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2020年09月30日 イイね!

富士山レーダードーム館に行ってきました

富士山レーダードーム館に行ってきました

山梨県富士吉田市にある富士山レーダードーム館に行ってきました。

富士山頂での気象観測の歴史は古く、1880年(明治13年)にまで遡ります。

富士山頂にレーダーは、台風の直撃を早期察知する目的で1963(昭和38)年に計画が決定され、1970(昭和45)年に建設が始まり、1973(昭和48)年に完成しました。

通信設備の老朽化や、気象衛星「ひまわり」などの観測技術向上を受け、富士山レーダーは1999年11月11日にその役目を終えました。
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その後、レーダーは解体・移設され、2004年に「富士山レーダードーム館」気象学習施設として生まれ変わりました。

そういう事で、ここにあるレーダーや制御盤は全て実際に使われていたものが展示されています。

富士山レーダードーム館は、道の駅・富士吉田に併設されています。
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外観は、レーダーが収まっているドームが目立ちます。
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ドームは近くまで歩いていけます。
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ここからの富士山の眺めが素晴らしいです。
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展示室(有料:一人630円)には、レーダー建設に関する資料や、本物の気象レーダー観測装置などが展示されています。

館内は撮影OKです。
かわいいお姉さん職員がいて、人が少なかった事もあり、少しお話を聞けました。

歴史年表
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気象レーダー参考資料
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富士山頂気象観測所の模型
当時、4機のヘリコプターと数台のブルトーザーを用い、500トンもの資材を山頂に運び、延べ9000人が建設にあたったそうです。高山病にかかる人が続出し、厳しい気象条件の中、年間60日しか作業ができなかったそうです。
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気象レーダー主指示装置
レーダー観測の模擬体験ができます。装置は本物です。
岩通のオシロスコープがそのまま実装されているのが衝撃でした。
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レーダーが捉えた電波を信号に変換する制御装置。
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写真ではちょっと見難いですが、頭上でレーダーがグルグル回っています。
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この他、富士山頂の気象を体験できるコーナーなどがありました。
(寒いのイヤなので、職員のお姉さんに勧められましたが体験しませんでした)


気象館の存在は知っていたのですが、今回初めて行きました。
なかなか興味深かったです。

Posted at 2020/09/30 16:44:32 | コメント(1) | トラックバック(0) | 天文・宇宙 | 日記
2020年09月30日 イイね!

「響け!ユーフォニアム」音で表現する”音響演出” その4

「響け!ユーフォニアム」音で表現する”音響演出” その4


鶴岡音響監督は、響け!ユーフォニアムという作品を
「青春物語であるが、自分だけは音楽ものと思ってやっている」
とお話されていたことがあります。

音を聴かせて、キャラクターの心情や状況を説明するだけでなく、音楽で視聴者に”魅せる”という事に拘っているように思います。


久美子があすか先輩の家に呼ばれるエピソードがあります。
あすかの両親は幼い頃に離婚し、今は母と二人で暮らしています。

あすかが演奏していた曲は、音楽家の父から贈られた『響け!ユーフォニアム』という曲。この作品のタイトルにもなっています。
※この曲名を久美子が知るのは、最終回のラストシーンです。

記憶もおぼろげな父を思い浮かべ、久美子にその音色を聴かせます。


このシーンは、あすかの演奏が久美子の主観に寄った所から始まり、情景を演出し、最後は音楽になるという変化を付けて、久美子の視点の変化を音響で表現しています。

あすかは久美子に”聞いて欲しい”想いを、音色に乗せます。
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あすかのセリフと久美子のモノローグのシーンが終わり、
久美子の主観(心情)の演出です。
劇伴が止まり、あすかの演奏にフォーカスが当たります。
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情景の演出(実景)に移ります。
音色が久美子の心を響かせていきます。
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あすかの音色が夕暮れの秋空に響き渡ります。
視聴者をも巻き込み、ある種のカタルシスを感じさせます。
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久美子は聴き入っています。他の音は一切聞こえません。
先ほどまで聞こえていた川の流れや風の音さえ消えて、
あすかの美しい音色だけが、響き渡ります。
ここから完全に”音楽”(リバーブがかかり、実景の音では無い)になります。
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このままラストまで”音楽”です。
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久美子視点で、聞き始めからどんどんあすかの音色が久美子の心に入っていき、聴き込んでいる状態では他の音は一切聞こえなくなる、そんな演出でした。

あすかの音色は、久美子の脳裏にこびりついて離れなくなります。
離れなくなるのは久美子だけではありません。視聴者もです。
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視聴者は、久美子視点と同期してどんどんあすかの音色に惹き込まれ、感動を押し上げられていく…この音響演出は、そこが真の狙いです。

あすかが吹いた『響け!ユーフォニアム』という曲は、この作品のタイトルでもあり、”一番の肝”です。
公式イベントの定期演奏会でも必ず演奏される1曲です。
鶴岡音響監督は、ここに到達させるまで1つ1つ積み上げ計算してきました。
その”肝”を音響演出で、視聴者に見事に植え付ける事に成功しました。


その5へ続きます。


※当ブログに掲載されている画像・その他データの権利は 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会 に帰属します。
Posted at 2020/09/30 00:05:55 | コメント(0) | Sound! Euph. ~音響 | 音楽/映画/テレビ
2020年09月29日 イイね!

