先日、我が家のエルグランド君の車検を受けてきました。
お金を出来るだけ抑えたい我が家は、当然の如くユーザー車検です。
というか・・・
私自身は北海道帯広に住んでいた時(今から約7~8年前)に一度だけ受けた事があり、たった一回の経験のくせに次も当たり前に出来るといういつもの自信過剰な癖で、今回、ボロボロのエルグランド君の車検を自分で受けようという事にしました。
ユーザー車検という事は掛かる費用は以下だけ。
①重量税 50,000円
②自賠責保険(24ヶ月) 24,950円
③検査手数料 1,500円
④継続車検用申請用紙代 30円
合計76,000円あまり・・・
以前、エンジン不調の際に日産のディーラーに修理に出した際、その時の状態で車検にどのくらい掛かるか尋ねたら、約15~20万円と言われてました。
不具合としてはV型の片方のヘッドカバーから若干のオイル漏れがあるので、ロッカカバーの交換やその他整備で最低で15万くらいという事でした。
2年に一回、1年当たりで計算すれば7~10万程度の車両維持費ですが、私は車は出来る限りお金を掛けずに遊ぶという自論を持っていますので、車が動かなくなるような致命的な不具合が無いのであれば、出来る限り自分でやって費用を抑えたいです。
現状で最大の問題と思われるヘッドカバーのオイル滲みをじっくりと観察した結果、ヘッドカバーとヘッドの継ぎ目をふき取って1ヶ月くらい様子を見ても新たな滲みは目立たず、オイル消費量も異常ないので、ディーラーに出すメリットは時間の節約だけという結論になりました。
また、底周り(特にリア側)のサビによる腐食がかなり進行しており(数cm程度じゃなく10cm単位で何箇所も)、それをしっかり補修しないであと5年、10年と乗り続ける事は厳しいという感じなので、今回の車検が最後の車検と考えました。
現在の総走行距離10万9千キロ。
燃費の事もあり、乗るのはお義父さんや義妹を含めた家族総出(7~8人)の外出時プラスαくらいしか乗らないとすれば、あと2年で2万キロも乗らないかもしれませんが、遅くとも2年後には手放そうと考えています。
ということで、先日から実施してきた特に足回り、底周りを中心にした整備の結果、特に交換部品も必要なかったので、シャーシブラックの塗装だけサラっとやって受験の準備をしました。
*当然、錆びて腐食している所は適当にラストガードを塗っただけです。そのうちに最小限の対症療法をしようと思っています。
さて、ユーザー車検を受けるとなれば、陸運局じゃなくて今は運輸支局に予約を入れなければなりません。
うちから一番近い運輸支局までは約100kmあります。
ということは、朝一番の8:30~10:00の第一ラウンド(なんか変な言い方ですよね)は家を早出しなくてはいけないので無理。
午後からの第三、第四ラウンドはもし不具合があった場合にその日のうちに終わらないかもしれないのと、何よりも帰りが遅くなるのでパス。
結局、一番無難な第二ラウンド(10:30~12:00)を予約しました。
予約日前日、せっかく100kmも離れた滅多に行かない場所に行くから家族でドライブも楽しもうかなと思い、移動途中に何か子供達が楽しめる場所がないかなと思って調べたら、水族館があるじゃないですか!
