Abyssal Blackのブログ一覧

と言ってもクルマネタじゃありません．

30年前の若かりし僕に，走りの楽しさを教えてくれたクルマが，8代目スカイライン（R32）です．
もちろん貧乏サラリーマンの身でGT-Rなんて買えるわけもありませんが，GTS-4モデルでも，胃袋がのど元まで競りあがるような事態に遭遇しながらも，クルマの性能に助けられて運転の楽しさを学びました．

そんな30年前のスカイラインの記憶がよみがえる曲があります．
山下達郎の「ターナーの汽罐車」
当時のスカイラインのCMに使われた曲ですが，哀愁を帯びたメロディが印象的でした．


「♪ 虹色のシャンペインを かたむける君の 見つめる絵はターナー おぼろげな汽罐車が走る…」


Joseph Mallord William Turner / "Rain, Steam and Speed - The Great Western Railway"

この歌詞が気になって気になって，調べた結果たどり着いたのが，この画です．
確かに「おぼろげな汽罐車」ですが，何もここまで「おぼろげ」に描かなくてもと思いつつ，妙に心に残った画でした．

これをきっかけにして，十九世紀のイギリスの風景画家ターナーにのめりこむことになったのですが，そんなターナーの展覧会が新宿で開催されていたので出かけてきました．
「ターナー 風景の詩（うた）」

ターナーの後期の作品は↑の画のように，光，空気といったその場の雰囲気が抽象的に描かれていてタイトルを見ないと何が描いてあるのか分からない作品が多いのですが，前期の作品は，実に分かりやすい風景画がその中核となっています．

分かりやすく言うなら，
"富野由悠季になる前の富野喜幸が作ったガンダム"
とでも申しましょうか．（分かんねーよ！

今回は，その分かりやすい前期の作品が中心に展示されています．

十代にはその才能を開花させつつあったターナーですが，その超絶技巧ぶりを如何なく発揮して，大自然の光と陰，空気感を表現しています．


"Somer Hill, Tonbridge"

一見すると自然が主役のようですが，しっかりと人間も描きこまれていて，実は自然と対峙/調和する人間が主役なのかもしれません．


"Fishermen upon a Lee-Shore in Squally Weather"

水彩を中心として，油彩，エッチングなど，多彩な技法による，穏やかな田園，険峻な峡谷，嵐の海などの迫力は，実物を眼前にしないと分からないかもしれません．

　　　　　
"The Passage of Mount St. Gothard, Taken from the Center of the Teufeles Broch, Switzerland"


こんな素敵な作品の数々をじっくり時間をかけて見て回ると，やれ信号が青に変わっても前のクルマが直ぐに発進しないだの，やれ割り込まれただの，やれ地元の軽トラがマイペース過ぎる（笑）だのとイラついていたことの何て小さいことか，と達観した気分になれます．

皆さんも，心が荒んでいると感じる一瞬があったなら，のんびり美術館めぐりなどいかがでしょうか？

何となく恒例となった房総遠足．

秋の遠足から半年が経ったので，いつものように愉快なお仲間たちと一緒に，梅雨の最中の房総に出かけてきました．
梅雨の中，わざわざ出かける酔狂な方も少なく，アクアラインも空いているだろうとの目論見でしたが...





朝のうちに雨が上がるとの予報にも関わらず，最初の南房総市の海岸では，この通り．



痛いほどの降雨となってしまいました．
このメンバーでは，雨に祟られることは希少だったのですが．

　　　　　

せめてこの先の富士山を，想像してくださいませ．


続いては，紫陽花で有名な日運寺へ．

　　　　　

寡聞にして，このお寺は知りませんでした．



本当は先週が紫陽花の最盛期だったようですが，まだまだ楽しめました．



雨の中の撮影は一苦労ですが，これだけの紫陽花を楽しめたのですから，苦労も報われたというものです．

　　　　　

ただ，ファインダに集中していると他の方への配慮が希薄になるのも事実．
気がつけば，ひとりぼっちの撮影会となっていたのでした（涙

　　　　　

「あんな奴は放っておいて，さっさと食事に行きましょ」

　　　　　

