2019年07月06日
去年あたりから、カミさんとの会話では、冬は雪道を走って、雪景色を見ながら温泉に行きたいねえ、という話になっていた。例えば、酸ヶ湯温泉とか、奥飛騨温泉とか、・・・とか。
もちろん528でも慣れたドライバーがスタッドレスを履いて走るのであれば何ら問題はないだろうが、雪道になることがほぼない南関東の人間としては、雪山の急坂となると全く持って対処できる自信はない。
528ツーリングは総走行距離45000kmほどで、エンジンの吹け上りが一段と滑らかになってきた。ここから10万キロまでが最も美味しいところだし、その5万キロが使い倒す喜びを得られる時期だ。だが、10年10万キロの目標に対して、距離は半分のペースと伸びず、このペースでは10万キロ達成はさらに9~10年後になってしまう。
この先の10年、北海道から九州まで、季節を問わず、いろいろなところを車で訪れてみたいと思う。そのためには、雨や雪の道路状況であっても、安定して安全に移動ができることが必要だし、運転支援機能にも期待したい。
こうしたことを考えると、非常に残念なのだが、まだ少しは買い取り価格が付く今、次の10年のクルマに買い替えるのも合理的ではある。
どんな車が良いだろうかと考えてみると、
・運転が楽しい
・長距離移動がラク
・燃費は悪くなく、航続距離が長い
・自身の要求に対して不足のないレスポンスと動力性能がある
・車内が広く、荷物の積載量が大きい
・深夜に目的地について横になって仮眠ができる
・AWDである
・安全装備が充実している
・運転支援機能が充実している
・乗り心地は悪くない
・どこへでも乗って行けるサイズである
・内外装の質感が高い
・都市部のタワーパーキング、コインパーキングに問題なく停められる
・総合的に徹底的に実用的である
というふうに条件を挙げていくと、候補は絞られていく。
EVやPHVもいいのだが、EVは航続距離の点で無理があるし、出先で充電している時間は無い。PHVは現行モデルはエンジンが3気筒か4気筒になる。330, 528と直6NAにこだわって乗ってきた身としては、エンジンは6気筒、それも出来れば直列6気筒のクルマを選びたいというのが本音だ。
ところで、荷室の積載量はEクラス ステーションワゴンが圧倒的に大きい。6シリーズグランツーリスモという変わり種のモデルも相当に広いのだが、VDA方式で比較すると、それでもなおEクラス ステーションワゴンの方が広い。
やはり、ワゴンの王道Eクラスは外せない。S213のデビュー時には、E400が高評価だったので、とりあえず、認定中古を見に行った。
とあるサーティファイド カーセンターで黒のE400 4Matic エクスクルーシブを見てみた。黒、少し強面で、昔ながらのグリルで威厳がある。ところが、このグリルとステーションワゴンの組み合わせがどうにもしっくりこない。セダンだったらまるで小さいSクラスのようで違和感が無いのだが、ワゴンだと長い分、グリルに対して間延びした印象が強くなり、購買意欲が僅かながら削がれる。単に見慣れないだけかも知れないが。
現行のE450も、多少の仕様の変更はあるが、同様のスタイリングとなる。
さらに、E400もE450もそれぞれ3.5Lと3LのV6だ。CLSには直6が搭載されているから、Eクラスもいずれマイナーチェンジや年次改良で直6に置き換わるだろう。良くできたV6であろうから問題ないとは思うが、回転感でがっかりすることが無いともいえない。やはり直6がいい。
E400を見た帰りがけに、YANASEがあったので、立ち寄ってみたら、CLS450 4Matic スポーツの試乗車があった。ちょっと長めに試乗させてもらって、エアサスや直6がどいうものなのか確かめさせてもらった。
CLSということで、足回りは固めなのだと思うが、エアサスではあるがふわふわした乗り心地は全くなく、結構突っ張った感覚があり、意外だった。もう少しストロークがある方が好みなのだが、車名が「CLS450 4マチック スポーツ」だからこういうセッティングなのだろうか。
ゆるゆると走り出して気付くのは、車内でも結構エンジン音が響くこと。人工的な音質が、比較的近くで鳴っているようなので、スピーカーから合成音が出ているように感じた。そうだとするとここはリアルな音を作り込んで欲しかった。
頃合いを見計らって2速にシフトダウンして上まで回してみる。これが期待以上の出来だった。スピーカーからの合成音も作用しているとは思うが、とてもスッキリとした雑味の無い回り方をする。ターボではあるが、ISGのEQブーストとターボ過給の連携とつながりが良く、単純な自然吸気の6気筒が吹け上がる様相に近い。F11の528のN52だとバルブトロニックの動作で雑味を感じる部分があるのだが、CLSに載っているM256は後味の良い清涼な印象だった。
G30/31 540のB58と比較しても相対的に良いんじゃないかと思うレベルだ。X4 M40iと比較してしまうと、さすがに「M」の味付けによる本格派の度合いが上回る気がするが、いずれにしても、20年ぶりに真っさらの直6を出したことを考えると相当に出来が良いと思える。メルセデスも直列6気筒を出す以上、BMWは意識して開発しただろうから、比較に耐えうるものを造ったという自信はあるのじゃないだろうか。
直6の優位性が揺らいでしまったBMWだが、5シリーズツーリング、X3 M40d、X4 M40iと最近乗ったモデルはどれも素晴らしかった。エンジン単体で見ると、Mが付くM40d、M40iは文句のつけようがないほどのパフォーマンスと感触で、このエンジンが5シリーズのツーリングに載っていれば迷うことがなかったと思う。
だが、X3もX4も車幅や車高が都市部で乗るのには厳しいサイズになる。そして、やはり、SUVは車種として欲しいタイプのクルマではないし、デザインも好きではない。M40dはエンジンだけで八割方買いそうになったが、冷静になってみると踏み切れなかった。
もう一つ、内装のデザインや質感はBMWよりメルセデス・ベンツのほうが好みだ。現行のBMWの5シリーズを見ても、7シリーズを見ても何故かあまりいい感じを受けない。デザインが安直で、質感も高級感も不足気味と思う。
方向性が見えてきた。(7月初旬頃)
Posted at 2019/08/10 10:19:58 |
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