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朝比奈武弘(Pix_eos)のブログ一覧

2022年10月29日 イイね!

第52回埼自大祭・オートジャンボリー2022

第52回埼自大祭・オートジャンボリー20222022年10月22日と23日に埼玉県伊奈町にある埼玉自動車大学校で開催されたオートジャンボリー2022の様子です。カースタントや警察車両の展示など魅力的なイベントなのは存じ上げていましたが、なんだかんだで行ったことがなく、初の見学となりました。当方はヒストリックカー展示がある23日に見学しました。

入ってすぐ目に入る、ダカールラリー参戦車の日野レンジャー。キャビンこそレンジャーですが、搭載するエンジンはプロフィア用の「A09C-TI」です。

校舎前に展示されていたトヨタGRスープラ。ボディカラーはライトニングイエローです。

その隣には日産R35後期型GT-Rが展示されていました。何気に初めて見るボディカラーのバイブラントレッドです。

急いでお目当ての車両のある4号棟1階へ。そこに展示されていたのは埼玉県警察高速道路交通警察隊の日産R34前期型スカイラインGT-R(Vスペック)のパトカー。

こちらの車両は高速隊岩槻分駐の車両です。赤色灯は外部電源により光らせていました。

運転席。ほぼ同型の車両が県警の広報施設、「埼玉県警察PRセンター」に常設展示されています。

前面赤色灯は本来ハロゲン式のものを装備していましたが、パトライト製のLED式補助赤色灯(LAS-M1)に交換されています。

スカイラインGT-Rパトカーの横には同県警高速隊のマツダRX-7(FD3S)パトカーが展示されていました。

R34のパトカーは既に、先述のPRセンターで撮影しておりましたが、こちらは初めて見ました。本来は車体左側にTL無線アンテナを装備していたのですが、現在は無線機もアンテナも撤去されているようです。

この車両は1997年度に国費配備された交通取締用四輪車(高速Ⅱ型)です。赤色灯はパトライト製エアロソニック(AJM型)で、中央部分にラッパ型の速度測定用レーダーを搭載しています。

FDパトカーの運転席。サイレンアンプはこちらもパトライトSAP-500ですが、赤色灯が2灯式なので回転/点滅切り替えスイッチは非装備のものとなっています。助手席ダッシュボードにはレーダー装置の操作ユニットが取り付けられています。

FDパトカーのエンジンルーム。エンジンは13B-REW型直列2ローターロータリーエンジンです。

本来バッテリーが置かれている場所には見慣れない機械が。これはエンジンをかけずに、電力を外部電源で賄う「展示車両安全電源装置 電導師」という機械です。埼玉自動車大学校の持ち物で、展示用に貸し出されたようです。

同県警交通機動隊のヤマハFJR1300P白バイ。これは嬉しい展示。

FJRを撮りすぎて、隣に展示されていた同隊のホンダCB1300P白バイは撮影し忘れました。

4号棟では警察車両以外の展示も行われました。こちらは陸上自衛隊第32普通科連隊第4普通科中隊(大宮駐屯地)の3 1/2tトラック。

トラックの後ろに野外炊具1号(22改)を牽引して展示していました。

陸上自衛隊中央即応連隊第1中隊(宇都宮駐屯地)の軽装甲機動車。

同隊の高機動車。車内を開放し展示していました。

まさかこんな所でお目にかかるとは、同隊の輸送防護車。

海外で有事の際に、自衛隊を派遣して邦人を保護する事を目的とした車両で、オーストラリア製のブッシュマスターを輸入した。

イギリス圏の車両という事もあり、右ハンドル車となっている。車体後部にはスペアタイヤを装備します。

ファインモータースクール上尾のトヨタカローラフィールダー教習車。

カローラアクシオ(セダン)の教習車は結構入っていますが、フィールダー(ワゴン)の教習車は少数派でしょう。アクシオベースの「トヨタ教習車」はメーカーが用意した車両ですが、フィールダーベースの車両は、市販車を教習車仕様に改造したものと思われます。

