3月になり、
北宇治高校吹奏楽部でファゴットを担当していた3年生、喜多村来南ちゃん・岡美貴乃ちゃんが卒業しました。
そして、
新年度の4月から新たに、ファゴットパートに二人の新1年生が入部しました。
©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
向かって右側の子は、
兜谷える(かぶとだに える)ちゃんです。
日本の武器と防具が大好きという、ちょっと変わった嗜好を持ちます。
同じファゴットの籠手山駿河ちゃん・オーボエの新1年生剣崎梨々花ちゃんの3人で、「ダブルリードの会」を結成し、学校帰りにお茶してます。
えるちゃんのキャラクターデザインは、
あずき色の瞳・紫色を帯びた黒髪で、ツインお団子の髪型をしています。
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使用楽器は、YAMAHA YFG-811(または812のどちらか)のファゴットです。
☆☆☆☆☆☆
©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
次に、向かって左側の子は、
籠手山 駿河(こてやま するが)ちゃんです。
忘れ物が多く、吹部で一番のドジっ子です。
しかしコンクールでは、課題曲と自由曲「リズと青い鳥」で、ファゴットとコントラファゴットの2つの楽器を持ち替え担当する有能な子です。
3年生のオーボエパートの先輩・鎧塚みぞれちゃんと一緒に練習できることを楽しみにしていました。
みぞれはなかなか心を開きませんでしたが、梨々花の積極的なアプローチにより徐々に打ち解け、「ダブルリードの会」に加わったみぞれと一緒に練習ができるようになり、すごく喜んでいました。
©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
駿河ちゃんのキャラクターデザインは、
枯草色の瞳に、髪型は薄い黒のボブヘアー、ヒトデ形のヘアピンをしています。
©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
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駿河ちゃんが担当するコントラファゴットとは、ファゴットより1オクターブ低い音域の楽器で、専用のダブルリードを使用します。
コントラバスに相当する音域をカバーし、深く豊かな音色と響きで合奏全体を支えます。
時にコントラバスやチューバの響きを支えることもあります。
管の全長は6mもあり、4回折り返した構造になっています。ファゴットのように分解できない構造のものが多く、大きな楽器をそのまま持ち運びするケースが殆どです。
運指はファゴットと違う箇所があり、そこを覚える必要があります。
管が長いのでしっかり息を入れる必要があり、ファゴットとの違いに困惑する人も多いようです。
コントラファゴットのメーカーの多くはドイツにあります。他にアメリカ・チェコや、日本製もあります。
楽器の価格は、300~700万円と大変高価です。
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駿河ちゃんが使用するコントラファゴットのメーカーと型番は、
©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
実は、機種の特定をする為に随分調べましたが、完全一致するものは見つけられていません。
しかし、非常に似た特徴と形を持つものを見つける事が出来ました。
駿河ちゃんのコントラファゴットの特徴を見ると、上の画像のアメリカ フォックスのコントラバスーン Model PROFFESIONAL スペシャルが近い感じがします。
(現在、本国のFOXでは2種類のコントラバスーンがありますが、model 900とも違うし、model920とも微妙に違うのです)
ただ、見つけた機種は一番下のU字管が金属になっています。作中は木製なので、この点が一致しません。
©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
コントラファゴットのU字管は3つあり、
・全て木製のタイプ
・上から2番目と一番下が金属のタイプ
・全て金属のタイプ
というような3パターンが殆どで、作中の2番目U字のみ金属というタイプはなかなか見つける事が出来ません。
しかし、U字管の形状やキーの位置、金具の位置などの特徴などから、
アドラー・アマティ・ピュヒナー・メーニッヒ・ヘッケル・モーレンハウエルなどのメーカーでは無さそうでしたが、アメリカのフォックスが一番近い特徴を持つメーカーでしたので、ここのものである可能性が高いと判断します。
今の所、
FOX Contra bassoon model PROFFESIONAL Special
が一番近い という結果にしておきます。
(もしかしたらカスタム品でしょうか?)
詳しい方・ご存知の方、是非コメントで教えて頂けると嬉しいです。
※当ブログに掲載されている画像・その他データの権利は 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会 に帰属します。
Posted at 2020/05/31 06:39:05 | |
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