GWも終盤となった先日。よっしーと乗り鉄に出かけることにしました。まずは地元の駅から七尾線で北上します。ただし写真は、七尾に着いてからのものです。
七尾駅からは、事前に予約しておいた
のと里山里海号でさらに北上します。連休中だけど、比較的朝の早い時間で七尾発なら、そんなに観光客は乗らないだろうし比較的空いているだろうとの読みは当たりでした。
ボックスシートのほかは、写真のように座席はすべて窓に向かっています。走って行くうちにこっちが海側になるのですが、通路を挟んだ反対側の座席も、一段高い位置からすべて海になる方を向いています。
座った座席から進行方向へ。シートが青いのは里海号だからだそうです。前の1号車は落ち着いた赤系の色で、それは里山号だそうです。その車両には和倉温泉駅から、大勢の団体さんが乗ってきました。
後ろはこんな感じ。ほとんどの区間、この車両は自分たちの貸切状態でした。
最後尾には座席がないのですが、こんな感じで後方に流れ去る線路を見ることができます。
ところでこののと里山里海号、座席指定制の普通列車なので、乗車券と500円の乗車整理券だけで乗れます。にもかかわらずあとで知ったのですがお店で買うと300円のクリアファイル、ポストカード1枚のお土産がついてきます。そしてここぞというスポットでは停車して、観光案内もしてくれます。雰囲気としては鉄路を走る定期観光バスみたいな感じ。これで追加料金500円だなんて、バーゲンプライスなのではなかろうか。
しかも、能登中島駅に置かれている、全国で2両しか現存しないという郵便車、オユ10を見学することができます!
土日とかの特定の日には中を見学することができるんだったかな? でも、のと里山里海号にあわせて中を開放してくれます。帰りの普通列車停車時には、ちゃんと(?)施錠されていました。
かつては穴水ー蛸島間にあった甲駅構内に留置されていたらしいです。正直その頃のことはよく知らないなぁ。穴水蛸島間が廃線になるということで、能登中島駅に移されたのだとか。
車内はまさに、走る郵便局という感じです。
車内などで800円だったかな? ポストカードのセットを買ってこのポストに投函すれば、1年後くらいに届くそうです。
イベントも楽しく、1時間ほどがあっという間に過ぎていくのですが、何気ない車窓風景も実に味わい深いものがあります。能登の里山、里海を満喫できます。あと、沿線で見かける地元住民の歓迎ムードがすごくいい。通過時間になると手を振ってくれるような人もいるのだとか。地域密着で、この列車が愛されているという感じがします。
この集落は、いくつかある絶景スポットということで、しばらく停車してくれます。もちろん駅ではない場所です。
遠くに橋が見えるのですが、ツインブリッジのとです。橋の左側が能登島で、島の向こう側が和倉温泉といった感じです。
能登といえばこの写真! ってイメージをお持ちの方もいるでしょうね。ボラ待ちやぐらです。下に沈めた網を上からじっと見て待ち、ボラが通ったところを引き上げて捕らえるのだとか。
もうすぐで終点の穴水というところで、最後のスポットが。のと鉄道の社員手作りという、トンネル内のイルミネーションです。一瞬で通り過ぎていってしまいますが、その手作り感にほっこりします。帰りの普通列車でも見ることができますよ。
そういえばかつて、能登線をこういうのが走っていたなぁ。長らく留置され続けて、もう走れるものではないと思いますが。
パノラマ車両だけでなく、普通の車両も置いてあります。わたしの記憶が正しければ、一部はベトナム国鉄に譲渡されたんだったはず。違ったかなぁ。黒塗りの、”Not.EXPRESS”ってのもベトナムに渡ったはず。「Not.」の、「.」はよく見たら「。」で、”Not。(のと)EXPRESS」だったんだ。
放置して、朽ちるに任せるしかないってのもなんだかもったいない気がしますが、もしかしたら解体処分費用にも困っているのではないかと心配したくなります。そういえば廃線になった区間にも、こうしたかつての気動車が放置なのか留置なのか、されていたらしいです。今もあるんだろうか。
急行のと恋路号は、あのパノラマ車両で運行されていたそうです。そう考えると、さっきまで乗っていたのと里山里海号は、のと恋路号の末裔みたいなものなのかもしれないなぁ。
穴水駅の中や外をちょろっと散策して、
普通列車で七尾に戻ります。
目的になかったので記憶にもなかったのですが、GWの5月3連休は七尾市のビッグイベント、
青柏祭でした。というわけでランチのお店が開くまでの間にちょろっと。
なかなかの迫力です。このでか山が3台揃い踏みってのが確かお祭りのハイライトだった気がする。仕事で七尾に住んでいたことがあるのですが、その時ですら見たことがなかった。ほんのしばらくの時間でしたが、なかなかいいものを見たと思います。
Posted at 2022/05/09 22:42:30 | |
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鉄分補給 | 日記