「響け!ユーフォニアム」音で表現する”音響演出” その3

「響け!ユーフォニアム」音で表現する”音響演出” その3


響け!ユーフォニアムは、通常のアニメーションとは違った、ユーフォならではの音響構成があります。それは、

劇伴&劇中音+演奏音


劇伴・劇中音に加えて、演奏音があるのが特徴です。
部員一人ひとりに、楽器演奏の音が加わります。

演奏シーンは、楽器音響のクオリティを最大限に引き出すため、プレスコアリングという、音を先に録り、それに合わせて作画をするという手間のかかる方式をとっています。

響け!ユーフォニアムの臨場感ある演奏シーンは、こういった拘りで制作されています。


劇伴&劇中音+演奏音という音響演出のケースをみてみます。

校舎裏でユーフォソロパートを必死に練習する久美子。
ユーフォニアムなどの楽器の演奏音は、洗足音楽大学フレッシュマンオーケストラの方々です。
音楽プロデューサーの斎藤さんが演出意図や状況を奏者に説明した上で、演奏で演技してもらっています。
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~~~~~~~~

劇伴は、シーンに合わせて鶴岡音響監督が作曲者・松田彬人さんに発注します。


久美子が人生で初めて挫折を味わい、心の底から「上手くなりたい」と悔し涙を流すというTV1期最大の山場のシーンがあります。

久美子という人物がこれからの人生の方向性を示すターニングポイントでもあり、初めて「主人公になった」と石原監督が語ったシーンです。

今回、このシーンに相応しい「青春の苦悩」という劇伴を特別に作りました。

鶴岡音響監督は、実景としての音響・心情としての音響も意識しています。

この作品の久美子はモノローグ(独白・心情)が非常に多いです。
鶴岡さんは対象のシーンが、久美子の主観なのか、心情なのかを常に意識しています。


府大会に向けての合奏中、久美子は滝先生にパートを外されてしまいます。
この時はまだ、劇伴はありません。
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久美子を励ますみどりと葉月。
劇伴は、ピアノ「青春の苦悩」です。
励まされればされるほど、久美子は落ち込んでいきます。
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久美子の心情は劇伴にある「青春の苦悩」そのものです。
黒沢ともよさんの演技と劇伴の相乗効果が発揮されているのですが、
「上手くなりたい」という言葉は、最初はモノローグです。
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久美子の「悔しい」という感情がどんどん高まります。
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とうとう、想いが飛び出て「上手くなりたい!」と叫んでしまいました。
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アフレコとして難しいのが、「上手くなりたい」という文言はずっとモノローグなのですが、最後の一言だけセリフという所です。
ここは、最初はピアノでモノローグに寄り添い、最後は劇半を止めてセリフのみにして、黒沢さんの演技を浮き彫りにしています。


更に、このシーンを続けます。

久美子は欄干に体をぶつけ、縋り付いて「悔しい!」と叫びます。
ここで「地獄のオルフェ」がフェードインします。

「地獄のオルフェ」は久美子が中学最後のコンクールで演奏した曲です。
ダメ金だったのですが、久美子とは対照的に泣いて悔しがる麗奈の姿がありました。その時は、そんな麗奈の心が久美子には分かりませんでした。
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久美子はハッと気付きました。
麗奈の「悔しい」という思いを。
本気で物事に取り組んだ事のある者にしか分からない感情です。
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久美子の”気付き”が深まるにつれ、効果音が無くなります。
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この時の「地獄のオルフェ」を鶴岡さんは「天の啓示」と呼んでいます。
ただ単に麗奈の心が分かっただけでなく、久美子のこれからの人生のカギとなる”啓示”という意味を含んでいる、とても深い言葉です。
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このシーンで「地獄のオルフェ」を入れるというのは、実は京アニの大ベテラン・三好さん(木上さん)のコンテに記述がありました。この回の絵コンテと演出は、三好さんが担当しています。

