購入から10か月で早くも2万㎞走行達成。購入時は4万km台の上物低走行車でしたが、確実に過走行個体に…(苦笑)

帰省時には、なんと本当に偶然に道中のコンビニでwブラン・ヒッコリーさんとも遭遇したり。実は彼とは、みんカラ友達でもあり、従兄弟同士(笑) 最近クルマの快楽に目覚めたようで、今やシトロエンDS4のオーナーというエンスー道まっしぐら。これは私としても負けていられません。笑



さて、サーキット走行も一応済ませ、あらゆるステージでの走り込みも済ませ、そして初めての夏…酷暑も乗り切れそうなので、そろそろ1年を迎える前に、キチンと今のEP3を振り返っておきたいと思います。今現在、まとめ中。ですが、休み明けから仕事ばかりで、筆が進まないのも問題なのですが…苦笑

あー、新しい靴が欲しい。ポテンザS001か、ミシュランPSSか…。

Posted at 2013/08/24 14:23:09 | コメント(4) | トラックバック(0) | ホンダ | クルマ
2012年06月07日 イイね!

【試乗記】シビックタイプRユーロ(6MT)

【試乗記】シビックタイプRユーロ(6MT)ご無沙汰の更新となりました。


社会人となった2カ月、研修で毎朝5時台に起きる日々です。公私ともに色々な事がありとても多忙でありますが、毎日刺激に満ちていて全てが勉強となって自分の成長へと繋がっているように感じます。あと1カ月ほど研修が続き、7月からは語学研修で渡米予定。自分の英語力のなさをどこまで挽回できるものか…^^; そしていよいよ、愛車選びも本格化。と言いつつ、日本に戻ってくるのは秋ごろ。有難いことに多忙でお金を使う暇もなく、貧乏学生していた頃とは違いせっせと貯金に励む日々であります(笑 



さて、今回は報告そびれておりました「学生生活最後の贅沢」との事で乗っていた1台、シビックタイプRユーロの試乗レポートをお届けします。

思えばジュネーヴショーで初めてこのFN型のシビックコンセプトが登場した時…その未来的なスタイリングに実に感動したものです。久々にホンダらしさを感じるクルマが登場した!と。実際に中身はフィットと共通、すなわちセンタータンクレイアウトでリアサスペンションはトレーディングアームで独立式でないという実態でしたが、しかしそれ以上に残念だったのが、このハッチバックのシビックが何故か日本では販売されない現実でした。先代の大コケはおもに「弟分であるフィットの出来が良過ぎた、売れ過ぎた」のが理由である事は明白でしたが、それはそれは当時落胆した事を覚えています。



FD型のセダンはもはやシビックというのは名前だけであり、実際は大きくなり過ぎたアコードの受け皿となるようなモデル。FD2シビックタイプRはその圧倒的なパフォーマンスを含めて一部クルマ好きには熱烈に支持されましたが、そのベースモデルはと言うと…ハイブリッドもインサイトやフィットHVの影に隠れ、結局はひっそりと生産を終える事となりました。世界的に見ても、1車種の中でHVもあり、NA高回転型エンジンを搭載するスポーツモデルもあるという、かなり希有なモデルでしたが、やはり三角窓のあるミニバンのような4ドアセダンというそのプロポーションには理解に苦しみました。実力の高さは十二分に理解しつつ、FD2が最後までどうしても好きになれなかった個人的理由の1つでもあります。



そして時は巡って2009年…ユーロ高の問題で散々延期し(いまとなっては1ユーロ100円切り…時代の流れとは恐ろしいものです)ついに念願の上陸。UK生産のタイプRが「ユーロ」の文字を追加して日本に2010台限定で上陸。翌年には細部とボディーカラーの設定変更も含めてさらに1500台を追加。が、すでに登場から4年以上が経過。デビュー当時の熱は冷め、また赤バッヂに相応しい戦闘能力が備わっているかというところにも「?」が付き、噂ではかなりの台数が「未登録車」として売れ残っているとか…中古市場でもFD2より新しいにも関わらず値崩れ気味で、現在では新車のスイフトスポーツを買う予算と変わらなくなってきているとか、いないとか。

