昨日購入したAutoexeのスポーツインダクションボックス.
タイミング的に大雪に見舞われ,
吹雪の中装着しましたが少しその効果が感じられたので備忘録として残します.
先ず愛車はCX-5の25Tと希少車種でインダクションボックスのレビューも全然ない状態.
もし交換を考えられている方が居られれば少しでも参考になればと思います.
フィルターはK&N湿式でクリーニングキットにて洗浄取り付けしています.
物自体は2.2D SH-VPTSと全く一緒で,
5だろうが8だろうが共通品番です.
交換も道具があればスマホで調べながらでも30分程度あれば十分可能なほど簡単です.
私はエアフロセンサーのハーネスをクリップから外せなかったのですが,
カプラーさえ抜ければエンジンルームのエリアだけでも作業は可能です.
ここからは所感.
因みに私は過敏な方なので体感できない方もおられるかもしれません.
【音】
<アイドリング>
運転時は気になりませんでしたが,駐車場でエンジンかけたまま待っているときに少し低音を含んだエンジン音に変化していることに気づきました.
若干ですが振動も増した印象です.
そこから2000rpm程度までの踏み込みやブリッピングでは明らかに低音が増していることが分かります.
<ブリッピング>
キックスイッチ直前で踏み込みブリッピングすると,
3000rpmあたりで「シュー」と吸気音が発生し始め5000~6000rpmまで回れば明確に聞こえてきます.
且つ急激にスロットルを抜くと「パシュー」と吹き返しの音が良く聞こえます.
<定常走行時>
低音の増加はあるかもしれませんが基本ノーマルレベルです.
<若干踏み込んだとき>
ブリッピングと異なり登坂時などは2500rpmあたりから吸気音が聞こえてきます.
バックタービン音は「シュタタタッ」という,良く1JZのドリ車で聞こえてくるような音質です.
凄く大きな音量ではないですが十分に聞こえてきます.
<しっかり踏み込んだとき>
残念ながら大雪の為ほぼ試せてないですが,
上の音質が更に顕著になる感じです.
<まとめ>
回転数や踏み方で音の変化はある程度コントロールできるので,
私のようなファミリーカーとしてはとても助かります.
当然踏んだ時の音は気分を上げさせてくれるものです.
【出力特性】
<街乗り>
交換直後は踏まなくても滑る積雪だったのでその効果は感じられませんでした.
ただ本日道路はハーフウェットまで回復.
一家(私・妻・子供2人)で優しく運転していたところ.
2000rpmまで回っていない?領域.
何時ものアクセル開度でも明らかに車が前に進む.その感触はトルクの押出しよりも軽く前に出る仕事量増加感が強い.
その後1人乗車で試してもやはり同じ.
回したり高速で全開に出来ていませんが,
ピークではなく低回転からの過渡領域で効果があるのはしっかり確認できました.
レスポンスも若干良くなったのか,
低回転でもラフなスロットル操作に対しギクシャクとまでは言わないものの敏感になった印象です.
<高速・過負荷>
これは確認後別途レビューします.
先ず悪くはなっていないかと.
ただ吸気温度が低いので夏季は別途再考が必要かと思います.
<まとめ>
エアクリをむき出しにすると下のトルクが細るというのはまことしやかに言われることですが,
今回は総じてメリットを多く感じるといったところに終始しました.
少し考察にはなりますが,やはりこのエンジン自体の構造によるものだと考えます.
ご存じの方も多いかと思いますが,ディーゼルのSH-VPTSはプライマリーとセカンダリーのツインターボ.
低負荷域は小型のタービンでという構造ですね.
対してガソリンターボのPY-VPTSはシングルターボですが,
ダイナミックプレッシャーターボ+掃気効果を持つ4-3-1エキマニといった構造.
ダイナミックプレッシャー機構は低回転時タービン側のインテーク流路を細径側に限定することで相対的に流速を上昇させることでタービンを効率的に回しています.
当然高回転域では大径側を解放し,圧力・流量を活かしてタービンを回します.
この機構を踏まえたときに,細径側インテークでも吸入抵抗が減少すればタービンの回転力は軽くでき更に流速が高まるわけで...
且つシングルタービンなのでプライマリータービンに比べ当然流路断面積は広い⇒タービン内を流れる排ガスの抵抗も少ないままタービンを回そうとする流速のみ高まる.(正確にはタービンブレードに当たる排ガス流速)
排気側についても掃気効果が考慮されているので,
他車種に比べるとふん詰まりのネガ要素が少なくなっており吸気側改善の無駄領域が軽減されているのではと考えています.
と考えると低域の仕事量(パワー)が向上するのは合点がいくのかなと考えています.
そんなのどのタービンでも同じでしょ.と思われる方もいらっしゃると思いますし
私も無知ではありますが,
2000rpmで最大トルクを発生する設計であることを鑑みるとこの低域の効率化は効果をもたらしても何ら間違いではないのかな.
と思います.
【最後に】
因みにですがレビューの前提条件としてこの車を購入後、
数回給油した後ハイオクを入れ続けています.
海外仕様のECUではなくともパワー感やピックアップの向上を確認し,
レギュラーへ戻した際にその変化がきちんと感じられました.
それ以上にノーマルでも高負荷時に多少ノッキングが出ているとのことなので,
それを口実にしてずっとハイオクです.笑
よく25T乗りの方がハイオクお勧めされてますが私も同感です.
尚同じエンジンで装着された際,
劇的に速くなるわけではないので体感されるかは分かりません.
ただ変化点を探られる際に少しでも参考にして頂き,
違えば突っ込んで戴けると幸甚です.笑
結論として現段階ではPY-VPTSとスポーツインダクションボックスの相性は結構良いかと思います.