本日、
JMRC東京ラリー部会 主催の上級救命講習会で、東京消防庁の救命講習(自身は再度の講習)を受けました。
上級救命技能認定証には、「救命技能を維持向上させるためには定期的な講習が必要です。3年以内に再講習を受講してください。」とあります。
前回の講習、過去ログでは、「
JMRC東京ラリー部会・第14回上級救命講習会に参加させて頂きました 」が最後なので、4年経ってしまいました。3年目となる昨年は新型コロナウイルス禍で中止に、そして今年も例年の3月には開催できずに、今日、11/21に開催してくださいました。
※因みにJMRC東京ラリー部会の上級救命講習会、これまでに中止となったのは、2011/03/20の講習会 (3.11、東日本大震災に伴う混乱で中止)、そして、2020/03/15の講習会 (消防協会本部からの通達[新型ウイルス性肺炎の拡大防止]のために中止) の2回だけです。
新型コロナウイルスの流行を受け、今回の講習では人数も絞られ、いつもとても楽しみにしているお弁当も無し (その分少しお安く) 、消防署内での食事もNG、となっています。
JMRC東京ラリー部会主催の講習、蒲田から小石川になって、小石川は今回で私は3回目、もう近隣の様子も分かってるし~と思ったら、4年の月日は長かったようです。結構色々変わってました。
※写真は当日朝の小石川消防署、大交代と車両点検の様子。
特に近隣の時間貸駐車場とか。ストリートビューで事前に見てたので何とかなりましたけど。今回も一番近い駐車場にとめられました。
講習はCPR、AED、異物除去、止血法、傷病者管理や搬送法等々、一日がかりの講習ですが、受講して本当に良かったです。
2015年改訂の新基準で、更にテキストは
ARを活用したスマフォアプリ と連動していて、いつでもそのARマークのある部分なら、該当箇所の内容を動画でも確認できます。いちいちググって似た様な動画を探さなくても良い。しかもそのテキストで採用している基準 (今なら2015年改訂版) 通りの動画が一発で閲覧できます。時代ですなぁ~。
救命講習の場で新型コロナウイルスの感染拡大、なんてことが無いように、今年は服を脱がされてたり。
また新型コロナウイルス禍は未だ終息したとは言えない状況ですので、成人の傷病者に対する人工呼吸の扱いも一時的に変更されたものとなっています。
※勿論これは、新型コロナウイルス感染防御のためです。
新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた 市民による救急蘇生法について(指針)
> 1.基本的な考え方
> ○ 胸骨圧迫のみの場合を含め心肺蘇生はエアロゾル(ウイルスなどを含む微粒子が浮遊した空気)を発生させる可能性があるため、新型コロナウイルス感染症が流行している状況においては、すべての心停止傷病者に感染の疑いがあるものとして対応する。
> ○ 成人の心停止に対しては、人工呼吸を行わずに胸骨圧迫とAEDによる電気ショックを実施する。
> ○ 子どもの心停止に対しては、講習を受けて人工呼吸の技術を身につけていて、人工呼吸を行う意思がある場合には、人工呼吸も実施する。
> ※子どもの心停止は、窒息や溺水など呼吸障害を原因とすることが多く、人工呼吸の必要性が比較的高い。
(以下略)
※本日の再講習を受ける前、2020年2月頃だったと思いますが、自分は覚悟を決め、バイスタンダーとなった際には (傷病者が感染しているかいないか分からない状態でも) 人工呼吸を行なうつもりでいましたが、それはしなくて良いようです。もちろん人工呼吸用の、逆止弁付きフェイスシールド (いつも持ち歩いています) は、ちゃんと使う上での話ですよ~@覚悟
※参考:
ILCOR国際コンセンサス COVID-19関係 | JRC (2020/04/14発出のdraft版。こちらは当時読んでいた。)
但し、子どもの心停止の場合は、やはり心肺蘇生に占める人工呼吸の重要性が高いので、従前通り、人工呼吸 (がバイスタンダーの手技として、「出来る」なら) ありです。
また成人の場合には、胸骨圧迫で傷病者からのエアロゾル防止のために、逆止弁付きフェイスシールドは傷病者のお顔に掛けるだけに。(逆止弁は、いつものように傷病者の口に突っ込まない!)
