TPMS のブラケットの素材にしようと、オレンジ・ジャパンさんのオプション品、"
TV8アルミアダプター TP-0157" を取り寄せていただくためのお願いに、
スーパーオートバックス246江田店 へ。
駐車場にギャランを止めて店舗に向けて歩いていきましたら、駐車場に、鉄仮面・ターボC、それも当時ナンバー&オリジナル状態をキープしていると思われるお車が。
うわぁいいなぁ~、丁寧に乗られてるなぁ~と思いながら、先の部品の取り寄せ依頼を店舗内カウンターで。
その後、店舗を出て、駐車場から出るためにギャランを走らせてると、その鉄仮面・ターボCのオーナーさんがお車に!
駐車場の車路、自分の後ろには誰もいなかったので、窓を開けながら車を停止させ、お声がけ。
鉄仮面のオーナーさんも駐車場に止まっている拙ギャランを見ていた、とのこと。短い時間でしたが楽しい会話をさせていただくことが出来ました。
その節はありがとうございました。
SA246を後にし、R246に入ってちょっと走らせたくらいの場所で、433.92MHzで入感あり。斜め前にそれらしき車がいます。お互いが走行中、その車に近づくとシグナルレベルが上がり、少し離れるとシグナルレベルが下がります。この受信状況から、どうやらこの車で間違いなさそうです。(写真)
そうしたらその車、気配を感じたのか、その後、かなり無茶な進路変更を繰り返し、前方へ行ってしまいました。(結構危ない進路変更の連続をしていました。)その車が30mほど離れた時点では既に入感はありませんでした。
さっきまで鉄仮面を見れて話せて良かったなぁ~と思っていた気分は一気に盛り下がりです。
運転中、何故すぐに、これはアレだね、と思えるのか。
それらは過去ブログでもそれとなく触れているのですが、種明かしをしますと、それはこれまで、怪しいTPMS製品の実測をしてきているからです。ですからそうした装置の発する電波をアマチュア無線機で受信するとどういう感じになるかは、自分にとって既知の情報だからです。
「違法なTPMSが公然と売られている!」
「「カーセキュリティと謎の電波」 - 電波を正しく使わないと不利益を被るのは誰なのか」
「433.92MHz」
「433.92MHz、再び」
TPMS(直接式)の内、日本国内での使用が違法となる虞のある物のリスト
上記のブログやまとめは全世界に向けて一般公開しており、これまで多くの方にご覧いただきました。一方でこの問題が広く知られると困る人たち、もいて、実際に既に様々なアクションがこちらに対して行なわれています。(その詳細は伏せますが、彼らも生活が懸かっているので手荒だったり、乱暴だったり、必死なんでしょう。)
また、下記の様な方もいて…、…ではありますが、直接8086を名指しとか、具体的にリンクを示されたり、ではなかったものですから、最初は静観していました。本ブログのタイトルに記載した方です。
今回のこのブログでは、そこから幾つかピックアップして、弁明をしたいと思います。
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TPMS(タイヤ空気圧監視システム)は違法? | ZIL520 CRUISEで日本一周
https://web.archive.org/web/20210109084715/https://ameblo.jp/zakkicho2018/entry-12494887736.html
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ネットで調べると、走行中にTPMSが車載のアマチュア無線機に混信したと主張する記事が1件だけありましたが、原因がTPMSである根拠がなく、信ぴょう性に欠けます。
信ぴょう性ですか。私も相手も共に走行中ですので、怪しい車に設置されているかもしれないTPMS (車種からして事前確率は高いのですが) と自車が近づくと強くなり、離れると弱くなる、というのは電波発信源を探る際の手法としてはかなり確度が高いです。
その上で、そうした発信源が自車の近傍 (5m程度) に居る時の受信状態がどうなるか、またそれを、アマチュア無線機で受信した場合のアマチュア無線機からの低周波出力の有様について、過去、実際に試しをして知っているからですね。
ハンディータイプの測定器は常時積んでいますので、一人乗車の車を運転しながらでは厳しいですが、隣にナビが乗車していれば、アマチュア無線機では無く、測定器で測定することで、さらにしっかりはっきり断定迄できます。
そしてこの方の続編ですね。
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TPMS(タイヤ空気圧監視システム)は違法? <追記> | ZIL520 CRUISEで日本一周
