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2021年09月19日

屋根が閉められるクルマと屋根が開けられるクルマ

屋根が閉められるクルマと屋根が開けられるクルマ 以前娘との会話の中で、自分の中でのオープンカーの定義、という話題を出しましたが・・・

色々調べてみたところ奥が結構深い、ってのがわかって来ました。
あくまでちょろっと調べた範囲ではありますが、自分の中ではなんか妙にしっくりしました。

まず大前提として、自分は屋根が外れるクルマ(以後オープンカーと呼称しますね)を所有しているわけですが、今でこそやや薄れた感があるものの、自分がカプチーノを買った時にはオープンカーは異質なものとして捉えられていました。まぁ、言ってしまえば物好きの買う、トンでも無いクルマ、ってことですね。

そりゃ特にカプチーノは軽自動車とは言え二人しか乗れないし、荷物も乗らない全くの用途限定なクルマだから、物好きしか買わない、ある意味贅沢品な感じでした(値段云々よりも、そんなクルマを選ぶこと自体がほんとレアな感じ)。

でも時代的にユーノスロードスター(NA型)が89年に登場し、カプチーノ登場直前にもビートが出たり、と徐々にではあれオープンカーが市民権を得つつある、そんな時代だったように思います。

今でこそ他車種にも広がるオープンカー文化は日本でも主流では無いものの市民権を得てきて、昔ほどでは無いにせよ、異質扱いは減ったように感じます。

とはいえ、それでも日本ではまだまだ少ないなぁ、というのが正直な印象です。
海外なら、欧米なら普通のセダンなどにもグレードとして設定されたり、ハッチバックでも設定されたり、と日本以上に存在が普通になっている気がします。
自分はこうした違いがなんでかな〜、と長い間思っていたんです。

で、オープンカーの成り立ちを調べてみたら・・・
なんとなく自分の中では解答にたどり着いた気がしました。

まず、クルマってどう言った成り立ちだったかを考えると、これは馬車の代わりに作られた、のだと考えられます。
古くから欧州の多くの国では石畳の道路が作られ、オープンスタイルの馬車(一頭の馬が曳くシンプルなやつ)が広く普及していましたね。この馬車が市中や近隣都市間交通に用いられていたわけです。この馬の代わりに、発明されたエンジンを搭載したものがクルマの祖先だというわけです。

こうしたクルマの成り立ちからして基本的に屋根は無いわけです(もちろん気候要因もありますね)。
これは当時のエンジンがまだまだ非力で、屋根やドアパネルのような重量物をつけたらパワー負けしてしまい、ろくすっぽ走らなかったようです。なので少なくとも登場直後は

クルマ≒オープンカー

がそもそもの解釈として正しかったわけです。
その後の技術革新により、よりパワーのあるエンジンが登場し重量物にも耐えられるようになり、屋根が付き、登場定員が増え、ドアもついて、と現代の車に近づき、1908年頃(明治末期)にT型フォード(これは屋根もドアもある)が開発され一気にクルマ文化が開花します。

一方の日本はというと、古来より日本での交通手段はもっぱら徒歩でした。
しかも道は基本的には石畳ではなく、土丸出しが中心でしたでしょう。これは日本の国土が山がちで起伏が激しく、かつ石の文化があまり発展しなかったため、馬車の文化が形成されなかったんだと思います。馬はもっぱら単身騎乗に使い、ごく限定的には荷物運搬として牛や馬曳きの車もあったかもしれませんが、あくまで荷物運搬がメインだったと思われます(高貴な層では牛車かな?)。

そんな日本でもクルマっぽいものとして人力車があったように思うでしょうが、この人力車ってのは実は明治末期から大正時代に登場しており、ちょうどT型フォード開発時期です。つまりほとんどの日本人にとって、クルマというのは最初から屋根ドア付きの乗り物として導入されており、日本人にとっては

クルマ≒クローズドカー

な訳です。この差がずっと尾を引いていて、日本人にはオープンカーは特殊な、贅沢な、変わった、奇抜な、もの好きな、な存在として刷り込まれているのでしょう。

話は変わりますが、結果として同様に屋根が開くクルマではありますが、成り立ちによって微妙に呼称が異なる様です。

元来の言葉の定義からしたら・・・

最初からオープンボディで設計され、幌などで屋根状の覆いがかけられるものは

“クローズにできるクルマ≒屋根なしが基本形状”

であり、この手のクルマはメーカーにもよりますが、バルケッタ、ロードスター、スパイダーなどと呼ぶ様です。

一方、最初はクローズボディで設計され、後付け的に屋根が取れる構造にしたものは

“オープンにできる≒屋根ありが基本形状”

であり、この手のクルマはカブリオレ、コンバーチブルなどと呼ぶ様です。

ただ、屋根の素材がメタル(ハード系素材)だったり、幌だったりがあり、由来などもまちまちのため必ずしも上記の分類に合わないものもあるのですが、最もややこしいのは

MAZDA ROADSTER(NC、ND)ですかね?
ロドスタは屋根なしクルマとして開発されているのでまさにロードスターの名に相応しいのですが、RFという、電動開閉機構を積んだグレードもあります。これって一体どっち?と悩みます(車検証には通常のは幌、RFはなんと書いてあるのかな?)

