注意 当ページは総務省消防庁が無償貸与した車両を個人的にまとめたページです。名称が正式名称でなかったり、納入年度が異なったりする等の編集漏れが多数ありますのでツイッターなどで教えていただけると助かります。また、当ページの画像は当方とその有志による画像提供によるものですので
画像の無断使用は一切お断り致します。また、画像は予告なく変更する場合がございます。消防本部名等は広域化などで異なる場合がありますが、納入当時の名称で掲載しています。
【平成8年度】
Ⅳ型救助工作車
東京消防庁、名古屋市消防局、大阪市消防局、福岡市消防局に無償貸与されたⅣ型救助車。ベースはトヨタスーパーダイナ(メガクルーザーのシャーシにダイナのキャブ)です。阪神淡路大震災をきっかけに配備された車両で、C-130輸送機に搭載可能な救助車となっています。2台1セットです。
【平成12年度】
衛星通信車
元々は総務省消防庁が使用していた衛星通信車を東京消防庁に無償貸与。ベースはいすゞ5代目エルフ。画像は総務省消防庁防災情報室のページより引用しました。
【平成17年度】
消防ヘリコプター
東京消防庁に無償貸与された消防ヘリコプター。機種はユーロコプタードーファンN3。総務省消防庁の無償貸与機はドームアンテナが白く、垂直尾翼に金色の消防団章が描かれてます。
【平成18年度】
ウォーターカッター車
研磨剤を含んだ水で切断する機材。札幌市消防局、東京消防庁、名古屋市消防局、大阪市消防局、福岡市消防局に配備された。ベースは日野初代中期型デュトロ。
大型ブロアー車
ウォーターカッター車と同時期、同本部に配備された。三菱ふそう7代目前期型キャンターをベースに艤装された。
【平成19年度】
多機能型消防車
いすゞ6代目前期型エルフをベースにモリタが艤装した可搬ポンプ積載車。車内にはエンジンカッター等の救助資機材と可搬ポンプを積載している。全国の消防団に貸与された。現在も消防団等に貸与されているが、各年によって仕様が若干異なります。初期型を除く貸与車両は割愛。
大型除染システム搭載車
三菱ふそう2代目後期型ファイターをベースに艤装された。札幌市消防局、東京消防庁、名古屋市消防局、大阪市消防局、福岡市消防局に無償貸与された。コンテナの中にNBC対応装備が入っている。コンテナはアームロールで、平コンテナとNBC対応コンテナを積み替える。
【平成20年度】
燃料補給車
緊急消防援助隊の際などに消防車両に軽油を補給するための車両で、いすゞ6代目前期型エルフをベースに東急車輛製造が艤装。札幌市消防局、仙台市消防局、東京消防庁、名古屋市消防局、大阪市消防局、広島市消防局、福岡市消防局に無償貸与された。
特別高度工作車
三菱ふそう2代目後期型ファイターをベースに新潟市消防局、仙台市消防局、さいたま市消防局、横浜市消防局、広島市消防局に無償貸与された。平成18年度に貸与されたウォーターカッター車とブロアー車を1台に纏めた車両。
【平成21年度】
特殊災害対応車
いすゞ5代目前期型フォワードをベースに艤装。札幌市消防局、川崎市消防局、横浜市消防局、静岡市消防局、浜松市消防局、京都市消防局、神戸市消防局、北九州市消防局に無償貸与された。
大型除染システム搭載車
平成19年度無償貸与車両と仕様は同じだが、ベースが三菱ふそうファイターからいすゞ5代目前期型フォワードに変更された。新潟市消防局、横浜市消防局、川崎市消防局、静岡市消防局、浜松市消防局、京都市消防局、神戸市消防局、岡山市消防局に無償貸与された。ヤシカ車体艤装。
特別高度工作車