というわけで、振り返ってみると少し物悲しくもなりましたが、個人的にはずっと惚れ続け望み続けてきた欧州シビックが導入されるという事実だけで、当時はそれはそれは嬉しかった記憶があります。むしろグレードなんてタイプRでなくても別にいい。フツーのエンジンを積んだ5ドアでも全然いい、とさえ思っていましたから。で、今回その欧州シビックに念願叶ってロングランテストをする機会に恵まれたのですが、その予感は後々当たる事になろうとは…。



さて、テスト車両は1回目に導入された09年モデルで、ボディカラーはお馴染みチャンピオンシップホワイト。他のボディカラーではホイールはシルバーですが、この色だけはホイールもホワイトに塗られます。それだけに、ただでさえダストが多いブレーキによるホイールの汚れがこの色だとさらに強調されてしまうのは、ご愛嬌…^^;

スタイリングですが、すでに現在は新しいモデルへと切り替わり旧型になっているものの、その斬新さや先進的、個性的なイメージは今でも十分に通用するものではないでしょうか。シビックらしさ、については過去どんなモデルでも革新的なイメージに挑戦し続けていたシビックだけに個々のモデルへの思い入れの違いによって評価が分かれるかもしれませんが、こと「ホンダらしさ」に関しては、やはりこの先代欧州シビックはそれがいまでもビンビンと伝わってくるように思います。特徴的なドアノブを引いて室内へと乗り込むと、同じように内装も負けず劣らず超個性的。この頃のホンダ車はミニバンからセダンから、すべて内装がぶっ飛んでいて、ちょっとやり過ぎ?のイメージが拭えませんでしたが、ことこのクルマに限って言えば、エクステリアとインテリアのイメージが上手くマッチしていた…とも言えそう?ガンダムチックさ全開といえば、それまでですが(笑)



そして乗り込んだ際に気付くのが、そのアイポイントの高さでしょう。スポーツカーとはちょっと言い難いそのアップライトなポジションは、フィットベースであるがゆえの宿命。ここがスポーティな雰囲気を削ぐ事になりますが、ことポジション自体はしっかりとベストな位置を取る事ができ、またRECAROから自社製へと変わったバケットシートも、メーカー純正品としては異例なくらいにホールド感も◎。超個性的だったEP型のインパネMTも(これはこれで操作性は凄くよかった)一般的な位置へと変更されています。

また、フィットベースの副産物的なものといえば、そのユーティリティ性能の高さ。リアシートはプラス2ではなく、完全に日常ユースでフル乗車OKであり、またその状態でのラゲッジスペースは驚くほど広く、シートアレンジもフィット譲り。スポーツカーにそんなもの必要ない!と言われればそれまでですが、ヨーロッパ基準で見れば、実用性を犠牲にしてはホットハッチと呼べません。4ドアFD2と並び、EPもEKもそれが歴代シビックの良いところでもあります。



さて、紹介もそこそこに、早速走り出してみましょう。キー+プッシュボタンという2段階のスタート儀式をちょっと煩わしく思いながら、エンジンON。ショートストロークでカッチリ決まるMTで1速をチョイスしクラッチミート、オルガン式アクセルペダルをゆっくりと踏み込んでいきます。



エンジン性能的には明らかに高回転型、ですが2Lという排気量も手伝って、スタート時のナーバスさはほとんど感じさせず、極低回転でも十分にトルクが発生し扱いにくい印象は全くありません。国内仕様のRと比べると、225psに対してこちらは-24psの201ps。トルクも同じく少なく、6速MTのギア比は共通なものの、車重もプラス+30kg。よーいドン!の加速では、到底セダンRには敵いません。