奥さんに「みんなで行かない?」と聞くと良いよとの返事だったので、なんと車検に行くのかドライブに行くのか分からない事になってしまいました。
私は「車検は絶対にサラっと通るだろう」「その後はお昼ご飯を水族館で楽しく食べよう!」と簡単に考えていました。
車検当日、まるで休日のドライブかの如く、おやつに飲み物を満載し(笑)、家族全員を乗せて朝8時半に家を出発しました。
道中、モグモグ、ゴクゴクと、とても今から車検を受けに行くとは思えないような車内です(^~^)
でも車検はドライバー一人が乗った状態でラインに通さなければならないはずです。というか、車検場・運輸支局自体、クルマ屋さんなどお仕事で来てる人ばかりですので、奥さんはまだしも1歳7ヶ月~6歳までの3人の子供がワイワイやってくる場所ではありません。
では、車検を受けている時間、家族はどこで待機するか・・・・・
①近くのイオンなどの大型店舗で遊んでてもらう
②運輸支局の待合で静かに待ってもらう
①の案も奥さんに提示しましたが、移動時間少なくサッサと終わらせようという事で運輸支局に一緒に行くことになりました(^_^;)
しかし出来るだけ最後まで他のお仕事の方々を邪魔しないようにと考えたら、私が書類を作成してラインに並ぶ直前までは車内で待機してもらう事にしました。
さて、7~8年前にたった一回きりの経験なのですっかり忘れ去った手順を、受付の方々に優しく指導してもらいながら書類を無事に作成完了しました。
本当に懇切丁寧に教えてもらって感謝です。
書類はえんぴつ書きの部分、ボールペン書きの部分があるのに気をつけるのと、受検者、車両使用者を間違えないようにするのを気をつけるくらいで、あとはわからなければ受付の方が代わりに書いてくれました。
出来上がった書類一式を持って、いざラインへ!
と、その前に奥さんと子供達を待合室に連れて行かなければなりません。
ラインの列を駐車場から見ると、まだ数台の受検車が並んで待っています。
今すぐラインに並んでも結構な待ち時間になりそうです。
時間はラウンドが始まったばかりの10時半過ぎ。
しばらく家族全員でエルグランド君の中で待機しました。
ラインの最後尾のクルマが見えてきた頃、まずは先程の優しい受付の方に「すみません、家族が一緒に来ているのでここに座らせて待たせてもらっていいですか?」と断りに行きました。
それほど嫌な顔もされず「座って待っているだけなら構いませんよ」というお返事をもらった上で、家族を呼びに行きました。
と、ここからは出来るだけ家族を待たせないように猛ダッシュで受検です。
一人乗ったエルグランド君をライン最後尾に並べようと思ったら、ラインは2レーンありました。
一方は“小型コース”
もう一方は“大型・測定コース”
さて、エルグランド君はどっちかな・・・と迷ったあげく、「大型だろう!」と勝手に決めて並んでみます。
すると、前の車を見ていた若い検査員のお兄さんがやってきて「隣の1レーンに並んで下さい」と言われてしまいました(TT)
世の中のクルマ全体で見たら、大型はトラックやら重機やらで、普通の乗用車は小型なんですね・・・
もう一度、隣の最後尾に並びなおしてしばし・・・・
やっと順番が回ってきて、まずは外観検査です。
・ボンネットを開けて車台番号等の確認
・全ての外回りの照明類の確認
・ホイールナットの確認
・車両全体の確認
優しそうな検査員の方の指示に従って進めていきました。
照明類のチェックまで終わった段階で室内を確認されました。
と、そこで問題発生!
