今日はこんなニュースから…
【速報】ロシア軍が日本海でミサイル発射 日本の経済制裁をけん制か(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/934fd7003d40e90495306aa17049ee6adf2011c0
今年に入ってから北朝鮮がミサイルを飛ばしたりして挑発を繰り返しています。
バイデン政権発足から1年が経過したものの、バイデン政権にはトランプ政権のように北朝鮮と話し合いの場を持つ空気が流れていません。
韓国大統領選も終わり文在寅政権がレームダック化し、後継が保守派の尹錫悦氏が選ばれたとあれば、金正恩は色々因縁をつけ核とミサイル開発を再開するチャンスです。
この国はこのような動きを繰り返しながら数十年掛けて核兵器開発を進めてきました。
北朝鮮が本気で核開発を中止し、朝鮮半島を非核化すると思ってはいけません。
一方でウクライナの緊張が高まり遂にはロシアによる軍事侵攻が始まって、日本国内にも「この機会に北方領土の奪回作戦を実施すべき」との強硬論もあります。
ロシアの「東部軍管区」と呼ばれるシベリア以東のエリアの軍のリソースもウクライナに投入され、また経済制裁などでロシア経済が低迷していく中で、日本が実力で北方領土を奪還するまたとないチャンスだという意見には一定の説得力がありますが、多くの日本人にとっては現実的な議論ではないでしょう。
日本が「平和ボケ」してるからというだけの話ではなく、もし日本がそのような行動に出た場合、今度は中共が台湾や尖閣に侵攻してきたりしかねません。
こうなるとリアルに核ミサイルが飛び交う世界大戦…地球存亡の危機です。
北方領土奪還を目指すにしてもプーチンが失脚するなどロシア国内がもっと混乱してロシアの国力が弱体化したところで、日米同盟の軍事力を背景とした「平和的な話し合い」での返還を目指すべきでしょう。
ただ、ウクライナとしては日本が多少でも実力行使の素振りを見せることにより「東部軍管区」の戦力を本来の任地に留めさせることになり好都合です。
どうもプーチンを始めとするロシア側は日本人が考えている以上に日本による「北方領土奪還作戦」の脅威を現実的に感じてる節があります。
ウクライナで大変なはずなのに日本周囲での軍事活動を欠かしてません。
当然ロシアとしては東方を完全に無警戒として全勢力をウクライナに投入する訳にはいかないでしょう。今回のミサイル実験も当然そのような状況を意識した上での演習と思われます。
日本としては「ご苦労さまです」としか言いようがありません。
一方で米国の空母も日本海に入り、自衛隊と合同演習するなど北朝鮮やロシアを牽制してます。
アメリカ空母 日本海に展開…北朝鮮を“けん制”か|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000251432.html
「北朝鮮を牽制」と記事にありますが、当然中露北朝鮮に対する「ご挨拶」です。
一歩間違えれば世界大戦となるリスクを秘めながら、極東でも各国の「大人の対話」が続いてます。
ウクライナではキエフ周辺からロシアが兵を引き、ウクライナ東部〜沿岸部に軍事リソースを集約させようとしています。
EUやNATOとはまた少し異なる事情を抱える極東地域ですが、欧州の情勢と極東の情勢は密接に関連しています。これは今に始まった話ではなく、19世紀のクリミア戦争の時代や日露戦争の頃から変わっていません。
江戸時代から200年以上に渡って日本の脅威であり続けたロシアが今自滅の危機にあります。歴史の転換点とも言える今、日本の為政者達にどの程度その認識があるのか?
国民もメディアももっと活発な議論をすべきです。
今後もこのネタ、もうちょっと続けます。
Posted at 2022/04/14 19:30:01 | |
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