昨年の大型連休の際には,
「とりあえず今年は我慢.来年はこの分も楽しもう!」
なんて思っていたのですが,どうやら見通しが甘かったようです.
うー,こればかりは誰に文句言っても始まりません.
仕方ないので,地元の神様に,恨みつらみ.... いや,今度こそ,とお参りしてきました.
旧相模国二之宮,川勾神社.
密を避けて,朝食前に参拝.
当然社務所なども開いていないわけですが,静まり返った境内というのも,実に清々しくて気持ち良いものです.
疫病退散!
ところでこの川匂神社,旧相模国の二之宮という位置付けにはなっていますがそう決まるまでの間に,現在の一之宮,寒川神社との間に相当な確執があったとか.
かつてこの辺りは相武(さがむ)と磯長(しなが)という国に分かれていたのですが,これらの国が合併して相模国となるときに,新しい国の一之宮は,相武の寒川神社にするか,磯長の川匂神社にするかで結構な争いがあったのだそうです.
争ってばかりでらちが明かず,やはり地元の比々多神社の仲裁でようやく争いは収まったのですが,その条件が,
「決着は翌年に」
もう二千年近くもの間,日本人って進歩してないのですね.
今でこそ一之宮は寒川神社とされていますが,実質的には川匂神社も,寒川神社と同列の一之宮と言っても良いのかも?!
とにかく,今度こそ皆さまの辛抱,努力が報われて,緊急事態宣言も最後となりますように.
ところでこの川勾神社の作り,個人的には結構気に入っているところがあります.
それは,一の鳥居から石段,そして本殿に向かって真っすぐに伸びる参道.
さて,ここからが神様オタクの独り言コーナーになるわけですが,
あ,帰らないで....
スコーンと通った参道って,見ただけでも気持ち良いもんですが,中には曲がりくねった参道を持つ神社もあります.
参道をわざわざ曲げる目的って,何なのでしょう?
地理的に参道を曲げざるを得ないところもありますが,真っすぐ作ろうと思えばできるのに,わざと曲げているような神社も.
今のところ理由は謎のままなのですが,それっぽい説明としてあるのが,
本殿に祀っている神様に,真っすぐ外に出てほしくないから.
中国の庭園でよく見られる作りに,九曲橋というものがあります.
出典:https://ameblo.jp/majyo-momo-luka/
ギザギザに作られたこの橋,由来は魔除けなのだそうです.
邪霊,悪霊の類は真っすぐにしか進むことができず,このように曲がった通路は通れないと信じられいるのです.
はいそこ,「曲がれないなら溝落とし」とか言わない.
大陸から渡ってきたこの考えが,神社の参道にも適用されているのではないでしょうか.
逆に言うと,真っすぐな参道は,地元の人々はそこに祀られている神様を,邪霊,悪霊とは捉えていない,と言えそうです.
地元の人々に愛され,大切にされている神様って,他所から見ても心が和みませんか?
あ,決して参道が曲がっている神社の神様が嫌われている,という意味じゃないですよ.
そんな神様だからこそ,丁寧に祀る必要がある,ってことだと思います.
ふぅ~,久しぶりの神様ネタ120%の記事,書いた方は大満足ですが,最後までお付き合いいただいた方,いらっしゃいます?
何はともあれ,堂々とお出かけできる時が一刻も早く,戻ってきますように.
【オマケ】
↓ この写真に違和感を感じる方,立派な神社オタクです(笑
Posted at 2021/04/25 19:09:14 | |
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