XBEEが納車されてもうそろそろ4か月が経過します。
近隣での買い物や、高速道路での遠出にも、ほぼ必要十分な働きを見せてくれています。
高速域での追い越しをしない限り、ワインディングでも、かったるさを感じることはなく、タフに走ってくれるXBEE、信頼関係の構築も進んで来ています。
ただ、一つだけ、残念なのは荒れた路面での走り。
後輪のサスペンションに跳ねる動きがあり、凹凸が続くとかなりの揺さぶりを受けます。この前に乗っていたフォードKUGAの足が秀逸だったこともあり、その差が非常に大きく感じられてしまい、残念です。
荒れた路面では、同類の3リンクリジッドサスを持つジムニー(JB23)より悪いというのが更に残念というか、衝撃を感じます。なんなの、コレというのが正直な所。
そもそもXBEEを購入した理由の一つは、ジムニーとは違い、高速道路を使っての遠出が楽になるだろうということと、最低地上高が割合高いので、それ程ハードでないダートなら走れそうだということ。これなら2台持ちしなくても良いだろうなという目論見に対応できそうだからでした。
荒れた舗装路で乗り心地が非常に悪いので、ダートでも、推して知るべしという感じになると思われますが、兎も角、ハードでないフラットな、くねくねダートを走って見ることにしました。
KUGAとジムニーで何度か走ったことがある、アサマ2000パーク近くのダートが良いだろうと思い、先ずは此処を走ることにしました。
この程度のダートではKUGAは振動も少なく気持ちよく飛ばせた記憶があります。ジムニーも余裕で、それ程ゆすられること無く走れたと記憶しています。
そういう事なので、昨日実際にXBEEでこのダートを走ってきました。
前日の夜自宅を出発し、横川SAで車中泊。XBEEはシートが柔らかいので、気持ち良い睡眠を得られました。朝6時にSAを出発。小諸ICで上信越道を降りて、チェリーパークラインを走り、先ずはアサマ2000パークの駐車場へ。
1)朝6時、朝食のラーメンを食べてから出発することにしました。
2)給油を済ませたら出発です。
3)小諸で降りて、チェリーパークラインに入り、ひたすら上ります。ここは、つづら折れが続く、ワインディングです。此処を走っただけでも路面の荒れた部分では、かなり上下動が発生しているのが判ります。前をスイフトが走っていましたが、付いて行くと、道を譲ってくれました。ワインディングの走りに関しては、規制速度域ならば、XBEE、背高の割りには、思ったよりまともに走れます。
動画①
4)アサマ2000パークに到着。ここは冬にはスキー場になります。コンパクトなコースなので、疲れにくくて好きです。毎年お世話になっています。
5)駐車場にXBEEを停めて、トイレを借りたら出発します。
6)リフトの支柱が見えます。遠くから草刈り機の音が聞こえて来ました。
7)アサマ2000パークを出て左折すると、暫くは対向二車線の広い舗装路が続きますが、突然細くなると、直ぐにダートが始まります。ここはほぼフラットなくねくねが続くダートで、KUGAは勿論ジムニーでもスムースに走れた記憶があったのですが・・・・XBEEはダート路面になった途端に激しい上下動。後輪の接地感が弱く、横に滑る感じがします。ちょっと怖い感じがして、スピードを出すのを躊躇しました。
動画②
兎も角、このような感じです。
動画②-a、動画②-b
KUGAもジムニーも、此処では殆ど揺さぶられた記憶が無かったので、過去の動画を引っ張り出してきて見直すと・・・・やはりそれ程ブレはありません。ジムニーの走行動画では路面が濡れている分有利となると思いますが、それを差し引いても差があり過ぎる感じがします。
8)今度は今来た道を登り返します。
動画③
