もう先週の話になってしまいましたが....
発端は,
shifoさんのつぶやき.
焼きまんじゅう,知る人ぞ知る群馬の伝統郷土食です.
基本的には,「蒸して作ったまんじゅうを竹串に刺し、黒砂糖や水飴で甘くした濃厚な味噌ダレを裏表に塗って火に掛け、焦げ目を付けたもの(Wikipediaより引用)」ですが,個人的には,そのフワフワな触感と濃厚で甘い焼き味噌ダレのコラボが,他の追従を許さない日本独自のスイーツだと思っています.
ですが残念なことに,かみさんはこれが苦手ということで,なかなか賞味する機会がありませんでした.
というのも,焼きまんじゅうは作りたてでないと食べられない(冷めると噛み切れないほどに固くなる)ので現地以外では手軽に食べられるものではなく,
「なんで好きでもないもののために,わざわざ出かけなきゃいけないの?!」
となるわけです.
ところが今回のつぶやきで,禁断症状が発症.
まさにメシテロでした.
焼きまんじゅうを食べなくても,そこには太田焼きそばもあるじゃないか!
という理屈をこねて,わけの分かっていないかみさんを引っ張り出しました.
(うーん,shifoさん家に似てきたなあ....)
目的地は,太田市の「助平屋」さん.
創業以来100年近く経つという,老舗です.
なかなか個性的な屋号ですが,公平な気持ちで人と接し,時には助けたいというのが表向きの由来だそうです.
「表向き」があるならその裏には真の由来があるわけで,焼きまんじゅうで膨れたお腹を女性の膨れたお腹に例えて....
とにかくそんなお店に行ってきました.
で,駐車場に車を停めたところで,たまたま通りがかった店員のおじさんがナンバーを見ながら,
「まんじゅう食べに来たの?」
「はい,そうですけど?」
「へぇ-,そんなに遠くから,ほんとに好きだねえ」
数日前にもマニアックなご夫婦がいらっしゃったはず,とは言えませんでした.
店内の様子は,
そちらの物好き夫婦のブログに詳しいので割愛しますが(笑,
メニューは基本的には焼きまんじゅうと焼きそばしか無いのに食券の受付窓口がそれぞれに分かれていて,意外とシステマチックな構造になっています.
最初に出てきたのは,焼きそば.
いわゆる太田焼きそばですが,この厳密な定義というものは無く,各お店が結構自由に作ってるんですってね.
ただ基本は,太麺,こってりと濃厚なソース,シンプルな具材だそうで,こちらのは基本に忠実な焼きそばになっています.
味の方は見たまんまなのですが,これが後を引く味.
この太麺にはこの濃厚ソース以外はあり得ない,と断言できるかもしれません.
で,しばらく待ったところで焼きまんじゅうの登場.
上にも書きましたが,焼きまんじゅうは出来立てでないと美味しくいただけないので作り置きができず,どうしても時間がかかるのでしょう.
フカフカの白まんじゅうと濃厚な甘辛い味噌だれという組み合わせを,熱々のうちにいただく,
なんて贅沢なんでしょう!
更には,タレがじっくりしみ込んだところに炭火でカリっと焼かれた,まんじゅうの側に付いた皮も最高です.
いわゆる「餃子の羽根」ですね.
「私,嫌いだって言ってるのに,こんな大きいのを二つも食べろって?」
心配ご無用.
四つともいただきました.
本当はマヨネーズのトッピングなんかも気になっていたのですが,さすがにひとりで八つは....
完成品を持ち帰れないっていうのも嬉しいような,悔しいような....
食べ物の好き嫌いは人の嗜好なので他人があれこれ口をはさむものではありませんが,
食わず嫌いはもったいない!
Posted at 2020/12/13 18:56:51 | |
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