https://web.archive.org/web/20210527062713/https://ameblo.jp/zakkicho2018/entry-12526657247.html
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他のアマチュア無線の方のブログでは、「誤作動によって空気圧の減少に気付かず、バーストして死者が出る可能性がある」とのことですが、誤作動が起きる場合と起きない場合の死亡に至る確率差よりも、仮に誤作動が起こるとしてもTPMSによってバーストを防げる確率の方が比較にならないくらい高いと思われます。
まずTPMS装置に使用されている受信機 (表示部分と一体になっている部分です) の、受信機としての選択度 (性能) は非常に悪いです。最近はAMラジオを聴かれる方も減っているかもしれませんが、AMラジオで言うと、NHK第一に同調しているのに、ラジオからはNHK第二もAFNもTBSも同時に聞こえているような状態、だと思っていただければ結構です。これは、中波放送帯から目的の放送局を選択する能力、つまり、選択度特性が悪い、という意味です。
話をTPMSに戻しますと、当該TPMSが稼働中に、近傍にて433.92MHzでアマチュア無線の交信が行なわれいる場合は直に影響を受けます (大電力・高利得のアマチュア無線の電波によってTPMS送信機からの信号がTMPS受信機に届きにくくなる) し、433.92MHzではなく、それが433.90MHzであっても、はたまた433.80MHzであっても、受信機の選択度特性が悪いので影響を受けると言う事です。
これは実際、433.92MHzのTPMSが合法的に利用できる国に於いても問題となっておりまして、「433.92MHzを利用するTPMSに影響を与える430MHz帯のアマチュア無線の周波数割り当てを取り消せ」と言った運動も起きていたりします。
※これは全く無理筋な運動ですが、アマチュア無線をやっていない方にとっては自身に害を与えるアマチュア無線は消えろ、との主張で、当局も到底認められるような内容ではありませんので、現時点では、その運動が大きく広がる、と言う事態には至っていません。
TPMSの送信機の電波がTPMSの受信機と安定した通信が出来る距離は10m程度であり、一方のアマチュア無線は430MHz帯の直接波通信でも数キロから数十キロメートルほど飛びますので、全く同じ周波数でなくとも、433.92MHzの近くの周波数でアマチュア無線家が交信していますと、その影響は大きくなります。
また、アマチュア無線で使用される受信機も非常に高感度で優秀な選択度特性、その出入り口となる高利得なアンテナにより、微弱な電波も受信出来ます。
こういった、無線設備自体の根本的な性能の違いというものが、TPMS装置とアマチュア無線機の間にはあります。
ましてや、日本での433.92MHzを利用したTPMS装置、特に中華製の安価なものは、その送信レベルも微弱な無線局のレベルには無く、電波法違反の虞のあるものです。(この後で詳述)
キャンピングカーの空気圧低下による重大事故は時々起きているのも事実ですので、同乗される方々のためにもこまめな空気圧測定を行ない、信頼できるスペックで確実に動作、そして何よりも合法的に使用できる装置を使うことを強くお勧めいたします。
例えば私の使用しているのはオレンジ・ジャパンさんの製品ですが、このオレンジ・ジャパンさん、現在ではソフト99さんのグループ企業となり、それ以前からあった大手運送会社との協働もあるようです。大型自動車運行のプロ集団が選ぶ、信頼できるメーカーですので、キャンピングカーの艤装・製作・販売を行なう企業様からも、是非、エンドさんに積極導入を促して欲しいと思います。
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TPMSは数秒ごとにデータを送信するようですが、おそらく1KBほどのデータを433.92MHzで送るわけですから、一回当たりの送信時間は1Hz1bitとして0.000018秒、その10倍としても0.00018秒に過ぎません。
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私はTPMSの混信はクリックノイズのように「ブチッ」と聞こえるのかと思っていましたが、この送信時間では、今からごく短いノイズが来ることを知っていなければ認識できないと思いますし、多くの人は知っていても認識できないのではないでしょうか。
送信に使用される電波の周波数などの話と、その上に載せるデータ量の話とを混同されているようです。
TPMSはLANではありませんが、例えば、普段の身の回りの生活で馴染み深そうな話として、PCをLANケーブルでギガビットのスイッチに有線接続したからと言って、そのPCが常時1Gbpsの帯域をフルに使って通信をしているわけでは無いように、無線LANで理論値最大54Mbpsと言っても常時54Mbpsの帯域をフルに使ったデータが流れているわけでは有りません。