では、欧州Rの優位点は?それはそのフィーリングにアリ。歴代タイプRでは初めてとなる(ユーロRでは実績アリ)バランサーシャフトが組まれたK20Aユニットは、ただでさえスムーズに吹けるホンダVTECエンジンのフィーリングを、さらに洗練・熟成させたような仕上がり。低回転~中回転、そして5500回転付近からハイカムへと切り替わり6000、7000…そして最後の8000まで淀みなく澄みきったまま素晴らしいサウンドを響かせて突き抜ける…まさに、極上。パンチ力だけでいえば確かに若干削がれている気もしますが、絶対的に見ればこれでも十分すぎるほどパワフルで、頭打ち感は一切なし。VTECの良さをそのままにプレミアム性さえ持たせたようなこのエンジンフィールは、はっきり言ってこれだけで「欲しい!」と思わせてくれる魅力を兼ね揃えています。少し難癖をつけるなら、セダンと同じく、やはり上下分割メーターの視認性には大いに疑問。とりわけ欧州Rは中央にインフォメーションがあるためにタコメーターの見にくさはかなりのもの。上側スピードメーターのレヴカウンターはレーシーなイメージでカッコいいのですが、やはりちょっと凝り過ぎ…S2000もそうでしたが、もっとシンプルな形の方がよっぽどいい…それこそ、NSXや旧世代Rにように、とも思います。





とは言いつつ、これよりパワフルなエンジンをもつクルマは世界中たくさんありますが、はっきり言って300万円以下でここまで感動的なエンジンフィールを味わせてくれるクルマは、そうそうありません。サーキットを走りタイムと競争するならば迷わずよりパワフルなセダンRのユニットですが、一般ユースでそのフィーリングの素晴らしさを思う存分味わいたいなら、こちらの欧州Rのユニットが相応しいでしょう。



また、その美味しい高回転部分をしっかりと逃さず味わえるように設定されたクロスレシオの6速MTのギア比設定も絶品。ただ、セダンRとギア比共通のため、6速であっても「巡航」ではなく「加速性重視」。よって100km/h時のエンジン回転数は6速トップでも3000回転を大きく超えてしまうのは致し方ないところか。もっとも、静粛性的にはこれくらい回していてもなんら問題はありません。加えて、テスト中の高速巡航モードで燃費も約13km/Lを記録。

もう1つ…足回り。こちらも、ガッチガチでサーキットでは抜群だけど、街中やワインディングでは飛んで跳ねてとても踏めたもんじゃない硬さ+セミスリックとでも言った方がいいようなポテンザRE070を履くセダンRに対し、よりグランドツアラー的要素を重視した足設定+ウェット性能も重視したバランス型のポテンザRE050を履く欧州R。結果は確かに比較すれば遥かにしなやかでありストロークもキチンとして、ピョコピョコするような動きはない…というのは、あくまで「比較論」。絶対的なレベルで言えば、こちらもバネレートはかなり高く、ザックス製ダンパーの減衰立ち上がりの良さに助けられつつ、40扁平を履くために路面からの直接的な入力では「ガツン!」ときます。フラットな路面での落ち着きはちょうどいいくらいですが、「タイプRユーロは乗り心地が良いよ」というのは、あくまでも「絶対論」ではなく「比較論」という事を認識しておいた方が良さそうです。



さて、そのまま足の違いを考えつつワインディングへ。僅かながらでも快適性を重視した設定の足ですが、こういった場面で流すならばむしろ欧州Rの方が設定としてはマッチしている印象。ただ…赤バッヂらしくペースを上げていくと、どんどんと弱点が露呈していってしまう現実が徐々に露わに。

例えば、舵角が少ない状態でもクリアできるRの小さめのコーナーではなかなかの旋回性能を見せてくれるのですが、もう少し回り込むようなコーナーで操舵角が大きくなってくると、ノーズの反応が鈍くタイアのグリップだけに頼ったような姿勢になりがち。アペックス通過後は良く効くLSDのおかげで脱出時のトラクション性能はなかなかなのですが、それだけに余計コーナー侵入時の姿勢作りの時の重苦しさが助長されます。そしてS字などの切り返しでは、前後のタイアグリップの発生に僅かなズレが生じるような、アシが前後でバラバラに動き、ボディがねじれ引っ張られてしまうような感覚が少し感じられました。言うならば、リアタイアがキチンと使えていないような動き。もっともFFであるが故にそこまで求めるのは少し酷なのですが、皮肉な殊に、そもそもそれを知り尽くした上で「FFでもやればここまでできる!」と私たちに衝撃を与え驚かせてくれたのは、ほかならぬホンダのFF赤バッヂ車でした。