と、屋根のないクルマに対する国ごとの考え方がなんとなくわかったので、これからもずっと大事に維持していきたいですね(結局何にも変わらない)。
ブログ一覧 | カプチーノ | 日記
Posted at 2021/09/19 17:30:55

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この記事へのコメント

2021年9月19日 18:48
NBにはロードスタークーペなる車も有りましたしね(´∀`;)

車名がジャンルを否定する・・・・
コメントへの返答
2021年9月19日 18:51
確かに・・・・
車名が分類を根底から破壊している気が・・・・
そう言えばK~Openが語源のCOPENにもクローズドモデルがありましたねぇ・・・
2021年9月19日 18:57
コペンクーペでしたっけ?
カーボントップで
あれだけで30万するとかなんとか(´∀`;)

二代目コペンは綴りがKOPENになると直前まで噂されてましたが
結局COPENに落ち着いちゃいましたしね(´∀`;)

コメントへの返答
2021年9月20日 13:55
カーボン大好物な私は今でもカーボンルーフ導入を悩んでいますよ(爆)
コペンや確かS660でもカーボンの社外ルーフがあって、えらい値段だった様に記憶しています。頭上が軽いってのはメリットありますが、カーボンはやっぱり贅沢素材ですねぇ・・・
COPENって呼称は自分は好きですよ。英語だと案外Kから始まる言葉って少ないんですよね。なのであるいは輸出を睨んでいたのいかな、二代目コペンは・・・
2021年9月20日 0:27
考察ご苦労様で~す♪
成り立ちまでは真剣に遡ったことは御座いませんでしたw
オープンカーはやっぱり特殊な領分と捉えちゃう方ですね~♪
幼い時から月極め駐車場育ちでしたので、自家用で2~3台車を持つことは不可能だと思い込んでおり~ドアの枚数に関わらず家族構成から4シーター以上で考えると~おのずとクローズボティなセダンが筆頭にw
若い頃はバイクに乗っていたので~風を感じるならバイクで♪みたいな考えもあったのは確かですが~同じ車重で安全性を考えると?腕もないのに高速で何時もキンコンカンコンさせていた時代はクローズド必須とか考えてました(コスト面でもオープンよりクローズの方が有利な筈なのでw)
ロド・NA系もハードトップではなく~クローズドも考えられていたとか?いないとか?聞いていた時には~クローズドボティーで設計されていたらあと20kg軽かった?みたいな話を聞いた時に~「惜しかったなぁ~」と考えてしまったシトリですw
宝くじが当たって新しい車で2台持てるなら~BMの2尻グランクーペ(4ドア)にロータス・エリーゼ辺りしょうか?w

by今年もフィールダーの車検を通す貧乏人
コメントへの返答
2021年9月20日 14:06
軽とはいえ四半世紀もオープンカーを持ち続けることができ、きっと幸せな人生だったと思います(もうすぐ終わりそうな物言いだな、これでは)。
自分はバイクの洗礼を受けずに育ってきたので(親がバイクは許してくれなかった)、また家族は車を持っていなかったので(親父もお袋も免許なし)、自分が最初に買ったのは4ドアセダンで、以後“ドア4枚”が我が家の標準仕様です(RX-8はドア4枚の扱い←ワシ定義:爆)
なので自分が免許取ってからは結婚前は実家家族を乗せるために、結婚後は自分の家族を乗せるために4ドア車をずっと運用してきていますので、その反動がカプチーノ、って感じです(笑)
でもこのカプチーノの導入から維持まで一貫して勤務地工夫もしてきたし、職業ですら大きな影響を受けています(まぁ車維持のための人生なのかも)。でもそれはそれで楽しくやってきたし、別に後悔もしていません・・・
そんな車遍歴ですが、ロドスタは今でも引っかかる存在です。もちろん普通車のオープン2座なんて到底所有できないですし、そもそもカプチーノを手放す気もさらさらないのですが、日本でのオープンカー許容を構築し、ライトウェイトカーを世界に再認識させてその後に続くトレンドを構築した功績は計り知れません。オープンが良かったかクローズでもう少し軽量にした方が良かったかはなんとも言えませんが、自分としてはオープンで作ってもほぼ1tで作れたのだから、十分軽量で楽しく仕上がったんだと思いますよ♪それにオープンってやはり非日常性は抜群なので走りの良さだけでない楽しみが確実にあります。
もし自分なら・・・・
宝くじ当たったら多分トチ狂ってスーパーセヴン行っちゃいそう・・・・
2021年9月20日 22:22
なんだか色んな論法が混ざっているようなww

乗用車の車検証表記は、「箱型」「幌型」の二択だと思いますよ。
ほかの表記は見た記憶がありません。
官僚が、メタルトップやタルガなんて分かる訳ないんですよ。幌型でひとくくりですねww
コメントへの返答
2021年9月20日 23:08
そうですか、日本の車検分類だと幌としかならないわけですね・・・
まぁ、多少はしょってはいますが、屋根空きクルマに対するお国事情やネーミングルールは事情が様々だし、紋切り型には分類できないのでかなり強引にまとめてあります。

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「想定1歳らしい http://cvw.jp/b/108746/47732213/
何シテル?   05/20 08:17
静岡県某所でカプチ&RX-8を所有しとります♪ カプチは購入後青空駐車→フルボディカバー→簡易ガレージ→自作木製ガレージ(1号)まで行った後でヤサをRX-8...
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