また、2.4GHz帯の無線LANの理論値最大の54Mbps、5GHz帯の無線LANの理論値最大の54Mbps、そのどちらも54Mbpsですので、使用周波数帯がそのまま伝送速度を左右するわけではないです。それよりは占有周波数帯幅がデータ転送速度の最大値には効きます。
※例として54Mbpsを挙げていますが、別に54Mbpsでなくても、433Mbpsでも1.3Gbpsでも構いません。
今日多く使われる無線によるデータ通信に於いて、電波の送信機と受信機は物理的な伝送路(≒自動車の走る道路)を構築するもので、その上に流れるデータ量(≒自動車の流量)が少ない場合には電波も短時間しか送信されない(≒道路が出現したり消滅したり)、ということには必ずしもなりません。
※一方、アマチュア無線や防衛省等では今でも現役のモールス通信 (の内のA1等) で電波の搬送波自体を出したり止めたりすることによってデータを通信しているような場合は、モールス符号の速さ (WPM:Words Per Minute) を一定にした場合、送るデータ量が少なければ実際に電波が発射される時間も短くて済みます。ただ、TPMSのデータ伝送の仕組みはこのモールス通信等とはちょっと異なります。
とあるTMPS製品を簡易な測定器で実測したものです。その製品が使用する周波数では電波が継続して発射されていることがわかります。
この画像はスペクトラムアナライザーの画面でして、画面の上部に、予め設定した周波数範囲の下限から上限までをスキャンしたその瞬間の各周波数毎の電波の強さが、画面下部にはそれを時系列で表現した、ウォーターフォール表示となっています。電波が出たり消えたりする場合には、滝が現れたり消えたりの破線状になりますが、御覧の通り、滝はずっと現れたまま、これは電波が継続して出続けていることを示します。
この周波数をゼネラルカバレッジの受信機能を持つ、アマチュア無線機で受信させますと、簡易スペクトラムアナライザの観測結果と同様に、受信機に於いてもTPMS送信機からの電波が継続的に受信できることが確認されます。この時の低周波出力を耳で聴いて覚えているので、433.92MHzを使うTPMSが自社のすぐそばにいる時にはすぐわかる、というわけです。
勿論、様々なTPMS製品があり、その伝送プロトコルはプロプライエタリな部分もあったりで必ずしも同一ではありませんが、電波に関しては出っぱなし、と言って良いと思います。この電波を受信してどのメーカーのTPMSで固有IDが幾つであるかを受信して記録・蓄積、個人特定や行動特定を行なう、といった遊びに興じているグループもあります。SDR (ソフトウェア無線) 技術の普及により、こうしたことへの敷居は確実に低くなっています。
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もう一つ申し添えれば、クルマで隣に並べば合法の微弱無線局であったとしても混信しますので、混信そのものは違法の根拠にはなりません。
電波の到達する距離は、電波の周波数、送信・受信電力、送信・受信空中線の利得から、計算によって求めることができます。それ等を計算して、その範囲に収まるように設計されているのがELPマークを付している製品などの微弱無線局です。
しかし、常時、その違法となる虞のあるTPMS装着車が横に居るのであれば兎も角、そうでない場合にも影響を与えてしまうので、「混信そのものは違法の根拠にはなりません。」というのはちょっと違います。
例えば、昔の100m法に変えて現在用いられる3m法と言いうのは、3mの地点で測定をする、であって「3mまでは飛ぶ」という意味ではありません。
そして微弱無線局で許されるレベルについては以前、違法となる虞のあるTPMSに関するまとめにも書きました。
TPMS(直接式)の内、日本国内での使用が違法となる虞のある物のリスト
> TPMSでは無いけれど、あの「エーモン」も商品の販売中止と製品の回収をする事態に
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> 322MHz以下の周波数(315MHz)を使用することで幾らか制限の緩いこの商品でも、微弱無線局のレベルを超えてしまうんです。
> 322MHz以上の、より制限のきつい周波数(433.92MHz等)を使用したTPMSで、微弱無線局のレベルに収め、且つ、実用できるようにするのが如何に困難かお分かりいただけますでしょうか。
> だから微弱無線局の枠組みを使う場合、322MHz以下の周波数を使う製品が多いんですね。
使用する周波数によって課せられる制限が異なりますが、433.92MHzを使用している場合、微弱な無線局の範囲に収めるためには、到達距離は非常に短くなります。周波数がもっと低い場合には、課せられる制限が緩くなる場合があります。それでも微弱な無線局のレベルというのは非常に弱いです。