さて、そろそろ最終的な結論に近づきますが、このクルマの最大の魅力であり、そして同時に欠点である…それは「タイプR」であるという事、そこに尽きます。もしRでなく「ユーロR」「タイプS」であったならここまで要求レベルは高くなる事なかったでしょう。スポーティさと日常ユースを巧みに組み合わせたセッティングにも、パワーを犠牲にしてよりフィーリングを研ぎ澄ましたエンジンにも、納得がいきます。しかしながら、ホンダはこれに赤バッヂを与えて、そのグレードを「R発祥の地」日本へと導入してしまった…つまりは、本当に根からのホンダファンには重く遅く値段が高い欧州Rより日本Rに支持が集まり、周囲からは赤バッヂであるがゆえ、そのレーシーなイメージやキャラクターに敬遠されてしまった…ブランドの安売り、とまでは言いませんが、そこがこのクルマのキャラクターをイマイチはっきりと鮮明にできなかった理由、そして最大は「時すでに遅し」であった…。



と、ここまでは客観的評価。個人的感情を持ち出すならば、サーキットじゃなくてワインディングベスト、グランドツーリング性も重視したタイプRはまさに自分の求めていたキャラクターであり、世間の評判とは剥離しつつも、このタイプRユーロのRは「レーシング(Racing)」ではなく「リアル(Real)」である…っと勝手に結論付けて自分を納得させることに。もっともそれ以外に、かなり重めの操舵力でありますが電動パワステの嫌味が少なくインフォメーション性に富んだステアフィールや、巡航回転が高めでありながら、一般道+高速+ワインディングで600km走って燃費が11.2km/Lとなかなか優秀であった事、VSAが標準、FFでは最上類だと思えるシフトフィールなどなど、タイプRどうこうシビックどうこうホンダどうこうはとりあえず横にして、クルマ自体として気に入るポイントがたくさんありました。そして何より、やはりスタイリングが好み。この理由が大きいところ。このユニットをまんまIMAを取り除いたCR-Zに移植したのが出てくれば、再び悩み始めますが…(笑)現時点としては所詮フィットタイプR、などとかなり歴代Rモデルの中でもトホホな扱いになりそうな雰囲気ですが、個人的にはどーぞどーぞ。もっと評判下がって、中古人気もあまり盛り上がらず、相場が下がってくれればこれ以上嬉しい事はありません(笑)

と思いつつ、今回のシビックタイプRユーロと同じく、次回も本気に「購入前提」のレポートをお届け予定。

真冬のお台場で朝から並んで乗ってレポートした86プロトタイプ試乗からはや半年…ついに公道を走り始めたトヨタ86、そして今回早速500km超のロングランテストを実行する事ができました。





一般道、高速、ワインディング…実際の道を走り込んで、見えてくるものは?ライバル車比較はBRZ…といきたかったのですが、あいにく車両が確保できず。となるとここはこの車しかない…ということで、改めてマツダロードスターもテストをして、比較してみたいと思います。果たして、年内に手に入れる車はどれになるのか?個人的な私情も挟みつつ、次回またレポートしたいと思います。
Posted at 2012/06/07 21:48:25 | コメント(4) | トラックバック(1) | ホンダ | 日記
2010年12月20日 イイね!