※日頃、ハンカチは持ち歩かないけど逆止弁付きフェイスシールドは持ち歩いてるという人(わかる人はわかるでしょ?)が、胸骨圧迫の際の傷病者からのエアロゾル防止のため、傷病者の顔にハンカチを掛けたいけどハンカチは持ってないから、何故だか持ってるフェイスシールドをハンカチ代わりに傷病者の顔に掛けると良いよ、という話です(笑
とはいえ、永年、30回の胸骨圧迫、1秒×2回の人工呼吸、が体に染みついていますので、今日も (成人を想定した場面でも) 30回の胸骨圧迫の後は、体が自然に人工呼吸をやりそうになります。何回目からかな、「今、30回だけど、このまま、人工呼吸無しで続けてまた30回胸骨圧迫よ!」って思えるようになったの。でも傷病者が子どもなら、んで、心停止なら、今でも人工呼吸ありだしね。混乱しそう。
若し傷病者が子どもと大人の境界付近なら? 私なら迷わず人工呼吸するよ。
※実際のところ、本日の講習前でしたら、本番でバイスタンダーになったらやはり迷わず人工呼吸やってましたので、なかなか人工呼吸なし、には、慣れないですね。早くこのウイルス禍を収束・終息させたい!
※自身は、フルチン後の、抗体検査・中和抗体検査も、問題なし@2021/10末時点(その後、今この瞬間は不明)
「今日は最初から全裸ですみませんね、寒くないですか? 穏やかなお顔ですね。おしゃれ巻きした三角巾、どこか当たって気になるところかないですか? あったら遠慮なく言ってくださいね、すぐ直しますから♪」
※三角巾を使った被覆
※この後うっかり椅子から落として頭から床に直撃、恐らく頸椎損傷させてしまったのだけど、講師の方には内緒にしておいてください、おながいします。
※例年ですと、参加者同士で傷病者に見立てたペアの体使って三角巾やるんだけど、今回は感染症対策で人形相手に。いろいろやりにくいがこれも訓練。
救急救命や、その手技は、普段の鍛錬が大事だと思いますので、今後も日々研鑽に励み、いざというときには直ちに対応できる状態を維持したいと思います。
U様、参加された皆様、お疲れさまでした。
補足です。
119番通報から救急車の現場到着まで7~8分程度、救急車の出動が重なったり、途中で道路渋滞が等があれば、救急車の到着はさらに遅れます。
ご家族の緊急事態や、たまたま現場に居合わせた見知らぬ方の生死を分けるのは、貴方の速やかな救命処置です。いざというとき、自信を持って対処できるように、救命講習を受講し、手技の維持に努めましょう。
救命曲線
19年前の今日、2002/11/21、高円宮憲仁親王 (当時47歳) がカナダ大使館でのスカッシュの練習中、心室細動による心不全で倒れ、亡くなったことを受け、その後、AED (自動体外式除細動器=医療機器) 使用の法的整備が為され、広く普及しました。
AEDは端折って書くと、ピクピクけいれんしている心臓 (この状態では心臓はポンプとして機能しません) を、AEDによる電気ショックで止め (
心臓を止めちゃうんですよ!)、その後、バイスタンダーの手によって傷病者に胸骨圧迫をすることで、再び、心臓が動き出すことを期待するものです。若しくは、測定の結果、既に心臓が止まっていれば電気ショックは無しで、いきなり胸骨圧迫を開始です。
だから、AEDによる電気ショックだけで心臓が正常な状態に戻る訳では無くて、居合わせた人による、
胸骨圧迫が必要です。なので、そのやり方を学びましょうね、と言う事になります。
日本救急医療財団全国AEDマップ
> 日本救急医療財団全国AEDマップは、突然に心停止となった方に対してAEDが使われる機会を増やし、救命率を向上させることを目的に、設置者及び設置管理者の皆様のご協力のもと、AED設置情報を提供いたします。