大型バイク人生、一旦終了します。

先週(金曜夜)、急に思い立った「大型バイクを降りる件」ですが、時間が経つと未練タラタラになるのでさっさと行動に移りました。

土曜の夕方、半年前に購入したバイク屋さんへ...
店長とはそれこそ十数年の仲なので本当の事は言えず、「来年のGW明けまで冬眠で乗らないけど、その時下取りするのと一旦売却するのはどっちがお得??」という設定で売却見積を取りました。

買い替えて半年という車体故に時間の割に構値落ちがある筈なのですが、結果的には買取相場85〜90万に対して3桁万超えで取って頂ける事になりました。


土曜深夜、妻にその件を切り出そうとしたのですが… 中々声を掛けることが出来ない。
妻は「自分のバイク好きさ」を良く理解しているため、引き留めのリアクションが怖かったのです。

最初「明日の朝、バイク乗ってもいい??」と話し始め
続いて、声を絞り出すように「俺、バイク降りることにしたんだ」と伝えると「なんで?? バイク乗るの好きなのに降りるのよ!! 訳分かんないよ!!」と想像に近い反応

「俺、妻子を養わないといけない身分だし、俺だけの趣味で独りの時間や大金使うのに気兼ねして、どんどん辛くなってきた...」とか、押し殺した声で話してたら、何でか涙がボロボロ出てきてしまった。(ホントダサい)

妻にはあんまし理解されなかったけど、これで「バイクを降りる宣言」は何とか出来ました。



次の日曜、最後のライディングの日
別に大した距離は走らないのですか、何故だか前日夜にきっちり準備してしまった俺。

本日のテーマは、今日でこのマシン・そして大型バイク自体降りるという思いを持って走り、納得した上でそのまま車体をバイク屋さんに持って行く事でした。

いつもの道志のワインディングを走らせながら「バイクに乗らなくなったら殆ど来なくなるだろうな」と思うと結構寂しい。
いつもの風景が、何となく故郷を後にする感覚に似て人懐っこく思えてきました。

　　

今日も相変わらずバイクは良く走るし爽快なんだけど、これは俺のエキサイティングな欲求を満たしてるんだと再認識
社会人になってから、スーパースポーツ系のバイクの方ばっかりに心向いてしまいましたが、それはバイクでスカッとしたい欲求が強かったんだと。

「バイクを今日降りる」と思って初めて本質的な欲求が顕在化してきたようで、次乗るのであれば「前 (道路)」だけでなく「周り (景色)」も見渡せるようなバイクに乗りたいなと本当に思いました。

結論「バイクには未練あるけど、このバイクとはサヨナラ出来る」
これで、バイク屋に持って行く踏ん切りがキッチリ付きました。



夕方、速攻でバイクを持って行く俺
最後の最後に2万円売却金額を上げて貰って、店長いつもスイマセン!!
(ちょっと嘘付いちゃいましたけど、次また買う事があったら指名します)

自宅に車で送って貰った後、早々バイク置場を片付け
バイクカバーやらロック類、そして今年設置した充電ステーションも撤去する事にして、まるで元々バイクが置いてなかったかのようにキレイに物置に押し込みました。
(自転車置き場にしては、なんか広々し過ぎている感があり哀愁を誘います...)



現時点でバイクが無くなって1日ですけど。割かし冷静にしています。
多分、自分的に「趣味で実は迷惑掛けてます感」が少なくなった面がそうさせるんじゃないかと。

バイク自体には未練もありますし、春が来たらまた無性に乗りたくなるかもしれません。
来年じゃなくても、バイクに乗っても自分の心が痛まない環境・立場になったら復帰したいですし。

でも、明らかに欲しいバイクの趣向が昨日時点でキッチリ変わったのには驚いています。
今後、スーパースポーツ系のバイクに乗ることは恐らく無いと思います。

そういえば、この感覚って何かに似てると思ったら... (爆)
結婚するなら、目立つルックスの人より気立てのいい女性っていうのと一緒やね。(爆)