フィットハイブリッド徹底試乗レポート3

フィットハイブリッド徹底試乗レポート3
さて、3回に渡ってしまったフィットハイブリッドの試乗レポート、いい加減今回で終わらせますハイ。(苦笑)






街中、ワインディング、に続いて、今回は高速でのクルージング時のレポートです。

最初にも書きましたが、ロングドライブ時に感じるのはその「全方位」の視界の良さ。これは長距離を運転にする際には本当に楽、かつビギナーでも非常に運転しやすく感じる要素となると思います。実は意外に視界の良さに比べて、見切り自体はあまりよくなかったりするのですが。ある意味での「ミニバン的運転感覚」は、実際よりも大きなクルマを運転している気にさせてくれるので、このあたり人によっては評価が分かれるかもしれませんが、個人的にはフィットの数多くある美点の中でも、特に褒められる部分。



1.5Lモデルと同様に、ベースモデルよりも静粛性向上の為に色々と対策がなされているので、ロードノイズやエンジンノイズ、またこのクラスでは目立ちがちな雨の日のフロアに巻き上げる水の音…など、しっかりその効果を感じる事ができます。特に~100km/hまでなら、ハイブリッドはモーターのアシストのおかげでエンジン回転を上げる事なくスイスイ加速してくれるので、その印象はさらに強まります。ただ、その静かになった分風切り音がより目立ってしまうのが玉に傷。とくにハイスピード領域では…と、これは非現実的な話に(苦笑)。それでも、ECONモードON状態でスピードメーターをけっこうあっけなく使いきってしまえる実力を持っている事は確認できました。

…さて、ブッ飛ばす話は少し自粛しましてw、淡々と高速を走っている時にありがたみを感じるのが、ハイブリッドに標準装備されているクルーズコントロール。実は今回フィットハイブリッドには、「エンジンは回っているだけ(燃料消費せず)の状態で、モーターだけで走っている時」に、メーター中央のモニターに小ぃぃぃぃさく「EV」という表示が出る、いわば裏モードがあるのですが、このIMAユニットでほんのわずかしかないEV走行の領域を、右足のスロットルコントールだけで出すのは、かなり至難の業。が、クルーズコントロールを使ってあげると、これが不思議…巡航時はかなり頻繁な割合で見る事ができました。もしかすると自分のスロットルコントロールの下手さ?(汗)かもしれませんが、開発者の方もそうそう見る事がない表示…とおっしゃっていたので、あえて詳しくは触れない事に(笑)。

それはそうと、スイッチの場所がとてもいいところにあるので、自動…とまではいかないものの、巡航時は設定速度を適時変える事で、それこそ「親指1本」で加減速してくれるので、ロングドライブにはとても重宝しました。これは燃費という観点でも非常に頼もしい武器になってくれること間違いなし。

さて、最後にその燃費報告。今回はトータルで900km弱走行して、通算で満タン法による計測で「19.8km/L」でした。内訳としては高速・一般道で半分ずつ、6割はかなり燃費を意識し、2割は街乗りでベタベタの渋滞、2割はかなり元気よく飛ばした…といった具合。ちなみに150kmほどは雨天走行です。

簡単にステージ別の燃費を言うと、高速クルージングで22~23、飛ばし気味で19~20、ワインディングを元気よくで12~13、平均車速10km/h前後の一般道ノロノロ運転で17~18。全体に感じた印象としては、高速域では専用タイアを採用していても、やはり空力的な差でインサイトよりやや劣り、反面街乗り領域では軽量さを生かして減少幅を抑え、結果トントン…といったところでしょうか。主に街乗りメインの利用なら、インサイトより好燃費を出す事も少なくなさそうです。渋滞時でもさほど燃費が落ち込まなかったあたりは少し関心しました。



ただ、今回は季節的にエアコンではなく暖房を使用していたので、IMAが苦手とする「灼熱の夏場でエアコンON」状態の燃費悪化幅が試せなかったのが残念。ちなみにインサイトでは、この項目で見るとさっぱり。暑い気分を味わいながら対して向上幅も増えないという悲惨な状況に陥りがちになります。

今回のフィットHVでも、夜間で降雨時、ライトとワイパーON状態では、明らかにアイドリングストップする回数も時間も激減しており、加えて夏場のアイドルストップとエアコンの両立が効かないという根本的問題は、是非解決急務!簡易的なアイドルストップ車が増えてきた昨今、大げさに言えば「ここ10年以上、熟成はされたものの全く進化はしていない」とも言える1モーター式ハイブリッドのIMAの商品的価値があるのは…ここ1~2年…といったところでしょうか。少し厳しい評価になりますが。

