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プリウスPHVと現行インサイトの見積もりはもらっていましたが、インサイトは運転したことが無く、ディーラーに試乗してもらいに行きました。場所は足利市内の地場ディーラーさんであります。
インサイトのグレードはEXのホワイトパールです。
小さいディーラーだったので、インサイトがどこに仕舞ってあるかわかりませんでしたが、洗車されて出てきました。

とりあえず、運転席に座ってみます。まず、ハンドルとシートの位置を合わせました。プリウスのシートと違って肩幅までサポートがあるシートで少しこちらのほうがよいかなと思いました。表面のスポンジも少しプリウスより硬いです。
メーターのハイブリッドインジケーターのボタンも、ホンダセンシングのボタンも、ハンドルの左右についておりまして、少し賑やかです。プリウスは一部のクルコンのスイッチが右後のレバーになっているので、それになれていると右親指が少し忙しく感じるかも。

センターコンソールは大きめで、シフトレバーは無くすべてボタンで行います。エレクトロギアセレクター？みたいな名前になっておりまして、ジェイド以下のHEVにあるプリウスのようなレバーより高級な扱いなんでしょうけど、どうせこんなに幅を取るならカムリ／カローラスポーツみたいなトラディショナルなタイプでもよかった気がします。
見回した質感はプリウス以上カムリの廉価グレードといったところで、ダッシュボードにも人工皮革が張ってあります。アテンザといい勝負かな。プリウスはピアノブラックのセンターガーニッシュと、左右エアコンのメッキリングがアピールポイントですが、高級感ということではインサイトのほうが上かな。広々感としてはプリウスのほうが上で座りがアップライトであることとセンターコンソールやナビとも距離があるためで、インサイトのほうがややタイトです。しかしこの高めのセンターコンソールはFR車やカプチーノみたいですね。中には12Vバッテリーが入っているそうです。

走り出してみると期待したとおりモーターとエンジンの駆動力の境目はありません。宣伝されているとおり街中ではモーターでしか駆動しないためです。プリウスも試乗記を読むと切り替えがスムーズと書いてありますが、はっきりと切り替わりはわかり、エンジンが掛かると少しがっかりしますしモーターの駆動が抜けると明らかに加速Gが落ちるのでこの辺を気にする人はプリウスでもPHVのほうがよいと思います。
足回りは･･･何というか昔からのホンダの伝統で少しストロークが短いのかなと思わせるような突き上げがあります。といっても、突き上げられたところのタイヤだけ響くことは無くボディそのものはフラットなので乗り心地を悪く感じることは無いです。ただ、トヨタなんかに慣れている人はちょっと違和感を感じるかもしれません。私自身はプリウスユーザーですが、ホンダのこの設定もはっきり言って好みです。

カーグラフィックでは無理やりプリウスの高いグレードとインサイトを引き合わせていましたが、インサイトの価格帯はナビが標準であることをいれても20～30万円は高く感じるものです。プリウスもHEVなのでその分高いですが、基本カローラ超からカムリ以下のサイズと価格を守っています。Cセグメント直球勝負ですね。
一方インサイトはシビックベースなのでCセグメントなのですが、アテンザみたいな大きさと高めの価格でDセグメントを伺おうとしています。一番安くてもレガシイのベースグレードよりは30万円高いですから、オーバーラップはしているのです。そこがこの車を買うことに二の足を踏んでしまう理由になっているかと思います。インサイトを擁護する人は、Dセグ並みに運転席周りは高級感があるじゃないかというだろうし、高いという人はCセグを思わせるところ（トランクの内張りや後席まわりが安っぽい）があるじゃないかというでしょう。

ちなみに試乗車の燃費計は17Km/Lを示していました。せっかく作った1500ccのi-MMDなのだからもう少し伸びて欲しかった。次のフィットはこのパワートレインで行くのでその時は20Km/Lはいくと思います。でも、1800ccのTHSよりやっぱり大きいこのi-MMDはフィットに収まるのでしょうかね･･･。

今日はめずらしくプリウスの悪口など。
51プリウスのエクステリアは、正直僕もよくないと思っています。歌舞伎顔、でもCH-R以降を見て、プリウス的ポジションならここまで行かないとだめなのかなと納得しましたが、買い換えた理由は正直燃費がよくなっているかなという予想と、セーフスティセンスPが付いているからです。この点はすごくあたり！でした。

エクステリアよりインテリアのほうが不満が多いかも。Eグレードなので安っぽいのはしょうがないけど（といってもセンターコンソールが無いことぐらいしか差は無い)」、シフトレバーの位置と走行モード切替の位置が遠くなったのが一番イヤ。

30プリウスは突如大きなセンターコンソールが付いて従来からのユーザーには不評でした。ベンチシートのように移動できないからという感じ。しかし、運転席・助手席間を移動することはあまりなく、でっかいセンターコンソールにあるカップホルダー、シフトレバー、走行モード切替は、そちらに目を向けなくても操作できて便利でした。まあ、トヨタとしては「元の位置に戻した」という気分なのでしょうけど。

またルーフ頂点の位置も20プリウスと同じような位置に戻りましたが、後席の天井が低いのはよくない。カローラスポーツは後席がメチャせまいのだから、プリウスはもう少し広いほうがよいと思います。51プリウスからカロスポへの入れ替えも考えましたが、後席に乗ってこれは人は乗せられないなと思いました。カプチーノに乗るように身体をひねるか工夫しないとならないし。たぶん、親父は狭いというと思う。

30プリウスが継続生産でｾｰﾌﾃｨセンスCでもいいから付いていたらそちらでもよかったかもしれません。