平成20年度に無償貸与された車両とほぼ同じ仕様だが、ベースが三菱ふそうファイターからいすゞ5代目前期型フォワードに変更された。千葉市消防局、川崎市消防局、静岡市消防局、浜松市消防局、京都市消防局、堺市消防局、神戸市消防局、岡山市消防局、北九州市消防局に無償貸与された。ヤシカ車体艤装。
燃料補給車
いすゞ6代目前期型エルフがベース。平成20年度とほぼ同じ仕様。京都市消防局に配備された。サイレンアンプは大阪サイレン製MARK-11。
海水利用型消防水利システム
UDトラックから販売されているクオンのOEM車である日野除雪車をベースにした送水車と日野2代目プロフィアベースのホース延長車の2台1セット。札幌市消防局と仙台市消防局に無償貸与された。
【平成22年度】
海水利用型消防水利システム
浜松市消防局と神戸市消防局に無償貸与された。艤装は帝国繊維。ホース延長車(前)と遠距離送水車(後)の2台1セット。平成21年度の貸与車両と異なり、送水車のベースが日野除雪車から日野2代目プロフィアに変更となった。
支援車Ⅰ型
日野2代目プロフィアをベースにヨコハマモーターセールスが艤装。47都道府県に各1台ずつ無償貸与された。車両最後尾にはパワーゲートを装備する。
【平成23年度】
消防ヘリコプター
京都市消防局に無償貸与されたヘリコプター。機種はユーロコプタードーファンN3。
都道府県指揮隊車
トヨタ200系中期型ハイエースをベースにヨコハマモーターセールスが艤装した車両。各都道府県の緊急消防援助隊の指揮隊車用に全国45都道府県に無償貸与された。
重機搬送車・重機
日野レンジャープロがベース。3t車と5t車の2種類があり3tは小松建機のPC30MRを搭載し運搬車は2軸車です。5tは小松建機PC55MRを搭載し運搬車は3軸車です。3t車はつくば市消防局、舘林地区消防組合、上尾市消防本部、船橋市消防局、尾三消防本部、宝塚市消防本部、松江市消防本部、那覇市消防本部に無償貸与。5t車は札幌市消防局、仙台市消防局、取手市消防本部、さいたま市消防局、相模原市消防局、静岡市消防局、大阪市消防局、岡山市消防局、八幡浜地区施設事務組合、薩摩川内市消防局に配備。(画像は5t車)。
【平成24年度】
燃料補給車
平成20年度の無償貸与車両とほぼ同じ仕様だが、ベースがいすゞ6代目エルフから三菱ふそう8代目キャンターに変更された。艤装は東急車輛製造。長野市消防局、静岡市消防局、奈良市消防局、松山市消防局に無償貸与された。
海水利用型消防水利システム
平成23年度に配備された仕様とほぼ同じと思われる。松山市消防局に配備。
資機材搬送車
三菱ふそう8代目高床キャンターがベース。全国46都道府県に無償貸与された。
人員輸送車(支援車Ⅲ型)
トヨタ3代目後期型コースターをベースとした車両。艤装はケイショウ車体。全国47都道府県に無償貸与された。
特殊災害対応車
平成21年度無償貸与車両と仕様は同じだが、ベースが日野レンジャープロに変更となり、艤装は坪井特殊車体。熊本市消防局に無償貸与された。
大型除染システム搭載車
平成19年度無償貸与車両とほぼ同じだが、ベースが日野レンジャープロに変更された。熊本市消防局に無償貸与された。
特殊災害工作車
平成21年度配備車両とベースは同じだが、ブロアーと名称が変更。熊本市消防局、相模原市消防局に無償貸与された。
全地形対応車・搬送車
通称レッドサラマンダー。岡崎市消防本部に無償貸与された水陸両用車。クローラー式でシンガポールにある「STキネティックス」という軍需メーカーが製造し、モリタが艤装。後に入った車両が「Ⅱ型」とされるためこちらは「Ⅰ型」にあたる。いすゞ初代ギガベースの運搬車とセットで無償貸与されました。全地形対応車は空自のC-130輸送機での空輸も可能。
無線中継車
