前述記事のとおり、RXを1泊2日で代車で出して頂き、
その間試乗してきました。
私はSUV系の車両にまともに乗るのは初めてなので、
その違和感含めのインプレッションとなります。
あくまで個人的な印象なので、
人によって捉え方は様々だと思います。
対象車両
レクサス RX200t (現 RX300)バージョンL
●エクステリア系
・フロントグリルデザイン
スピンドルグリルはFスポーツのメッシュグリルでは無く
通常の横縞模様ですね。
SUV系の為グリル面積も大きいです。
・20インチアルミ
アルミホイールは20インチ装着ですが、
タイヤ外径が大きく、235/55R20と偏平率もあるので、
タイヤの肉厚があり、あまり目立たない印象でした。
・コーナリングランプの使い勝手が良い
フォグランプの横に小さくコーナリングLEDランプが設置されていて、
夜間にステアリングを切りながら前進すると
コーナーの先を照らしてくれます。
LEDなのでクッキリ明るいです。
夜の山道や暗い駐車場で役に立ちますね。
大きな車体だからなおさらでしょうか。
・前後シーケンシャルウインカー装備
今流行りでしょうかね。
フロントはツブツブ感は少なく、自然に流れている感じで
良いですね。
リヤもシーケンシャル式ですが、
リヤは完全な粒ですね。
分割式テールランプの構造上なのか、これは仕方ないと思います。
●快適装備系
・
オーディオの音質が良い
マイクロSDカードを移して、
いつも聞き慣れている音楽で比較。
重低音が効いているのと、音の拡がりがRCより良い印象でした。
ともに非マークレビンソン車両ですが、
それでも違いは感じられました。
・アラウンドカメラ
バックに入れるとLS同様パノラミックビューモニターが起動して
周囲の状況がわかります。
通常の走行中にも切り替えすると前方カメラや両サイドの映像も
常時表示されている機能も便利ですね。
・カップホルダー2段階調整式
これがかなり重宝しました。
センターコンソールのドリンクホルダーの深さが調整できるので、
普通の缶コーヒーは浅く、500mlペットボトルは深く調整して、
同じ高さにできます。
車両構造上、センターコンソールの高さに余裕のある
SUV系車両だから、
カップホルダーも深くできるんですね。
いや、FF車両でも可能なのかな?
今度出るESはどうなるんでしょうね?
・リヤの快適装備も充実
リヤセンターのアームレストを倒せば、
ドリンクホルダーとコンソールボックスが付いています。
フロントセンターコンソール後方には
エアコン送風口とリヤシートヒーター調節パネル。
アクセサリーソケットとAC100V電源が設置。
リヤドアにも専用のツイーターが付属。
後席でも快適に過ごせそうです。
●インテリア系
・インパネスイッチ系多し
セダン・クーペ系よりも車内空間と高さに余裕があるからか、
インパネスイッチも多く、判り易く設置されている印象でした。
LSやLCはインパネのデザイン重視と省スペースのためか
スイッチを少なめにして
ディスプレイ上のスイッチ操作にしたりしていますね。
それよりも実際にスイッチがこうして並んでいたほうが
直感的に操作が可能ですね。
・メーターは従来のアナログメーター式
グレードによりますが、今回のRXは通常のアナログメーター式。
センターに液晶ディスプレイがあるオーソドックスなタイプです。
しかしFスポーツの可動式デジタルメーターに慣れてしまうと
少し物足りない感がありました。
・センターのアナログクロックは質感高め
メッキリングに覆われた時計は
RCの時計より質感は明らかに上でした。
そして電波式なので時刻の微調整不要なのが羨ましいですね・・・
・リモートタッチの使い勝手
リモートタッチパッドは指でなぞるタイプで無く、
物理的なマウス?っぽい物を動かしてクリックするタイプ。
慣れの問題かもしれませんが、
私的にはRCのタッチパッドのほうが好みでしょうかね。
・タッチレスパワーバックドアは起動音が大きめ
リヤのハッチはスイッチ一つで自動開閉。
しかし起動の際の「ピーッ」という電子音が大きめで
夜間に静かな住宅街で頻繁に開閉する際には
ちょっと気を使います。^^;
・エアコンの効き、シートの快適性、座り心地
運転席・助手席は当然ヒーターとベンチレーションどちらも搭載。
夏・冬ともに快適です。
RCと違い「レクサスクラスメイトコンシェルジュ」搭載の為
エアコンやシート空調含め、フルオートにもできますが、
個人的には手動で調節したい派です。
車内空間が広い為か、夏場の炎天下、
RCよりもエアコンの冷えが少し弱く感じました。
・ナビゲーションディスプレイはかなり大きい
現行RCよりも大型の12.3インチディスプレイは