実は、此処に挙げた動画以外に、途中まで上ってUターンして降りてくるを3度ほど繰り返して、揺れながら走る為のステアリング操作とアクセルワーク、ギア選定を試してみました。人はその状況に直ぐ慣れることが出来る生き物ののようで、怖さは直ぐに無くなりました。
そうなると元々ダート好きなのでこれはこれで別の面白味があると感じられるように・・・・ただ、20km程度の長い林道だとくたびれてしまうかも。
動画③-a、動画③-b
KUGAとジムニーはやはり揺れが少ないですね。
9)アサマ2000パークの駐車場に戻ったら、今度は右折して少し上り、スキー場コースを横切る形となる道に入って行きます。
10)この道を進むと、湯の丸・高峰併用林道の入口に到着。この林道は池の平湿原の入口を経由して湯の丸スキー場へと続きます。ダートは池の駐車場までで、その先は舗装路になります。
動画④
11)湯の丸スキー場の駐車場に到着。此処は湯の丸山~鳥帽子岳へと続く登山コースがあるので、夏でもリフトが動いています。
12)ダートを走ると、特に後部ハッチが埃まみれになります。
13)今度は湯の丸・高峰併用林道を逆向きに走ります。そして、ダートの手前、池の平駐車にXBEEを駐車し、池の平湿原散歩を楽しむことにしました。
動画⑤
14)見学コースを2時間程度掛けて一周したので、それではXBEEに乗って再び出発。今度はダートをアサマ2000パーク方面に向かって進みます。
15)駐車場の入口付近は入場待ちの車で列が出来ていました。
16)一部凸凹はありますが、主旨平坦なコースです。ここは先ほどまで見学していた池の平湿原散歩を楽しむために、SUVでない、地上高の低いベンツなども平気で入ってきます。
動画⑥
やはりこの程度の路面状況でもXBEEは跳ねるような上下動が大きい。
動画⑤&⑥-a
ジムニーはそれ程大きな振動は無いのに・・・・同類のサスを持つXBEEは・・・・。
17)林道入口のゲートへ到着。本日のダート走行テストは終了。やはりXBBは予想通り、ダメダメの結果となりました。まっ、自分は、ダート走行と割り切れば、スパイスを付加してくれるので、別の楽しみとも思えるので我慢できない程ではないのですが、皆がそうとはならないし、運転していると疲労感も大きいので、一般論でいえば、相当なマイナス要素となるでしょうね。
18)アサマ2000パークの出口に到着。
一度アサマ2000パークでトイレを借りてから、帰途に就きました。
動画⑦
チェリーパークラインで下ります。今度は佐久北ICへ。やはり荒れた部分を通過するとハネ感が大きく、大きな上下動が感じられてしまいますね。
19)上信越道-関越道で練馬まで行き、自宅へ向かいます。先ずは横川SAで食事してからとします。
結論は・・・・ダートの荒れた路面ではXBEEの後輪が跳ねるような動作をして、大きな振動が発生します。
調べて見ると、色々な記事で、ソリオ、イグニス、XBEEと同様のサスを持つスズキ車について荒れた路面での乗り心地が悪いとの指摘が見られます。ソリオについてはあまりの悪さに希望者へはショックアブソーバーの交換を行った程の状況だったようです。
同類の3リンクリジッドサスを持つジムニーはそれ程悪くは無いのに・・・・XBEEのサスは高速振動に対する追従性性能が悪いみたいですね。
ダート走行は特殊な状況なので、ゆすられ感も個性として楽しめれば、それはそれで良いのだけれど、やはり長時間の走行は疲れるだろうな。
因みにドライブレコーダーで衝撃録画がされっ放しになるので、振動が大きいのは間違いないですね。
綺麗な舗装路を走る限りにおいては、XBEE、運転していて、疲労が少なくて(KUGAやジムニーより良い)良い、楽しい車で、荒れた路面以外での走りについては文句が無いので、この部分だけが残念。
スズキさん、一般舗装路でも荒れ目の路面では大きな上下動が発生するので、XBEE購入を検討されている皆さんが気づく前に、なんとかした方が良さそうですよ。