トヨタ200系ハイエース中期型がベース。屋根にはキャリアがあり、パラボラアンテナ等の通信設備を装備している。旭川市消防本部、仙台市消防局、郡山地方広域消防組合、高崎市等広域消防局、千葉市消防局、横浜市消防局、川崎市消防局、長野市消防局、名古屋市消防局、金沢市消防局、湖南広域消防局、京都市消防局、大阪市消防局、堺市消防局、神戸市消防局、姫路市消防局、和歌山市消防局、岡山市消防局、福山地区消防組合消防局、高知市消防局、春日・大野城・那珂川消防本部に配備。
支援車Ⅰ型
平成22年度無償貸与車両とほぼ同じ仕様だが二次配備車となるこちらはいすゞ初代ギガベースに変更され、艤装メーカー(入札)はトノックスとなった。札幌市消防局、青森地域広域消防事務組合、酒田地区行政事務組合、双葉地方広域市町村圏事務組合、松本市広域消防本部、岐阜市消防本部、大津市消防局、京都市消防局、牧方寝屋川消防事務組合、神戸市消防局、奈良市消防局、和歌山市消防局、広島市消防局、久留米広域行政事務組合、八代広域行政事務組合、延岡市消防本部、鹿児島市消防局に配備。
【平成25年度】
大規模震災用高度救助車
日野2代目デュトロをベースに帝国繊維が艤装した車両。車両の規格としてはⅣ型救助工作車に該当します。総務省消防庁ではAR車を1号車、ERを2号車として設定されてますが本部によって異なります。ARは空気圧力を利用した救助資機材を中心に装備し、ERは電動式器具を中心にした資機材を装備しています。横浜市消防局、浜松市消防局、京都市消防局に配備。
機動連絡車
トヨタ200系中期型ランドクルーザーをベースにトーハツが入札、ケイショウ車体が艤装した車両。大規模災害発生時において、冠水路や泥地などの過酷な状況下でも、機動的に情報を収集指揮支援本部などに伝達する為の車両。全国33都道府県に配備。
拠点機能形成車
いすゞ初代ギガをベースにヨコハマモーターセールスが艤装した車両。長期かつ大規模な部隊出動が見込まれる被災地前線において、大型エアーテントや食事の提供、トイレ・シャワー等の消防活動応援活動を支える為に開発された。北見地区消防組合消防本部、習志野市消防本部、豊橋市消防本部、大阪市消防局、松山市消防局、天草広域連合消防本部に無償貸与。
津波・大規模風水害対策車
日野レンジャープロをベースに帝国繊維が艤装した車両。津波や大規模風水害による冠水地域において機動的な人命救助を行うため、水陸両用バギー(Argo)やボートなどを掲載した車両。苫小牧市消防本部、北上地区消防組合消防本部、日立市消防本部、平塚市消防本部、新潟市消防局、富山県東部消防組合消防本部、海部南部消防組合消防本部、大阪市消防局、神戸市消防局、和歌山市消防局、江津邑智消防組合消防本部、岡山市消防局、徳島市消防局、八代広域行政事務組合消防本部、那覇市消防局に配備。
重機搬送車・重機
平成23年度配備の5t車と同型と思われる。取手市消防本部に配備。
消防ヘリコプター
宮城県防災航空隊に配備されている消防ヘリコプター。AS365N3+がベース。
【平成26年度】
エネルギー・産業基盤災害対応型消防水利システム車。
いすゞ5代目前期型増トンフォワードをベースにした大型放水砲車(一枚目)と日野2代目プロフィアをベースにした大容量送水ポンプ車(二枚目)の2台1セットです。石油コンビナート災害に対応する為に市原市消防局と四日市市消防本部に配備。日本機械工業が艤装。
津波・大規模風水害対策車
平成25年度無償貸与車両とほぼ同じ仕様。塩釜地区消防組合消防本部、埼玉県東部消防組合消防本部に無償貸与。
拠点機能形成車
平成25年度無償貸与車両とほぼ同じ仕様。久慈広域連合消防本部、金沢市消防局、静岡市消防局、奈良県広域消防組合消防本部に無償貸与。