助手席足元には指導員用のブレーキペダルとフットレストが設置されています。

埼玉スバルブースに展示されているスバル2代目WRX S4。

2代目BRZも展示されていました。

埼玉自動車大学校の学生らが製作した「でんどう虫Z」。

スバル360をベースに、S30型フェアレディZ風のボディを取り付けたカスタムカーで、電気自動車となっています。

その横には同校の学生らが製作した日産2代目前期型サニートラックのナショナルサービスカー。

ナショナルのロゴなどはパナソニックに許可を得て再現しています。

4号棟を出てすぐの場所でレッドブルを配っていたミニクーパーをベースにしたレッドブルキャンペーンカー。

グラウンド奥に展示されていた西部警察マシンX仕様の日産C210後期型スカイライン。

助手席ドアにはサーチライトを装備しています。

そして緊急走行でモーターサイクルステージ内へ。この車はレプリカではなく、実際に撮影に使用された本物のマシンXです。

モーターサイクルステージ内ではカースタントが行われました。

片輪走行する軽トラック(スズキ10代目キャリイ/マツダ3代目スクラムトラック)を煽る日産Y34型グロリアのパトカー。

グロリアパトカーを操るのは、あぶない刑事などで数々のカースタントを行なってきた野呂真治氏。個人的には「交渉人 真下正義」でレガシィツーリングワゴンをサイドターンさせるシーンが印象深いです…笑。

甲冑を着て鉄馬(バイク)を操る集団。

サーカスの演目でありそうなバイク。転がってそのまま元に戻せるのが凄いです。

午前同様に、午後のスタントでも片輪走行する軽トラのすぐ側を走るパトカー。

サイドターンを駆使して逃走するランクスとそれを追いかけるパトカー。

逃走するランクスにサブマシンガンで発砲する野呂氏。

そして助手席のスーツの男性がランクスに向かってプロップガンのショットガンをぶっ放します。この男性は学校の先生のようです。

そしてカーチェイスの後に移動していくランクスや初代デミオ。綺麗な状態で見れたのはこれが最期です。

チームラッキーがジャンプ台が用意。奥では大友千秋氏がインタビューで「最も印象深いカースタントは西部警察静岡ロケの時、駿府城公園で行われたスタントが最も印象深い。」と語っていました。

