最近のプジョー車に取り入れられている独自の技術,i-Cockpit.
今回,縁あって308のオーナーとなったわけですが,果たしてその実力やいかに?
二週間使ってみての感想を少々.
結論から言うと,
「i-Cockpit,侮りがたし」
i-Cockpitを試すのに参考にしたのは,新しく発表されたリフターの紹介で使われていた,この写真.
(C) Peugeot
意外と腕を下げてステアリングを握っているように見えませんか?
これをちょっと真似て調整してみました.
こんな感じ
シート高もちょっと上げて,
ステアリングちょっと下過ぎ? と感じるほど,思いきってここまで下げると....
・メーター類の視界をステアリングが干渉しない
この状態になって初めて,ヘッドアップでしスプレイの実力が発揮できると言えるのでしょう.
普通に前方を見ていると視線移動が少なく,ごく自然に各種情報が目に入る感じです.
また,右左折,コーナリングの際にも,腕がメーター類の邪魔になることはありません.
・腕に不要な力を加えることなく操作できる
リラックスしてハンドル操作ができるということは,その分,周囲状況が把握し易くなります.
また,自然な操作でクルマが挙動を変えることは,クルマとの一体感が強く感じられ,運転が楽しくなります.
安全に,かつ楽しく運転できる,これこそ最近のクルマに求められる第一義ではないでしょうか.
ステアリングが小径,かつ上下の弧部分が直線状に加工されているため,ここまでステアリングを下げても,運転,あるいは乗降時に邪魔になることはありません.
ステアリング,ヘッドアップディスプレイ,シート,これらが有機的に結びつくことによって,i-Cockpitは一つのシステムとして完成されているのですね.
ただ,ちょっぴり残念な部分も.
メーカーによれば,i-Cockpitの構成要素には,センターに位置する液晶タッチスクリーンも含まれているのですが,これが今ひとつ効果的に活用されているとは感じられません.
おそらく左ハンドル仕様のスクリーンをそのまま右ハンドル車に移植したため,オーディオ,空調,ナビといった頻繁に操作するボタン類が遠くの左側に配置されてしまい,右側には,一度設定すればほとんど使用しない「設定」や,どのような使い方が想定されているのかがよく分からない「写真」といったボタン類が配置されており,運転中の操作を阻害する要因となっています.
(せめてユーザ設定で配置を変えられれば…)
すでに他の多くのユーザの皆さんからも指摘されているエアコンの設定も含め,運転系の操作性が優れているだけに,この辺りの残念さが際立ってしまいました.
しかも,この字体は中国語フォント?
i-Cockpitというとステアリングの上からメータを見ることだけが注目され,運転者はこれに慣れることができるか,という感じでレポートしているメディア記事が多いように思うのですが,二週間乗っただけでも奥の深さを感じました.
これから,まだまだ新発見があることを期待したいですね.
Posted at 2020/05/06 17:54:36 | |
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