遂に登場したアルファ・ロメオのSUV、ステルヴィオの試乗をして来ました。
カタログスペックを紹介します。
全長4690mm×全幅1905mm×全高1680mmで、車重は1810kg。
エンジンは280ps/40.8kgmを発揮する2.0L直4ガソリンターボ。
オンデマンド式のAWDで、トランスミッションはZFの8速AT。
燃費は11.8km/Lで、最小回転半径は6.0m。
400台限定で、車両本体価格は689万円。
ファーストエディションだけあって、ACCやハーマンカードンオーディオなど多くの装備が標準になり、オプションは殆ど必要がありません。
一方、ナビは備わらず、オプションでもありません。
スマフォからグーグルマップなどを8.8インチディスプレイに表示するのですが、ブルートゥースでは飛ばせず、USBポートに有線で繋げる必要があります。
これは見た目的にはどうでしょう。
外装は白・赤・黒・グレーの4色から選べ、それに応じて内装も黒・赤・茶・ベージュの4色から組み合わされます。
内装によってかなり雰囲気が変わりそう。
展示車はメタリックのグレーで光の加減ではシルバーにも見える綺麗な色でした。
既に売却が決まっているとのことで、試乗車をジックリと見せていただくことに。
試乗車は白外装に赤内装の王道のものでした。
ジュリアだとフロントマスクに様々な要素を詰め込み過ぎているように思いましたが、背の高いSUVになってバランスが良くなりました。
リアはフロントほど個性的ではないですが、安定感がある落ち着いたデザインだと感じます。
ホイールはとても汚れが目立ちやすそうなので黒やガンメタに替えたいところですが、同サイズで同デザインでも40万円ぐらいします。
内装では赤シートが中々刺激的。
やはりイタ車に乗るなら、外装か内装を赤にしたい。
ですがプラスチッキーなダッシュボードなどは2世代ぐらい前の車な印象。
ジュリアのクアドリフォリオのようなスポーティーで質感の高い内装が理想的。
メーターも流行りのデジタルではなく昔ながらのアナログですが、これはこれで結構見やすい。
後席は前後幅はまあまあですが、ちょっと座面が短めです。
荷室は奥行きもあり、開口部も広い。
少し傾斜しているので、天地あるものを乗せることが多い場合は不便に感じるかも。
エンジンをかけると結構勇ましい音が響きます。
動き出して感じる最初の印象は足の硬さ。
この引き締まり具合はマカンGTSに似ているような。
ステアリングの反応も機敏過ぎなぐらいで、全くSUVに乗っている感じがしません。
このクイックな操舵性は完全にドライバー視点で味付けられていると思います。
モードをダイナミックにすると更にその特徴が顕著になります。
2.0Lエンジンとは思えない素晴らしい音を奏で、目を見張る加速感を味わせてくれます。
本当に演出がうまいですね。
パドルシフトも大きくて固定式なので使いやすい。
トルコンATとは言っても変速スピードはかなり速く、楽しめるものでした。
正確性に難があるステアリングと、ちょっと頼りないブレーキが難点です。
またシートは硬めなので、腰痛持ちにはキツいです。
長所と短所がハッキリしている個性的な1台です。
優等生なXC60と同じ「SUV」という括りで扱っていいのかと思うほど対照的。
走りを楽しむSUVならステルヴィオかマカンでしょうが、見た目も含めてこの車は好き嫌いが分かれるでしょうね。
試乗には妻が来なかったので、妻を同乗させて意見を聞かなければ絶対に買えないと思いました。
因みに、今年の冬ぐらいにクアドリフォリオが日本にも導入される可能性が高いそうです。
2.0Lでもかなりスポーティーなのに、510ps/61.2kgmを叩き出す2.9L V6ツインターボはどんな走りを見せるのでしょう。
車両本体価格で1200万円を切るぐらいになるのではないかとのことですので、これも期待して待ちたいですね。
Posted at 2018/07/18 21:18:29 | |
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