
ガソリン漏れという想定不可能なトラブルも解消され、「これでやっとまともに乗れる!」と安堵したのも束の間・・・・
ホンダでの修理が終わって二日後、
新たな試練が立ちはだかりました!!
私が出勤の為に自宅を出るのは毎日7時半前です。
今の季節、例年、気温はマイナス10℃くらい・・・なのですが、
今年はかなり厳しい寒さが続いています。
実は、ガソリントラブル解消し、CM3君をうちに持ち帰った翌朝、
エンジン始動しようとすると鈍く回るセルがなかなかエンジンを目覚めさせられません。
3,4回長めのクランキングでやっと掛かる状態でした。
バッテリーをチェックしてみると、やはりしばらくの間、交換していない感じでした。
本州から仕入れられた車のようですので、北海道の低温にはもう耐えられないのかも?と思い、
その夜、会社帰りにホームセンターでパナソニックの安いバッテリーを買ってきて交換しました。
さて、バッテリー交換をした翌日の12月25日の朝、
前日よりもさらに厳しくなった外気温(確かCM3君の表示でマイナス14℃?)に体をカチコチにしながら、
いつものように7時半前に家を出て新しい我が相棒のCM3君に乗り込みました。
“キュル、キュル、キュル、キュル、キュル・・・・・・”
「おや?」
“キュル、キュル、キュル、キュル、キュル、キュル、キュル、キュル、キュル・・・・”
「おやおや??」
厳しい冷え込みゆえにバッテリー交換したものの、やはりセルの動きが鈍い。
でもバッテリーは新品、昨夜も交換後にエンジン暖まった状態でセル回したら、
気持ちよく回ってたし、バッテリーが不良ということはないはず??
朝一からまた頭はパニックです。
いつもギリギリ出社している私は7時半には自宅から出発しないと間に合いません。
(どうしよう・・・もう少しセル回してみて掛からなかったら、とりあえず会社に遅刻の電話だ・・・)
「よし、もう一度・・・掛からん・・・」
「これ以上回すとバッテリー上がりそう・・・」
真っ白な頭でいろいろと考えました。
「昨日は普通に走ったし、セルがきちんと回っているのに掛からないのだから、燃料系??」
そこで、
“燃料凍結!!”の4文字が頭の中に渦巻きました。
「いや~・・・だって、ガソリン漏れは余計だったけど、ちゃんと修理したんでしょう??」
「水はもう残ってないはずなんでしょう???」
ガソリン漏れに続いてまたまた想定外のトラブルです。
私はガソリン車で燃料凍結なんて聞いた事無いトラブル原因だけど、
今回はまじめに受け止めて、この難局を乗り切るために今出来る事は無いかと考えました。
「よしっ!燃料ラインに水が入ってて燃料が来ないなら、水はライン中の一番低い場所に溜まってるはずだ!」
と、燃料凍結なんてバカバカしい原因を真剣に捉えて対策を練り始めました。
「ん~~、水が凍ってるということは・・・・そうだっ!解かせば良いんだ!!」
(おれはアホか・・・)と静かなツッコミと入れつつ・・・・
「まずは、延長コードリールで家から電源を延ばしてきて~の、
うちで一番大きなドライヤーってどれだっけ?これだ!・・・・・よしこれでOK、氷解凍準備完了!!」
「ではでは、クルマの下に潜ってみて・・・・どこだ?一番低そうなのは・・・
おっと、ちょうど助手席側の足元エアコン吹き出し口の真下くらいが低いかな?・・・よしっ!ここだ!ここだ!」
と、心の奥で馬鹿馬鹿しい気を持ちながらも車体下部を走る燃料パイプの一部をドライヤーで暖め始めました。
何度か素手で触ってみて暖めた前後20cm程の燃料パイプがほんのり温まったのを確認した後、
おもむろに運転席に乗り込みダメ元でセルを回します・・・・・・
“キュル、キュル、キュル、
キュブル~~~ン、ボ~~~~”