【平成27年度】
津波・大規模風水害対策車
平成26年度までは低床ベースだったのに対し、27年度から日野レンジャープロ高床ベースに変更された。浜松市消防局に配備。
エネルギー・産業基盤災害対応型消防水利システム車。
平成25年度無償貸与車両とほぼ同じ仕様だが、艤装が帝国繊維に変更され、大容量送水ポンプ車のベースが日野プロフィアからいすゞ初代ギガに変更された。放水砲車もマイナーチェンジで中期型増トンフォワードに変更となった。静岡市消防局と神戸市消防局に配備。
拠点機能形成車
平成25年度配備車と異なり、赤色灯がパトライト製エアロホークに変更された。甲府地区消防本部に配備。
【平成28年度】
重機搬送車・重機
平成23年度配備車と異なり、三菱ふそう2代目後期型ファイターの搬送車とコベルコSX30SRがベースの重機に変更となった。熊本市消防局に無償貸与。
エネルギー・産業基盤災害対応型消防水利システム車。
大容量送水ポンプ車のベースが日野2代目プロフィアに変更された。倉敷市消防局と鹿児島市消防局に配備。
拠点機能形成車
平成27年度車と異なり、いすゞ2代目ギガベースに変更された。また赤色灯も埋め込みLED式変更された。前橋市消防局に配備。
【平成29年度】
燃料補給車
平成24年度とほぼ同じ仕様ですが、前面赤色灯が変更されています。徳島中央高域連合消防本部に無償貸与。
自走式大量噴霧放水大型ブロアー車
いすゞ2代目ギガをベースにした搬送車と共に那覇市消防局に配備。画像はトミカで代用。
エネルギー・産業基盤災害対応型消防水利システム車。
平成27年度配備車と艤装メーカーと遠距離送水車のベースが異なります。いすゞ5代目中期型増トンフォワードをベースにした大型放水砲車(一枚目)と日野3代目プロフィアをベースにした大容量送水ポンプ車(二枚目)の2台1セットです。横浜市消防局と苫小牧市消防本部及び名古屋市消防局に配備。日本機械工業が艤装。
【平成30年度】
拠点機能形成車
平成28年度配備車同様。埼玉西部消防局、福井市消防局に貸与。
エネルギー・産業基盤災害対応型消防水利システム車。
仕様はH29年車両に準じると思われる。堺市消防局に配備された。
消防ロボットシステム(スクラムフォース)・搬送車
いすゞ2代目ギガベースの搬送車に、消防ロボット4種類を搭載したコンテナを脱着可能。市原市消防局に配備。
【平成31年/令和元年度】
全地形対応車Ⅱ型・搬送車
岡崎市に配備された「レッドサラマンダー」を「大型水陸両用車」、津波風水害対策車搭載のバギーを「小型水陸両用車」、この車両を「中型水陸両用車」と称し、いすゞ5代目中期型フォワードベースの搬送車とハイドラテック社製の水陸両用車。艤装はトーハツ。山武郡市広域消防事務組合消防本部、板野東部消防組合消防本部に配備。
エネルギー・産業基盤災害対応型消防水利システム車。
仕様はH29年配備と同じと思われる。上越地域消防事務組合に貸与。
拠点機能形成車
平成30年度配備車と同型と思われる。厚木市消防本部に配備。
津波・大規模風水害対策車
富士五湖消防本部に配備。ベースがいすゞ5代目増トンフォワードに変更。
重機搬送車・重機
平成28年度配備車の5t車タイプです。松本広域消防局といわき市消防本部、大館市消防本部に配備。
画像提供
マッシュ氏(札幌市消防局車両他)
消防熊本氏(熊本市消防局車両他)
情報提供窓口
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※情報提供の際はできれば消防年報などの文献もご用意願います。
令和以降はこちらから
追記内容は令和版に掲載。