いわゆる8ナンバー車などの特装車の特集です。8ナンバーではない架装・特装車両もこちらで紹介させていただきます。タイトルは言いたかっただけです。
まずはこちらから。
航空自衛隊静浜基地航空祭2022の際に撮影した救難車R-2。昨年行われた航空機救難消火訓練の際はランドクルーザーベースの救難車(下記)でしたが、更新されたようです。
いすゞ6代目後期型エルフをベースにした車両で、荷台には消火器や救助資機材などを搭載しているようで、消防で言うところの救助車的な存在だと思われます。ランクルは2ドア車で3人乗りでしたが、エルフではダブルキャブとなっているので5名の乗車が可能と思われます。
前任車両はトヨタ80系ランドクルーザーをベースに改造された車両です。ボンネット周りこそランドクルーザーですが、ボンネットよりも後ろはランドクルーザーとは別物となっています。フロントウインチはトヨタ純正オプションの電動式のものだと思われます。
エルフのフロントウインチ。フロントバンパーを一部カットし、取り付けられています。またフロントグリルにはハロゲン式の前面赤色灯を装備します。
後部には補助赤色灯として大阪サイレン製LFA-300を装備します。
後日浜松基地にて撮影した救難車R-2。こちらもエルフをベースにした車両で静浜基地の車両と連番となっています。
エルフのサイド資機材庫はシャッターとなっていますが、ランクル救難車では跳ね上げ式のドアとなっていました。後部資機材庫はランクルのものと形状は違いますが、どちらも観音扉となっています。
リアナンバー下には牽引フックを装備。
荷台上部にはサーチライトを4基装備。荷台上部は作業スペースとして利用する為でしょうか、サーチライト以外は特に装備しておらず、縞板が施工されています。ランクルにもサーチライトは装備されていましたが、そちらはパトライト製のリモコン式のものでした。
主警光灯はパトライト製エアロウイング(AZシリーズ)を装備。中央に標識灯を装備していますが、特に記載はありません。ランクル時代は単円筒形赤色灯でした。
静浜基地所属の1000G給水車(いすゞTSD)。
この車両はA-MB-1等への給水に使用される車両です。
タンク内に1000G(4,500L)の水を搭載しており、給水車単体でも放水が可能です。基地周辺で火災が発生した際にはこの給水車で出場する事があるようです。
リアのタイヤハウスには東急車輛製造のロゴが。この車両も東急車輛製造が架装している車両です。
赤色灯は小糸製作所製の単円筒形赤色灯(SBR-8CW)です。
静岡市水防演習で撮影したトヨタ6代目前期型ハイラックスベースの水防用自動車(水防車)。画像は静岡市水防団安倍川第4分団の車両。
水防団は河川が氾濫しそうな際に出動し水害を防ぐ防災組織であり、静岡市では1,700人程の水防団員が存在します。市役所などに置かれる水防用自動車は結構ありますが、静岡市のように各水防団が使用する為の車両が多数存在するのは珍しいのではないでしょうか。
この車両はフロントにラムゼイウインチのREP5000Rを装備。静岡市水防団の水防用自動車はダブルキャブのピックアップトラックかダブルキャブのキャブオーバートラックが使用されており、いずれも四輪駆動車となっています。一部車両を除きサーチライトとウインチを装備します。主警光灯はエルフベース車を除き、パトライト製エアロソニック(AJシリーズ)を採用しています。
藁科川分団の水防車(トヨタ6代目前期型ハイラックス)。他の水防車と異なり、車体の色が水色ではなく、紺色に近い色合いとなっています。
他の車両は赤色灯の後ろにサーチライトを設置していますが、この車両は赤色灯の前にサーチライトが取り付けられています。サーチライトはパトライト製のリモコン式サーチライト(HS-A)だと思われます。
水防用自動車の荷台には投光器やスコップなどの資機材を搭載しています。
安倍川第2分団の水防車(三菱ふそう7代目前期型キャンター)。最大積載量が1.5tのキャンターガッツをベースとしており、ダブルキャブ車となっています。
リアタイヤがシングルタイヤとなっています。荷台は平ボデーでハイラックス等と同様に水防用資機材を搭載しております。
丸子川水防団の水防車(いすゞ6代目中期型エルフ)。キャンターガッツ同様にダブルキャブの平ボデー車をベースとしています。
この車両はフロントウインチとルーフのサーチライトが非装備となっています。主警光灯は大阪サイレン製スーパーネオフラッシュ(NFシリーズ)を装備します。
こちらの車両もリアタイヤがシングルタイヤとなっています。
エルフの前任車両は日産D21型ダットサントラックをベースにした水防車でした。平成27年度に更新されたようです。
ダブルキャブの四輪駆動車でディーゼルエンジン車となっています。現在使用されている車両にはフロントウインチは非装備ですが、ダットラには装備されています。
長尾川水防団の水防車(いすゞ6代目中期型エルフ)。丸子川分団の車両同様にエルフをベースにした車両ではありますが、こちらはラムゼイのフロントウインチを装備します。