「やっ!やっ!やっ!やった~~~!!!!!」
なんと・・・・本当に燃料パイプの中の水が凍って燃料の行く手を塞いでいたようです・・・
ありえません・・・・
こんなことが現代のガソリン車で起こって良いのでしょうか・・・
「ああ、スタンドで勧められる水抜き剤ってホントに必要なのね・・・」
なぜかこんな時に納得してしまいました。
エンジンはとりあえず掛かったものの、
中古車販売店で解消したはずの燃料ライン凍結が再発したということは、
燃料ライン内の水は完全に抜け切って無いと言うことが証明されたことになります。
明日、また同じくらいに冷え込んだら・・・・たぶんまた凍ります。
「ど、ど、どうすればいいんじゃ~~~~!!??」
もう販売店に文句を言う気力は残っていない為、自分でひたすら考えます。
「ん~~・・・水をエンジンまでなんとか送り込めば良いんだよな・・・・」
「まずは強力な水抜き剤を多めにタンクに入れて・・・・・」
「あとは・・・・エンジン吹かすか~~~!!!!」
ということで、急遽その足で開店したばかりのホームセンターに行き、一番効果ありそうな水抜き剤を買い(たしか598円とかだったかな・・)、
その場でタンクに投入です。
そして・・・「2速で走れるところまで走っちゃえ~~」ということで、
約3~4000回転で20km程の距離を走り、会社まで出社しました。
会社の駐車場に停めてる間にまた凍るのが怖かったので、秘策を実行・・・・・
この秘策・・・・みなさん、絶対に笑うでしょう・・・・・・
“
ホッカイロを二個、凍結してた燃料パイプの上に載っけてクルマを後にしました!”
ホッカイロのおかげ?か、暗くなって帰宅する時、無事にエンジンが一発で掛かりました。
とりあえず家までまた少し吹かし気味で帰りました。
その後・・・・
数日後に燃料を満タンにした際にクレのインジェクタークリーナーをタンクに投入・・・・
さらに数日後、半分程燃料が減った段階でもう一度満タンにし、stpのインジェクタークリーナーを投入・・・・
しかし、アイドリング時にブルブルと振動が大きく発生し、なにやら1気筒死んでいるような感じに・・・
しばらくするとPGI-FM警告灯がエンジン切っても何しても付きっぱなしに・・・・
「こりゃ、壊しちゃったかな・・・・ケミカル剤のせいでインジェクター辺りを壊した???」
と、またまた新たなトラブルが発生しましたが・・・・もう開き直ってます。
ガソリン、氷、インジェクター?大した事ないじゃん・・・・
で、結局、とりあえずプラグをデンソーのイリジウムパワーに交換し、プラグ原因でない事を証明しつつ小部品の交換を行いましたが、振動は止まらず、警告灯も消えず・・・
「もしかしたら、水抜き剤で移動した水分がインジェクター前後に噛み込んで悪さしてるのかな・・・」
と勝手な推測をしつつ、数日間そのまま回転上げないようにそっと運転し続けました。
すると、ちょうど年が明けたばかりの頃、気が付けば振動が無くなり、
警告灯もある時、パッと消えていました。
それまでのエンジンの状態を振り返ってみると、やはり水が移動してエンジン内で燃え切るまでの過程がスムーズでなかったのかなと考えてます。
インジェクターのどこかに水がいったん溜まってたのかな・・・・
何かの拍子にそれが抜けたのか・・・・
で、みなさんには大変ご心配をおかけしましたが、
現在のCM3君は
とっても快調ですっ!!
あの連続トラブルなんて思い出せないくらいに気持ち良く私と家族を乗せて走ってくれています。
これから、いろんな汚れや傷を直しながら、じっくりと乗り続けていきたいと思います。
本当に今回はいろんな勉強が出来ました。
みなさんも時々は水抜き剤、入れたほうが良いですよ~~!
ありがとうございました~!