原人閑居為不善、無所不至的改造 （7） なんでも前掛フック

冒頭のタイトル画像は米国ダン L. フェイン氏による特許：　自動車用自動痰壺（たんつぼ）である。このような偉大な発明の足元にも及ばないが、原人が工夫した改造について今後折に触れてご紹介申し上げます。

原 人 閑 居 為 不 善（ゲンジンカンキョシテフゼンヲナス）、無 所 不 至 的 改 造（イタラザルトコロナシテキカイゾウ） である。
なお、原人閑居の話題については、こちらも参照されたい。

タジマ工具ホルダー 本日の工作の材料はこれである。正式名称は「タジマ(Tajima) 工具ホルダー折りたたみ式B型 ブラック」 という。

ベルト装着用 本来の用途はこのようにベルトに装着し、工具をひっかけるものである。これが、ジムニさんのフロントグリルにはサイズがぴったしで、フックが折りたたんだり、開いたりできるので原人のインスピレーションを刺激したのである。

ホルダーとアルミ板 用意するものは工具ホルダーとその縦の長さよりやや長いアルミ板です。このアルミ板はたまたま原人の工作用品箱にちょうどいいのが入っていたので２つに切って、グラインダーで面取りしました。

M6六角支柱・ボルト・ナットなど その他用意するものは20mmの六角支柱、ボルト・ナットなどです。これらもすべて原人の工作箱に入っていました。

六角支柱 六角支柱とは六角スペーサーのことです。これは電動ウィンチをジムニさんに着けるとき、特注の工夫をするため原人が買って提供したものがあまっていたのでした。

フックベルト通し穴加工 フックのベルト通し穴の一番端４か所に6.5mmの鉄工用ドリルでM6のボルトが通るように加工しておきます。このベルト通し穴もジムニさんのグリルにピッタリなのです。

アルミ板加工 アルミ板にも6.5mmの穴を先ほどのベルト通し穴の上下穴と同一の間隔で開けておきます。このアルミ板はグリルの背面の補強用です。

グリルの穴あけ 次に行うことは6.5mmの穴をグリルのプラスチック部に３か所開けることです。下の穴は六角支柱が横板にぶつからずに固定できる最も高い位置に、ホルダーをあてがって横幅も決めて開けます。左上の穴はホルダーをあてがって、位置決めします。

六角スペーサー 表から六角支柱のオスネジ側を穴から遠し、裏からアルミ板をあてがい、フランジナットで締めます。手を入れるスペースが狭いのでナットなどを落とさないように注意してください。原人は1個ナットを落としちゃいました(汗;）。

フック装着 準備ができたらいよいよフック装着です。M6ナットにワッシャーやスプリングワッシャーをかませて、締め付けます。六角レンチをつかってある程度強く締めてゆるまないようにします。グリルのプラスチックが割れるほどの怪力は必要ありません。

フック収納 完成した「なんでも前掛フック」です。ふだんつかわないときはフックはこのように折りたたんで前方に飛び出ないようにします。スプリングが入っていて、フックがふらふら動くことはありません。

使用位置 これはフックを使用位置に出したところ。ラッチでカチンと固定されます。いろいろなものを一時的にひっかけるのに便利ですね。

使用例 これは使用例です。電動ウィンチのリモコンのコードがばらけないようにこのように引っ掛けておくと便利です。ただし走行中は物を引っ掛けたままにしないようにしましょう(笑)。

閑居改造シリーズ
原人閑居為不善、無所不至的改造（１）長押槍掛（なげしやりかけ）
原人閑居為不善、無所不至的改造（２）引立轅(ながえ）
原人閑居為不善、無所不至的改造（３）伊能図生成工夫
原人閑居為不善、無所不至的改造（４）からくり引出し
原人閑居為不善、無所不至的改造（5）空力雪樋（ｸｳﾘｷﾕｷﾄﾞｲ）
原人閑居為不善、無所不至的改造（6）春待原人閑居小工夫
原人閑居為不善、無所不至的改造（7）なんでも前掛フック