エルグランド君、エンジン型式の刻印が運転席の左足元付近の穴から見える場所にあるそうなんです。
検査員の方はグロメットを外して小さなライトで照らして確認しますが、なかなか見えないようです。
だんだんと不安になってくる中、持っていた検査用の金槌の柄を穴に入れてゴシゴシと擦り始めました。
しまいには「ちょっと長いライト持ってきます」と言って、道具を取りに行ってしまい・・・。
で、結局エンジン型式は確認出来ず、外観検査の結果を伝えられました。
「えっと・・・・
まずは窓ガラスの左上に貼ってる定期検査票が古いので剥がして下さい
あと・・・
後ろのガラスに貼ってあるシールがストップランプに掛かってる部分があるのでそこを剥がしてもらって・・・
今確認出来なかったんですが、たぶんエンジン型式がその穴の奥に見えると思いますので、乗っかってる泥汚れを長い棒ででも擦って来て下さい」
と、まさかのダメだしをされてしまいました(泣)
と、ちょっぴりガッカリした気分でライン内に入りました。
ライン内は
①排ガス検査
②サイドスリップ検査
③スピード表示検査
④ライト光軸検査
⑤ブレーキ検査
⑥車体底部の目視検査
の流れで進められ、ブレーキ検査で踏み方が足りず数回やり直しがありましたが、無事に全て合格しました。
ラインの最後まで外観検査をなさった検査員の方がずっと横に付いて頂きました。
ラインを出る際に「先程の3つの不合格項目を直してもう一度来て下さい」と言われ、最短時間での受検失敗にちょっとガッカリしながらも駐車場に戻ります。
と、駐車場に行くと奥さんと子供達が早速やってきて乗り込んできました。
“えっ!まだ終わってないんだけど・・・”と内心思いましたが、運輸支局の大人な待合室で待たせるのも忍びなかったので、そのまま乗せました。
で、みんなが見ている中で不具合修正です。
まず奥さんにフロントガラスの定期検査ステッカーを剥がさないといけないと言うと、「私やるよ」と言ってドライバーを使ってきれいに剥がしてくれました(^_^)
その間、私は必死でエンジン型式があろうと思われる場所をラチェットのお尻などで擦りまくります。
でもそれらしきものが見えてきません(TT;)
もうこうなったら仕方無いので、見える範囲全てを擦って金属の凸凹があれば分かるように手探りでやって終わらせました。
最後にリアガラスに貼ってあるお馬さんの自作ステッカーをカッターで剥がして終了。
さて、もう一度ラインに並ばなければなりません。
家族5人が乗ったクルマが車検ラインに並ぶなんて、あまり考えられません・・・。
“どうしよっか・・・・”
“まあ、測定機械のあるライン内部に入るわけじゃなくて、外観検査の修正確認だけだからいっか!”
な~んていつもの能天気な考えでそのまま、先程の検査員の方のいるラインの最後尾に並びます。
運よく前には1台しかいなかったので、すぐに再検査してもらえました。
検査員のおじさんは家族が乗っているのを不思議がらず、ましてや怒る事もなく、後ろで泣き始めた次女(1歳7ヶ月)の泣き声に「おお、ごめんね」なんて言ってくれながら、大急ぎでチェックを進めてくれました。
前後のガラスの問題はすぐにOK。
残るはエンジン型式・・・・検査員さん、まだ見つけられません・・・
「もう一度」といいながら持ってた金槌の柄で擦って確認してくれます。
見付からないようです・・・
後ろでは次女がぐずってます・・・
焦っているのが伝わってきます・・・
「ん~~、これでしょうね。33・・・。はい、良いですよ」
私は確実に見えたのかどうかは分かりませんが、検査員の方が早く行かせてあげようという気持ちを持って下さったのは痛いほどに伝わってきました。
「では、これを持って窓口に行ってね。そこの左からラインを抜けて良いからね」と仰って合格を与えてくれました。
本当にありがとうございました!!
全て合格の書類をもらったのはラインに並んでから40分後。
窓口に行って書類を出すと、2~3分で新しい車検証とステッカーをもらう事が出来ました。
運輸支局に到着してから約1時間ちょっと。
無事に11時40分には出る事が出来ました(^_^)
と、ウキウキ気分の私は家族を乗せたエルグランド君を気持ち良く走らせ、約20km先の水族館に向かいました。
水族館に着くとまずはお昼ご飯。
ちょうどお昼になったばかりで、本来の予定通りです(^_^)/
ご飯を食べ終わったら、みんなで水族館内へ!
みんな楽しそうで、私もこんな面白そうな標本を見れて、
ちょっと不具合の出た車検なんて、すっかり忘れてしまいました。
忙しい日が続いているので、なんだかこの日は一日、久しぶりの楽しい家族旅行のような感じでした。
でも、本当は車検が第一目的だったはずなんですが・・・・
決して車検を適当に思ってるわけではないです。
ごめんなさい・・・・