しかし、石原監督はここで「地獄のオルフェ」を入れる事にためらっていました。

この「地獄のオルフェ」は、劇伴でも無く、演奏でも無い、音楽としての位置付けが難しい、あるべきではない音楽です。通常こういった音楽をつけることは殆どありません。

しかしこの回の三好さんの絵コンテを哲学的だと感じた鶴岡さんは、石原監督に「コンテ通りにやりましょう」と説得したそうです。地獄のオルフェの位置付けは「天の啓示」とするしかないとしたそうです。
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このシーンについて鶴岡さんは、
「音楽ものアニメなら、「音楽に打たれて」というのは物凄く意義がある。シーンの雰囲気にはそぐわないかもしれないけれど、雰囲気では無く「意味合い」としては全然おかしくない」と語っています。

確かに単純に見た場合、久美子が悔しがっているシーンで地獄のオルフェの劇伴はありえないかもしれませんが、意味合いとしては見事に合致していると思います。

「地獄のオルフェ」でとても記憶に残る印象的なシーンになりました。
部活だけでなく、音楽を「もっと上手くなりたい」。シンプルに音楽の本質を突いていると鶴岡さんは語っています。

これまで傍観者であった久美子が”本気になった”瞬間であり、響け!ユーフォニアムの主人公になった という名場面になりました。

演出を考えた三好さんは本当にすごい方ですし、その意図を汲んで音響演出した鶴岡さんの技が光りました。


結果的に、このシーンで地獄のオルフェを入れたのは正解だったと私も思いますし、この作品を見た殆どの方がそう思うに違いないと思います。


その4へ続きます。


※当ブログに掲載されている画像・その他データの権利は 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会 に帰属します。
Posted at 2020/09/29 00:03:42 | コメント(1) | Sound! Euph. ~音響 | 音楽/映画/テレビ
2020年09月28日 イイね!

宮ケ瀬湖

宮ケ瀬湖

久々に晴れたので、宮ケ瀬へ。

駐車場はバイクでいっぱいでした。

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もう10月です。少しずつ秋めいてきました。
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Posted at 2020/09/28 18:15:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑記 | 日記
2020年09月28日 イイね!

「響け!ユーフォニアム」音で表現する”音響演出” その2

「響け!ユーフォニアム」音で表現する”音響演出” その2


鶴岡音響監督による具体的な音響設計は、絵コンテ段階で決めます。

絵コンテを見て、画面構成や流れを把握し、具体的にどの曲を使うかという事を設計します。

”具体的にこのシーンで使いたい”という曲も、30曲中5~6曲を作曲家(松田彬人さん)に発注をかけます。

そういった曲は、特別な感じを出すために”初出はここ”と決めておき、それまでは絶対使わないようにします。一度出してしまえば、あとは適宜使うようになります。


次は、コンクールシーンでの音響演出についてです。

鶴岡さんは楽器を構える時の音に拘り、例えばユーフォニアムを構える音は、本物のユーフォニアムを構えた時の音を使っています。他の楽器も同様です。

コンクール演奏直前の滝先生が指揮を構える際、服が擦れる音を出してコンクール会場内の”しん”と静まり返った緊張感を演出しています。普段、服が擦れる音を耳にする機会はあまり無いですが、あえて音を付けることにより、無音以上に静まり返っているという効果を出しています。


コンクール関西大会「三日月の舞」の音響演出です。
音響演出が具体的にどのような感じになるのか、鶴岡音響監督がお話されていた事がありましたので、いくつかメモしておきます。

コンクールでは、課題曲「プロヴァンスの風」と自由曲「三日月の舞」の2曲を演奏しますが、シーンは2曲目の自由曲「三日月の舞」からです。

指揮の滝先生が楽譜をめくる所からはじまります。
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コンクールメンバーは滝先生に集中し、スタンバイします。
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両手を構えます。静けさと緊張感を演出する「服の擦れる音」が入っています。
空調音がずっと鳴っています。
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コンクールメンバーが楽器を構えます。それぞれに適応した本物の楽器を構える音を流しています。
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指揮を開始します。全国大会へ向けて北宇治の演奏が今、始まります。
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北宇治高校吹奏楽部コンクールメンバーによる、渾身の演奏が始まります。
その瞬間、楽器演奏以外の音は基本的にしなくなります。
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鶴岡さんはブレスの音にも拘っています。金管楽器と木管楽器ではブレスの音が違いますので、劇中もそれに倣い、それぞれ違った音を出しています。

香織先輩・トランペット(金管楽器)マウスピースのブレス
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

晴香部長・バリトンサックス(木管楽器)リードのブレス
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


その3へ続きます。


※当ブログに掲載されている画像・その他データの権利は 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会 に帰属します。
Posted at 2020/09/28 00:27:42 | コメント(0) | Sound! Euph. ~音響 | 音楽/映画/テレビ

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