まずはデミオとランクス、アクセラによるロールオーバースタント。大門団長っぽい人がショットガンをぶっ放していました。

続いてマツダ初代アクセラのジャンプスタント。アクセラはレッドブルを飲んで翼を授かり、デミオたちに突っ込んでいきました。

そして最後は日産G10前期型ブルーバードシルフィとマツダ初代アクセラのティーボーンクラッシュ。
カースタントの様子は動画でも撮影しております。


カースタントに使用したグロリアパトカーリア。右側のテールランプは何らかの理由で割れています。

ルーフ上の赤色灯はパトライト社製エアロソニック(AJSシリーズ)。赤色灯の電源はシガーソケットから取っております。

ロールオーバーに使用された初代アクセラ。ここだけ見たらただの事故画像。

ティーボーンクラッシュに使用されたブルーバードシルフィはフロントが全損しています。

グランドにはヒストリックカーが展示されていました。こちらは日産R31後期型スカイライン。4ドアHT車です。

日産Y31型グロリアブロアムHT。

トヨタ3代目セリカクーペ。ライズアップ式ヘッドライトが特徴的な1台。

トヨタ2代目スタウト。60年代からに製造されていたピックアップトラックです。

日産R31後期型スカイラインワゴン。こういったスポーティワゴンはやはりかっこいいです。

トヨタ120系クラウン4ドアHTロイヤルサルーン。日産党の自分でもこの年代のクラウンは魅力的です。

ダイハツMP型ミゼット。オート三輪といえばやはりこのミゼットのイメージです。

ダイハツ前期型ミゼットⅡ。趣味性が高いのでノーマル状態の車両は少ない印象。

マツダT1500。動く車両を見るのはなかなか新鮮です。

日産D21型ダットサントラック。こちらはシングルキャブ車で3人が乗車可能です。

三菱3代目ミニキャブバン。車の前にはホーロー看板やテレビなどが展示されていました。

日産K10型マーチスーパーターボ。ターボチャージャーとスーパーチャージャーを搭載する3ドアハッチバック車です。

日産A31型セフィーロ。ダイバーシティアンテナを展開しているので、まるで捜査用車のようです。

ダットサン521型トラック。北米仕様車で左ハンドルとなっており、キャンパーシェルを装備しています。

埼自大が所有する日野2代目プロフィア。トレーラーヘッド仕様です。

4号館前に展示されたマシンXはライトや赤色灯を点灯させていました。

マシンX運転席。助手席は外されており、機械が置かれています。

劇中ではエンジンスタータースイッチとして使われている部分。実際は普通のキーシリンダースタートとなっています。

世代っぽい埼玉県警の警察官がマシンXの横で大門団長っぽいポーズを取っていました。

プロップガンを手に記念撮影。

展示中撮影し忘れていた埼玉県警察交通機動隊のホンダCB1300P。

展示を終了し、交機へ帰っていきました。

続くヤマハFJR1300P。

埼玉県警察のR34と西部警察マシンXの新旧スカイラインコラボ。

自走で帰る埼玉県警察RX-7パトカー。

撤収する自衛隊の3t半。

中即連の高機動車も帰投します。

輸送防護車も続きます。その後ろには軽装甲機動車が。

埼玉県警察のGT-Rは車両運搬車に積載されて帰って行きました。

自衛隊の偵察用オートバイも遅れて帰投。

1日では回りきれませんでした。今回は以上です。

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Posted at 2022/10/29 19:12:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | イベント | クルマ
2022年10月21日 イイね!

特装最前線 Vol.8

特装最前線 Vol.8いわゆる8ナンバー車などの特装車の特集です。8ナンバーではない架装・特装車両もこちらで紹介させていただきます。タイトルは言いたかっただけです。今回はイベントカーやバスの特装車両、日野レンジャーFT特集です。※一部画像は瀬戸陸さんが撮影し、ご提供していただいたものです。当記事及びブログ内全ページにある画像の無断使用は一切お断りします。

まずはこちらです。瀬戸陸さんからご提供頂いたコカ・コーラのイベントカーです。こちらの車両は過去にトミーから37-4 コカ・コーラ イベントカーとして販売されていたトミカのモデルになった車両です。

よく架空車と思われているこのイベントカーですが、実際に製造された車両で、現在は国内某所に保管されています。

イベントカーのベースは三菱ふそうの大型トラックである「ザ・グレート」の前2軸後1軸車であるFTです。

トラックベースの車両ではありますが、キャビンはバスのような大きいフロントガラスを有する車両で、ライトは同時期に販売されていたエアロバスのものを流用しているようです。

望遠でフロントガラス越しに車内を覗いてみると、配電盤らしきものが。メインスイッチのようなものもあります。

このイベントカーは荷台部が缶のような丸い形状となっており、現在は消されてしまっていますが、コカ・コーラとロゴが入っています。

テールランプはバスなどに採用されているゴールドキング製の3連テールランプが取り付けられています。コカ・コーラ以外にもキリンビールの物も存在したようです。

イベントカーといえばこちらの「Nander-21」を思い出す方もいるだろう。こちらの車両は愛知県名古屋市に所在するブラザー工業が昭和59年に創立50周年記念事業の一環で、8,000万円を掛けて製作された多目的イベントカーです。このイベントカーは平成3年まで使われました。

先ほどの車両と同じく、三菱ふそう製のFT(前2軸後1軸 6×2)がベースですが、こちらはザ・グレートではなく、前身であるFシリーズがベースとなっています。取り付けられているナンバープレートには1984年に製造された車両であることを示しています。Fシリーズは1983年7月にモデルチェンジしていますが、架装の関係でザ・グレートではないと推測。

スペック表を見ると、車体後部には車椅子用のリフトを装備しているようです。

荷台部のステージ部が展開された状態で展示されています。本来はガラス部の展示室が外側に迫り出した状態で使用します。

こちらの車両は展示イベント終了後に石川県にある日本自動車博物館に寄贈され、現在はそちらで展示されています。コカ・コーラのイベントカーもNander-21も架装メーカーは不明ですが、どちらも同じ会社じゃないかと思われます。また、Nander-21と似たような形状のイベントカーで「KDDテレコムキャラバン号」という物も存在したようです。

東京消防庁が所有するVR防災体験車。イベントカーとは少し異なりますが、こちらで紹介します。

こちらの車両はいすゞ2代目ギガをベースにした車両で、防災イベントなどでバーチャルリアリティを用いた、災害体験を行う車両です。

こちらの車両はコーワテック株式会社が架装した車両となっており、恐らく東京消防庁にしか存在しない車両と思われます。テールランプは小糸製作所製オールLEDリアコンビネーションランプ3連タイプを装備します。

