よくこの車のことは「優等生」という言葉で表現されます。残念ながらそれは決して誉め言葉という訳ではなく、どちらかと言えばむしろ「とがった部分が無く、おもしろみがない」というような意味合いで使われることの方が多いようです(特に自動車評論家の方々からは…)。しかし、納車されて一年、走行距離も24,000kmを超えた今、あらためて「本当にそうだなあ」と思います。
いわば誰にも我慢を強いない車とでも言うのでしょうか、高い運動性能は箱根や奥多摩、さらにはサーキットの走りで実感できました(自分にそれが使いこなせていないことも合わせて実感させられましたが…涙)。その一方、5名フル乗車の長距離ドライブや楽器などの機材の運搬、燃費のよさや街中での取り回しなど、実用性においてはまさしく「GOLF」!けちのつけようがありません。通常であれば両立することが難しいこれらの要素を、本当に絶妙な味付けで両立しているのがこの車なんでしょう。運転する人、同乗する人、いついかなる場面でも「我慢することが無い(少なくとも「少ない」)」車というのはそうそうあるものではありません。売れるのも納得できます。
ただそれだけに、自動車評論家の方々がどちらかと言えば否定的な意味合いでこの車を「優等生」というのもうなずけます。それが証拠に、だからこそこの車を自分好みのものにしようと、いわば自分好みの「とがった部分」を作り出そうと、僕を含むみなさんが「車いぢり」の道にはまっていく訳です(笑)。
もっともこの「とがった部分」を作るという作業は、ともすると、へたくそな床屋さんが左右の髪型をそろえるために右を切っては左を切り、それに合わせてまた右を切る…というような無間地獄に陥る怖さも備えています(笑)。例えば僕を例にすればマフラーとエアフィルターを交換したことで高回転での抜けは確実に良くなりましたが、その分日常使いの低速トルクが若干犠牲になっていることは、ほんの少しであるとは言え否めません。同じように例えば、パワーを上げていけば当然そのパワーでも確実に「止まる」能力が必要になってきます。速度が上がればその速度でもコーナーを曲がることのできる足回りが必要になってくる(というか、「欲しくなってくる」笑)。
higemasさんのお車を運転してあらためて実感しましたが、このお車のようにもともとのバランスはそのままに、それぞれのベクトルを均等に持ち上げていく…というのがこの車のチューニングの理想なんだろうなと思います(あ、あとマフラーは必須でしょう!ね、higemasさん→笑)
いやー、あらためて「車いぢり」は奥が深いですね(笑)。
(写真はアピタ長津田でのhigemas号!ちなみにお隣はRの旦那さんの「エアフォースわん」です)
9月15日 65.8kg 20.9% 8 1500kcal 22.8
→ついに念願の65キロ台です!何とかこれを維持できればいいんですが…。
Posted at 2006/09/15 19:58:17 | |
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