ダム巡り　　岡山県　苫田ダム

苫田ダム（とまたダム）

吉井川河口の児島湾から約90km上流に建設された
岡山県内では初めての国土交通省直轄の重力式コンクリートダム
ダムによって形成された人造湖は旧奥津町に建設されたことなどから
公募により奥津湖（おくつこ）と命名
湖底には旧奥津町の中心部があります

記事はウイキペディアより引用

構想浮上から42年後の

1999年（平成11年）6月に苫田ダム本体工事起工式が行われ、
総事業費1940億円をかけて2005年（平成17年）3月に完成

ダム型式
重力式コンクリートダム
堤高74 m 堤頂長225 m
堤体積300,000 m³
流域面積217.4 km² 　湛水面積　330 ha
総貯水容量
84,100,000 m³
総貯水容量84,100,000m3は
岡山県内のダムでは新成羽川ダム、湯原ダムに次ぐ規模


有効貯水容量
78,100,000 m³

利用目的
洪水調節・不特定利水・灌漑
上水道・工業用水・発電

事業主体
中国地方整備局
電気事業者
岡山県企業局
発電所名
（認可出力）
苫田発電所 (4,600kW)
着工年/竣工年
1972年/2004年

ダムによる水没面積は330ha、水没農地面積は155ha、

水没戸数は504戸（奥津町477戸、鏡野町27戸）に上った
左下赤い部分がダムの場所　右側がダム湖に沈んだ旧奥津町中心部です

非常用洪水吐には、重力式コンクリートダムとしては
国内初のラビリンス型自由越流頂が採用
これは越流堤をジグザグ型にして堤長を長く取ることで、
同じ越流幅でも直線型より放流量を多くすることができる特徴があります

ラジアルゲートを見るため見学室へ

見学室よりの眺望

水位を維持するためのゲートは引張りラジアルゲートという、
上からゲートを引き留めた形状をしており、これは国内2例目の採用

このゲートの上は見学室となっており、

放流時には水の流れを間近で見ることができます

次は展示室へ

ダムの風景

苫田鞍部ダム



苫田ダム左岸の上流約300m先に建設された

高さ28.5mのロックフィルダム
、第2ダム・脇ダムとも呼ばれる
この箇所は地形が馬の背（鞍部）のように低くなっており、

苫田ダムによってせき止められた水が満水時に溢れてしまうため、

それを防ぐ目的で建設された。

ロックフィルダムは石や土で造るダムであるが、

苫田鞍部ダムは遮水材としてのコアー原石が求めにくいことや工期短縮のため

貯水池側の表面をコンクリートで遮水するCFRD（コンクリート・フェイシング・ロックフィル・ダム）が採用

河川
吉井川水系吉井川

ダム諸元
ダム型式
ロックフィルダム

堤高28.5 m 　堤頂長　259 m

堤体積
180,000 m³

事業主体
中国地方整備局
着工年/竣工年
1972年/2004年