と、IMAに関しては少し辛口になりますが、このフィットハイブリッドを単体で評価した時のその実力の高さ、守備範囲の広さ、懐の深さ、これはもうお見事としか言いようがありません。走りや乗り心地など、各項目別に見ると古さが目立つところもありますが、そういった我々のような「自動車オタク」や「運転大好き人間」でない、普通の一般ユーザーが感じる目線で見ると、これ以上の総合点を勝ち得るコンパクトカーはありません。間違いなく世界一。スイフト、デミオ、ポロであっても。セグメントは異なりますが価格は被り気味になるパッソやマーチなどはお話になりません。

ただ、そういった「クルマエンスー」でない人がこの「ハイブリッド」のフィットに魅力を感じるかと言われれば…ある程度クセや特徴を掴んで楽しむのは大いにアリですが、そういった事をせず「普通に」走って使って便利ならば、1.3Lのベースモデルのフィットをお勧めします。それで十分。何度も書きましたが、「燃費向上分でベースモデルとの価格差を…」なんてメリットをこのハイブリッドに求めた時点で、結論は「やめといたほうがいい」となります。『1.3じゃちょっと物足りないなぁ…1.5にしようかなハイブリッドにしようかなぁ…』『ハイブリッドってなんとなくエコってイメージで今風でいいよね』というような感じで、血眼になって電卓叩きまくらないユーザーにはうってつけでしょう。

つまり、日本がお家芸であった、ハイブリッドという存在が、単なる1つの選択肢…当たり前になった、という事の表れでもあります。つまりは、もう、目玉商品ではなく、あって当たり前、車種での選択肢でハイブリッドか否かではなく、グレードの選択でハイブリッドか否かを決める…。これまでシビックであったり、クラウンであったりエスティマであったりレクサスであったり、もそうでしたが、それがこのアンダー200万円で当たり前のように選択できる時代が訪れた事に、大きな時代の変わり目を感じます。



これはある意味で本当の普及段階であるとも言えますし、逆に言うと「ハイブリッドか、否か」という問題にさえなくなってきたという、お家芸の定着化…季節限定の目玉商品が通年販売レギュラー化されたり、数年前まではトップであり目指すべき基準であったものが、今ではそれがクリアできて当たり前な最低限度のラインにまで底上げされた、そんな感覚でしょうか。いずれにしても、よく売れるクルマはなんやかんや言われますが、タイプRもなくなって、得意のミニバンでさえ1番を取れなくなったホンダ、そんな「ホンダらしさ」を一番感じるのが、このフィット。本当にこれを作ったホンダの気合いの入れようが伝わってきました。

…けど、それじゃダメだと思うんです。今総合的に、このフィットに一番ホンダらしさを感じる…という時点で、ダメでしょうと。シビックハイブリッドの価値をインサイトでブチ壊し、今度はそれをこのフィットHVでぶち壊す。こんな商品開発ができるのもホンダならではと言えばそうですが、それでいいの?と。

「ちょうどいいisフリード!」と銘打ってフリードが売れたのは、「もったいないisステップワゴン!」という事を消費者に気付かせてしまったから。その犯人は間違いなくホンダ自身なのです。こんな事ばかりしてて大丈夫なんでしょうか?

ホンダ車の中でこのフィットに一番ホンダらしさを感じる…もちろんフィット自体に罪はありません。本当によくできてます。万能なスーパーコンパクトカー。…じゃぁ他のホンダ車はどうなってんの?フィットくらい本気だして作ってるの?残念ながら今のラインナップを見る限りそうは全く思えません。

社長が「守るべく時代は過ぎ、次はいよいよ攻める時だ!」と号令を出したそうなので、是非期待しましょう。スポーツカーだけでなく、ホンダ車全てに活気が溢れるその時を。


えっ、で、結局フィットハイブリッドはお勧めかって?えぇ、とてもいいクルマです。

えっ、自分で買いたくなるかって?そりゃぁもう、買うならRSの6速MTで決まりです。笑

お後がよろしいようで…。
Posted at 2010/12/20 00:26:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | ホンダ | 日記

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