右図で示されるように、周波数が322MHzから10GHz (=10,000MHz) の範囲と言うのは、実は制限が最も厳しい (35μV/m) 周波数範囲となります。
オフィスなどで使われるコピー機などから電磁波が漏れますが、余りに漏れ過ぎでは悪影響がありますので、そちらにもVCCI基準というものがあります。周波数が322MHzより上では、その漏れても許されるVCCI基準よりも、微弱無線局で許される電波の強さの方が弱いのです。俄かに信じられないかも知れませんけれども。
だから433.92MHzを使う無線設備で微弱無線局の建付け、というのは、商品構成としても事実上あり得ないと言っても過言ではないのです。そして、海外製のTPMSに多い、433.92MHzもこの範囲にあります。ですから、海外製のTPMSで433.92MHzを使うのにも拘わらず「微弱無線局で免許不要」と謳って販売されていたら、まずは疑ってください。
より詳しくこちら↓を。
総務省 電波利用ホームページ|電波監視|微弱無線局の規定
そしてここで書いた様な事柄を、使用することが違法となることを知っているのに消費者の無知に付け込んで売り捌こうとする輩が参照し、ECサイト上の宣伝文や説明画像を微調整し、誤魔化し、隠し、再び売り捌こうとしているのも知っています。
本稿で公開している情報も、その手の輩に利用される可能性がありますが、かと言って、現に多くの消費者が騙されているのに、それを知った自分が黙っていることも出来ないと思い、書いています。
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アマチュア無線の方がTPMSからの混信を認識できるのであればすぐに通報いただき、総務省が電界強度を測定の上で合法か違法かをハッキリさせてくれれば誰もが助かります。
みんカラは匿名で気楽に書けるブログですので、これまで無線に関してはせいぜいアマチュア無線のこととか、たまに技適辺りを少し書くくらいでしたが、自身はテレビ局や人工衛星など、全ての無線設備の技術操作を制限なしに行なえる資格を有しておりまして、無線設備の登録点検などもあります。
これまでも、実測などを経ず「法的にグレー」と仰りながら装着して使ってしまう方がいる様な、様々な無線設備を試買し測定・判定・報告しておりますので、お声がけいただけましたら、お持ちの無線設備を実測させていただくことも可能で、その場合にはプロスペックで、且つ、ハンドヘルドな測定器を現場に持って行くことが出来ます。論より証拠だと思います。
ただ、もうその必要も無くなっているのかなと言うのが、以前、拙ブログで紹介し、暫くの間、私の「何シテル」にも固定表示させていた、下記ページです。
「電波法上、問題のあるTPMSを総務省が公表」8086のブログ | Mitsubishi GALANT-E39A - みんカラ
中華製TPMS装置も含まれる、総務省による試買テストの結果公表です。
測定されたTPMS商品はグレーと呼べる様なものでは無くて、桁違いのレベルで真っ黒です。とても微弱無線局のレベルではありません。同様な無線モジュール・構成を使用している商品であれば、多少の高低はあるものの、発射される電波は概ね同じレベルを示すと推察されます。
この総務省の試買テストが示すように、アマゾン等で販売されている中華製の安価なTPMS装置を自動車に装着して使用することは電波法違反となる虞があり、全くお勧め出来ません。
それでも、自分のは (試買テストで測定されたものと) 同じ商品では無いから若しかして大丈夫なんじゃないの? と思われる場合には、お声がけを。
是非、現物を実測させてください。
2021/09/14 22:05 追記:
本稿でリンクした、カイマナヒラさん@アメブロ の2本のブログにそれぞれ、本稿のことをコメントとして投稿しました。コメントが承認されるのか否かは分かりませんが皆様に共有まで。
// コメントの内容
「
こんばんは。TPMSについて書いている、8086@みんカラです。
下記ブログを是非ご覧ください。
もし、みんカラも為さっているようでしたら、下記へコメントいただいても結構です。
- 「433.92MHz、再び、再び (カイマナヒラさん@アメブロへ) 」8086のブログ | Mitsubishi GALANT-E39A - みんカラ
https://minkara.carview.co.jp/userid/369104/blog/45451963/
」
2021/09/15 00:48 追記:
カイマナヒラさんによりコメントが承認され、返答がありました。それに対するコメントをさせていただきました。
https://ameblo.jp/zakkicho2018/entry-12526657247.html