車体左側の荷台がウイングボディとなっております。荷台前側には115インチの大型LEDビジョンを装備しています。

車体右側はウイングボディではなく、アルミ製のパネルバンとなっており、発電機搭載部は観音式の扉となっています。

大型ビジョンの裏側にはデンヨー製ディーゼルエンジン発電機が搭載されております。こちらの車両は横浜国際消防・防災展2022のサテライト会場にて展示されていました。

大井川鐵道の日野2代目ポンチョ。こちらの画像は2019年9月に撮影した画像です。

大井川鐵道で走行している機関車トーマスに合わせて運行されるツアー用に製作されたバスで、作中のバーティーを模した架装がされています。

作中のバーティーのヘッドライトは丸目なので、ポンチョも純正をそのまま流用したものとなっています。ウインカーは純正位置から変更され、別のものが装着されています。

しかし武漢肺炎の影響を受けて、ポンチョをベースにしたバスでは席同士の間隔を開けつつ人数を乗せることが困難なことから、ツアーの運行から外されてしまいました。ナンバープレートも移籍に伴い、変更されています。

その代わりに運用に入ったのが、日野メルファをベースにしたバーティーです。グレードはロイヤルサルーンと思われます。

フロントにはバーティーの顔パーツが取り付けられています。顔パーツ装着の関係で、ナンバープレートは右側に移設されています。本来、ナンバープレート裏にある車外扉開閉スイッチも同位置に移設された物と思われます。

純正の日野メルファはこのような、横長のヘッドライトとなっています。※画像はSBSが所有するバスです。

しかし、大井川鐵道のメルファのヘッドライトは丸型のものを使用しています。この丸型ヘッドライトはダイハツ2代目ムーヴの物を流用しています。日野5代目レンジャーのキャブライト車(レンタカー等)でも同様の流用がされています。ムーヴは12Vでメルファは24Vなので中身のユニットは別のものと思われます。

バーティーのリア。ポンチョ同様にリアタイヤにはタイヤカバーが装着されています。

メルファ純正のテールランプは縦長のランプとなっています。

バーティーのテールランプ類は丸型のものに変更されています。

ポンチョの時には装備されていなかったトランクルーム。これはメルファには純正で装備されています。
バーティーは動画も撮影しています。

トーマスフェア期間外は著作権契約の関係で、バーティーの顔を着けて運行できないので外され、代わりに大井川鐵道の社紋が取り付けられています。このメルファをバーティーに改造したのは岐阜県各務原市にある、岩戸工業株式会社です。

岩戸工業株式会社ではオリジナルデザインのバス架装を行っており、東武バスセントラルが運行している、スカイツリーシャトルも同社がいすゞ初代エルガミオをベースに6代目エルフ用のヘッドライトを装着し、天窓を装備したオリジナルデザインのバスです。

特装バスといえば警察の機動隊輸送車も書かずにはいられませんね。

こちらは愛知県警察中部管区機働隊のいすゞ2代目エルガミオをベースにした大型人員輸送車。平成30年度に国費で配備が開始された車両です。

車両側面の窓は金網で覆われています。昨今では過激ゲリラも少なくなりましたが、某県の基地周辺は野猿が機動隊車両や工事車両を襲撃するので必須の装備となっています。

前側主警光灯はパトライト製AZF型(エアロウイングシリーズ)となっています。AZF型は回転ユニットを持たない、オールLEDの警光灯となっています。

エルガミオをベースにした大型人員輸送車では歴代、同社製RAW型(エアロダイナミックシリーズ)を採用していましたが、廃番となってしまったたので、修理交換が必要な車両は後継であるAZF型を装備している車両が存在するようです。なのでこちらの車両も後部警光灯はRAW型となっています。

よく青白塗装で金網を装備している機動隊車両を一般の方は「護送車」と誤解されていますが、実際の護送車はこちらです。この車両は日産3代目後期型シビリアンをベースにした車両で、窓ガラスには3面を除いて濃いスモークフィルムが貼られています。機動隊の車両と異なり、車内に逃走防止用の柵を装備します。画像のものは令和2年度に国費配備された警視庁の車両でパトライト製ALW型(エアロホークシリーズ)の主警光灯を前後に装備しています。前面補助赤色灯として、同社製LED補助赤色灯のLP3-M1-Rを装備しています。またドア部には逃走防止用に「かんぬき」が装備されています。

令和元年度以降に国費配備された車両はライトブルーという純正ボディカラーでしたが、それ以前の車両は純正ボディカラーのホワイト/グレイッシュブルーの2トーンカラーのものが配備されていました。画像は愛知県警察の日産3代目後期型シビリアンベースの護送車です。