コスパ「は」良かったでしょ？

このあたりで雨も上がったのですが，引き換えに蒸し暑くなりました．
でも海風は，心地よかったですね．



道の駅では，今年の新作水着フェア？

　　　　　

男性用もあります（爆


内陸には，素敵なツーリングコースが充実しているところも，房総の魅力です．
高速コースから，極悪険道まで，充実の道揃えです．



ちなみにここは，外が晴れていても中では傘が必要な，謎のトンネルです．


いずれにせよ，締めのスイーツは欠かせません．

　　　　　

隠れ家カフェ？　なんて思っていたら，地元民には有名カフェ？

　　　　　


今回も，参加いただいた皆さんのおかげで，存分に房総を，そしておしゃべり，食事を楽しめました．
また次回（あるのか？！）も，よろしくお願いします．





＜おまけ＞

ちょうど帰宅時に，キリ番ゲット！

前回のチーバくん遠足から，半年以上が経ちました．

房総ラブにかけては並々ならぬ情熱を自覚している身としては，もう禁断症状出まくりです．

海岸沿いも内陸も魅力たっぷりの房総，出かけるならこんなコースかな．








何はともあれ，海を目指し，

　　　　　

地魚に舌鼓♪



海岸沿いのドライブを楽しんだ後は，



お買い物？　ソフ活？



ここからは内陸方向へ転進．
快走ロードから峠道，隧道と，メリハリのあるツーリング♪

　　　　　

これでちょうど100kmほどになるでしょうか．
一息いれるには，絶妙のタイミングですね．

　　　　　

うーん，これだけ楽しんで文句言ったら，罰が当たりそうです．

やっぱり，
ビバ，千葉！

毎年，この季節になるとうちの庭にやってくる奴らがいます．

ある日突然ニョキニョキと生え始めたかと思うと，一斉に開花するネジバナです．
年を追うごとにその数は増えていて，今年は，うちの庭の半分近くは，奴らに占拠されてしまいました．




花の寿命は一週間ほどなので，せめてこの間だけは，と優しく見守っているのですが，

今年は突然変異がっ！


↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓

閲

覧

注

意

↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓


　　　　　

爽やかな初夏の気候の下，今日は横須賀まで出かけて来ました．
お目当は，横須賀美術館で開催されている「集え！英雄豪傑たち」です．

たまたま今朝，NHKの「日曜美術館」で紹介されていたのを見つけ，今月の17日までとのことだったので，家事を午前中に片付け，いそいそと出かけた次第です．







横須賀美術館は観音崎公園の一隅にあって，美術館以外にも散策などで楽しめます．
今日は美術館前の芝生では，気持ちよさそうに寛がれている方も，多かったですね．



海沿いの美術館らしく，館内も海の風景を巧みに取り込んだ構造になっています．




この展覧会ではそのタイトル通り，神代から戦国時代にかけての英雄・豪傑たちを描いた，江戸時代から近代の浮世絵，錦絵などが展示されています．
（美術館なので，以下の画像はインターネットからの借用品です）

多くの武勇伝を持つ英雄，豪傑たちですが，男女を問わず，その姿が生き生きと描かれていて，容易に感情移入してしまいます．

　　　　　

絵でしか情報を伝えられなかった時代だけに，現代の絵画とは違った気迫が感じられます．

武勇伝というだけあって戦のシーンが多く描かれていますが，
スサノオのヤマタノオロチ退治，

　　　　　

壇ノ浦の源平合戦，



川中島の上杉・武田の激闘



等々，有名な場面ばかりなので，それぞれを作者がどのように解釈したのかを想像するのも楽しいものです．

この美術館のすぐそばの走水神社に祀られている女神様も，しっかり参加です．



中には，武将を描いているにも関わらず，こんなロマンチックな作品も．

　　　　　


約２時間で見終われる規模でしたが，無駄な作品が無い，充実した展示でした．
歴史上の日本の英雄に興味のある方には，オススメの展覧会です．

今月の17日までなので，お早めに！
あ，JAF割引もあるので，会員の方は会員証をお忘れなく．


こんな駐車場での出会いも