サーチライトを装備しておらず、主警告灯は丸子川水防団の車両同様に大阪サイレンスーパーネオフラッシュを使用しています。架装はケイショウ車体です。
長尾川水防団の前任車両は三菱初代後期型ストラーダをベースにした車両で平成26年度に更新されたようです。カンガルーバーには大型のフォグランプを装備しており、フロントバンパーにはウインチを装備しています。
安倍川第1分団の水防車(日産D22型ダットサントラック)。現在は市内唯一のダットラベースの水防車です。
この車両にはソレックスの牽引器具を装備する。静岡市水防団の車両は基本的に全てボートトレーラー、または資材用トレーラーを牽引可能となっているようです。
焼津市水防訓練で撮影した機動指揮2(三菱前期型デリカD:5)。これは焼津市地域防災課が所有する車両で市販車ボディカラーのスターリングシルバーメタリック&アイガーグレーメタリックを採用しており、これに「YAIZU」等の表記などが入れられている。
この車両には衛星電話やドローンなどを搭載しており、災害時の情報収集や指揮統制を行います。
前面赤色灯は大阪サイレン製LED警告灯のLF-101を装備しており、フロントバンパーには三菱純正オプションのフロントアンダーガードバーを装備します。
主警光灯は大阪サイレン製LED警告灯のスーパーネオフラッシュ、ルーフには純正オプションのヘビーデューティキャリアを装備しています。キャリアにはLED式の照明装置「ナイトスキャン」を装備する。
ルーフ後部にはNTTドコモの衛星電話用通信アンテナを装備。キャリアサイドには作業灯として大阪サイレン製LEDライトのLI-21を装備。キャリア後部には補助赤色灯として同社製LED警告灯LF-12を装備。
サイレンアンプは大阪サイレン製Mark-10(TSK-510V)。こういった市町村が所有する防災車のサイレンアンプはオーディオスペースに取り付けられていることが多いですが、この車両は消防車両や警察車両の架装を手掛けるケイショウ車体が架装しており、センターコンソールに同社製集中操作スイッチ(SBW-100)及びユニペックス製ワイヤレスマイクシステムケース(NDW-301)、アイコム製モービル無線機と共に取り付けられています。
同じく焼津市防災課の機動指揮1。こちらもケイショウ車体が架装、同時期に配備された車両で、ほぼ同装備の車両となっています。
焼津市地域防災課では機動指揮車の他に防災指令車という車両も保有しています。こちらの車両は平成25年度に配備された車両です。
この車両はトヨタ200系中期型ランドクルーザーのAXをベースにした車両で、主警光灯にパトライト製エアロブーメラン(AXS型)を搭載し、前面赤色灯は同社製LPS-M1-Rを装備する車両です。こちらもケイショウ車体で架装された車両です。
配備当初、この防災指令車は朱色ではなく、市販ボディカラーのシルバーメタリックをベースにした車両でしたが、平成29年度前後に現在の朱色へと変更されました。
ルーフラックを装備しており、ラックには補助赤色灯としてパトライト製LPW-M1-Rを装備。豪雪地帯などへの被災地派遣を考慮してか、メーカーオプションのリヤフォグランプを装備しています。
防災指令車の運転席。サイレンアンプや無線機は機動指揮同様にセンターコンソールに装備しており、サイレンアンプはパトライト製SAP-510FBを搭載。
この防災指令車の前任車両は日産Y60型サファリバンをベースにした車両でした。白色のボディに水色のラインが入った車両で、機動隊車両のようなデザインでした。
焼津市地域防災課では防災輸送車というトラックも保有しています。こちらの車両はいすゞ6代目前期型エルフをベースにしたトラックで、災害時は救援物資などを積み、被災地へ赴きます。
主警光灯はパトライト製エアロブーメラン(AWEシリーズ)、前面赤色灯として同社製LED式補助警告灯のLPD-M1-Rを装備。荷台側にも補助赤色灯としてLPR-M1-Rを装備します。サイレンアンプは恐らくSAP-510FB。
荷台は日本フルハーフ製のアオリ2方開ウイングと同社製パワーゲート(フルゲートマスター)となっています。また跳ね上げドア部には前側同様に補助赤色灯としてLPR-M1-Rを装備しています。
水防訓練の際は、荷台にドローンやドローン用のヘリポートを搭載していました。
こちらの前任車両は三菱ふそう6代目前期型キャンターの平ボデートラック(幌車)をベースにした防災運搬車でした。こちらも防災指令車同様に平成25年度に更新されました。新潟県中越沖地震の際は防災指令車と共に被災地へ向かった車両でもあります。
警務隊で使用されている業務車3号(トヨタ2代目中期型プレミオ)。
屋根上には反転式赤色灯を装備します。この蓋は交通取締用覆面に使用されているクラウンの物と同じトヨタブランドのものだと思われます。
助手席側ドアミラーにはナビミラーが取り付けられています。
グリル内にはパトライト製LED式補助赤色灯のLP3-M1-RZ(透明グローブ)を装備します。
今回は以上です。
※2022年7月14日 サファリ防災指令車の画像を差し替えました。
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