充分な大きさですね。
2分割表示にしても余裕の大きさ。
インフォメーション含めると3分割にもなるので
使い勝手は充分良いですね。
しかしこれも個人的にはオンダッシュタイプで無く、
他のセダン・クーペのようなインダッシュで
ディスプレイがスマートに収まっていたほうが好みです。
・ウッドパネル内装は好みによる
バージョンLはセンターコンソールと
ステアリングスポークの一部が木目調パネルになっています。
ただこの手の光沢パネルは全般的に指紋や皮脂が
付着しやすい為、これが良いかどうかは人それぞれでしょうかね。
●電子装備系
・「
Lexus Safety System +」搭載
現行LSの「
Lexus Safety System +A」よりは1段階劣りますが、
全車速対応のレーダークルーズ。
車線キープステアリングアシストのLKA搭載。
これもLSのLTAの下位互換でしょうか。
緩い高速カーブなら自動操舵してくれますが、
ステアリングから手を離してしまうと機能解除されてしまいます。
・カラーヘッドアップディスプレイ搭載
最近の車種では広く搭載されるようになってきましたね。
無くても一向に困らないですが、
あればあったで視点移動が少なくなるので便利でしょうか。
LSでは少々視界の邪魔に感じた事もありましたが、
RXのようにフロントガラス面積が大きい車種だと
そこまで邪魔には感じませんでした。
私は座高が低めなので、
最初はディスプレイの表示が見切れてしまっていましたが、
設定で投影位置の調整も、項目表示の選択もカスタマイズ可能です。
・電動パーキングブレーキ連動
Pレンジに入れると自動的にパーキングブレーキがかかるので、
乗り降りの頻繁な場面では、
操作に1アクション少なくなるのは便利ですね。
RCは足踏み式パーキングなのでその差は如実に表れてしまいますね。
・AWDの駆動モニター搭載
今回試乗したRXはAWDでした。
メーター中央のインフォメーションディスプレイには
AWDの駆動状況がモニターできます。
基本FF駆動ベースですが、路面状況によっては
リヤにも駆動を伝えているのが確認できるのは便利ですね。
最近のAWD車は乗った事が無かったので、
この手のモニターは最近のAWD車には
付いていて当たり前なのかはわかりませんが。^^;
●走行性能系
・シートポジションが高い
SUV系全般に言える事ですね、慣れの問題です。
他の車を若干見下ろす形になり、
個人的には少々落ち着かなかったです。
・重心の高さと車重の割には、コーナリング時のヨレは少ない
少し深めのブレーキング時も車体のノーズダイブは控え目。
少し勢いを付けたコーナリングでも
そこまでのロールやアンダーは無く、比較的安定していました。
・2Lターボエンジンは車重に対して力不足
今回のRX200t AWDはカタログ車重では1970kg。
それに対しエンジン出力は238ps 35.7kgf。
実際に乗ってみた印象では、
カタログ通り低回転重視のタービンなのか、
トルク感は出ています。
出だし加速のレスポンスは悪くはありません。
しかし高速道への合流や料金所を出てからの
アクセルを一定時間踏むような区間では、
速度の伸びがいま一つ鈍いというのが正直な感想でした。
燃費は今回170kmほど走行しましたが、
約7~9km/L程度。
高速道走行含め、特に燃費を意識しない走行です。
ターボの為ハイオクガソリン、燃料タンクも72Lと
ガソリン満タンにすると、そこそこのコストがかかる割には
物足りなさは感じてしまいますね。
タービン音は加速時に少し聞こえる程度。
斜音が効いているようです。
アイドリングストップ機能が搭載されていますが、
発進時のセルスターター音、振動は
結構抑えられていました。
ただどうしても発進にワンテンポ遅れてしまうので、
アイドルストップ無しがハイブリッド車のほうが
私は良いですね。
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以上、RXに乗った上での私の率直な印象を綴ってみました。
少々まとまりに欠けてしまいますが、
今回の試乗の中での感想でもあります。
ここ最近ではSUV車がブームとだけあって、
各メーカーともラインナップを拡大していますね。
当然リセールにも期待ができるものと思います。
車内空間を広く、かつ快適に。
同乗者も多く乗せるのであれば、
ミニバン車両以外の選択肢としては需要が多いのでしょう。
ただ、自分のクルマ嗜好としては、
やはりクーペ・セダン・コンパクトカーになってしまうので、
この手のクルマを所有する事は今のところは考えられません。
非常に良い経験をさせて頂きました。