こちらは国内某所に置かれていた日産3代目後期型シビリアン。ルーフ上に小さな赤色灯基台があるバスです。護送車なのは間違い無いのですが、どこか違和感があります。警察車両であれば、フロントパネルに旭日章が装備されるはずですが、こちらの車両には装備されていません。また主警光灯もパトライト社製RAW型(エアロダイナミックシリーズ)のような小さいサイズのものとなっていますが、遊撃車や検問車を除いてシビリアンのバスでRAW型を採用している中型護送車を見たことがありませんでした。調べてみるとこの車両は法務省が所有する護送車で、加古川刑務所の車両だったようです。

警察の護送車は前後に主警光灯を装備している事が多いですが、法務省所属の護送車は警察の護送車と異なり、前側にのみ赤色灯を装備している事が多い気がします(ただし前後装備の車両も存在します)。

画像は日野2代目後期型リエッセⅡをベースにした車両で、主警光灯はパトライト製AXS型(エアロブーメランシリーズ)を装備しています。

三菱5代目キャンターのウォークスルーバンをベースにした移動販売車。この車両の特徴はなんと言っても、フロントグリル前に設置された家庭用エアコンの室外機でしょう。車載用ルーフエアコンだとウォークスルーバンの特性上、架装が難しかったのでしょうか?

とある場所に「消防車のような車両が置かれている」という情報があったので、現地に赴いた。そこにいたのは日野ライジングレンジャーのダブルキャブ車でした。このレンジャーは「日野FT」という型式の2軸4輪駆動車で、実際に消防機関では救助工作車や支援車等で採用されている型式です。

バンパー下部にはドライバーユニットが取り付けられています。消防車であればサイレンスピーカー用にドライバユニットを装備しており、大抵はパトライト社や大阪サイレン製の物が主流であるが、こちらはノボル電機製の車載用スピーカーとなっている。

荷台部には窓が一つあり、車体後部には出入り口と思われる扉があります。車体下部にはアルミ製の折りたたみ式ステップとフロントと同様のスピーカーが装備されています。

リアタイヤはシングルタイヤとなっています。救助工作車やポンプ車であれば、後輪がダブルタイヤとなる事が多いので消防車では無さそうです。

調べたところ、この車両は元消防車ではなく、キャンピングカーメーカーのデモカーだったようで、平成17年12月5日に発行されたクロスカントリービークル Vol.60には、こちらの車両が特集されて掲載されていました。ちなみに雑誌掲載時はバンパー下に装備されたスピーカーは非装備だったようです。

日野レンジャーFTは消防車用シャーシではありますが、色々な仕様が存在します。ダカール・ラリーに参戦したレンジャー(ライジングレンジャー)もその1台です。こちらの車両は坪井特殊車体が架装したマシンで、前後シングルタイヤとなっています。

消防車用シャーシであるので、勿論消防車にも採用されています。こちらは東京消防庁第八方面消防救助機動部隊で運用されていた救助車です。日野ライジングレンジャーをベースにした救助車でモリタが艤装し、平成8年度に配備されました。

この車両は阪神淡路大震災を教訓に設定された「Ⅲ型」の救助車です。屈折式クレーンを装備しており、高床4駆車となっています。同型の車両が第二方面消防救助機動部隊にも配備されていました。冒頭のイベントカー同様に、こちらも74-6 災害対策用救助車Ⅲ型という名称でトミカが販売されていました。

日野レンジャーFTはこんなところでも採用されています。自衛隊の73式中型トラックです。現在の1 1/2tトラック(1t半トラック)は高機動車のシャーシを使用していますが、旧型のトラックはレンジャーFTのシャーシです。画像は自衛隊静岡地方協力本部で使用されていた車両です。

レンジャーFTは後継のレンジャープロ、そして現行のレンジャーにも採用されている消防車用シャーシで、雪国で使用される車両や震災対応時用車両に使用されているシャーシとなっています。画像は札幌市消防局西消防署の水槽車。平成20年度に配備され車両で1,500L水槽を装備する車両です。他本部では水槽付きポンプ車と呼ばれている車両で、艤装は田井自動車工業です。

※日野FTはパートタイム式4WD、日野KCはフルタイム式4WDとなっています。外観ではわかりませんので、もうわからん(雑)。

今回は以上です。

【参考文献】
コーワテック株式会社 製品情報公共用車両
岩戸工業株式会社HP
クロスカントリービークル Vol.60(平成17年12月5日 株式会社ITF 発行)

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Posted at 2022/10/21 17:07:45 | コメント(1) | トラックバック(0) | 特装最前線 | クルマ

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